【現地レポート】プリトヴィッツェ上湖群、一部が干上がっています
先日(4月27日)、この春はじめてプリトヴィッツェ湖群国立公園へ行ってきました。
(⇒ 4月27日のプリトヴィッツェ園内の様子について詳しくは、こちら(【プリトヴィッツェ最新情報】4月末の園内状況・服装最新情報)をご覧ください)
冬の間、深い雪に包まれ閉鎖されていましたが、4月7日から再度開放されるようになった上湖群。
ガイドの友達から「
上湖群の見どころであるヴェリキ・プルシュタヴァッツ(Veliki prštavac)や上の写真のような美しい滝を堪能して、下のマップのピンク色で線を引いたあたりのエリアに差しかかった時・・・
突然、驚きの光景が目に飛び込んできました(↓)!
水の流れが変わってしまい、以前まで湖や小さな滝が連なっていたエリアが、ほぼ完全に干上がってしまっているのです。
写真では少しわかりにくいと思いますが、上の写真の奥のエリアは以前の通り、豊富な水が流れているのですが、写真手前のエリアからは水が一切流れず、乾燥したエリアが広がっていました。
以前まで、遊歩道の左側にはたっぷりと水が流れていたのに、今はすっかりカラカラ・・・地面がむき出しになり真っ白です。
衝撃的な光景ですが、これもダイナミックな自然のプロセスの一部。
公園で働くレンジャーさんやガイドさんたちがよく「大自然が創り出すプリトヴィッツェでは、1日として同じ光景が見れる日はない」「プリトヴィッツェはまるで生き物のように、常に変化している」と口を揃えていますが、この光景を見て「本当にそうだなあ!」と改めて実感しました。
上の写真のように、該当エリアには「遊歩道の上以外の場所を歩かないでください」という注意書きが建てられていますが、自然保護の観点からはもちろん、みなさん自身の安全のためにも、決して遊歩道を降りて歩き周ったりしないでくださいね。
ひょっとしたら、また流れが変わり、水が戻ってくるかもしれませんが、もしこのまま乾燥が進めば、今は白い地面は枯れ葉などが積もったりして徐々に茶色くなってゆき、そのうち「かつて水が流れていた」なんて簡単には想像がつかないような、何の変哲もない地面へと姿を変えてゆくことでしょう。
ちなみに、今日上湖群を歩いていて、もう1か所「去年の秋(深い雪で閉ざされる前)までと明らかに違う」という場所を発見しました(上の写真の場所↑)。
去年の秋までは、下のような美しい滝があったのですが、どうやら水の勢いで、たくさん植物が生えていた所が崩れ落ちてしまったようです。
(ちょっとわかりにくいかもしれませんが、上下の写真を見比べてみてくださいね)
「昔は水が流れていたのに、今は地面になっている」「ちょっと前まで地面だった所に、今は水が流れている」ということが珍しくないプリトヴィッツェですが、その変化をここまではっきりと目の当たりにしたのは初めてで、とても貴重な経験をした気分になれる1日でした。
近々プリトヴィッツェへお越しの方は、ぜひ上湖群にも足を延ばしてみてくださいね!
(2018年4月27日 小坂井真美)
また当ブログでも、プリトヴィッツェの最新気候・旅の服装情報をちょこちょこUPしていきますね♪
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