【注意喚起】クロアチア各地でスリに多数遭遇・目撃しました!

4月26日のザグレブ

 

いよいよGWが始まりましたね!

 

ここ数日で、私が住んでいるザグレブで見かける日本人観光客のみなさんの姿も一気にぐっと増加しました。 

 

ここ数年、当サイトでも何度も注意喚起していますが、残念なことに近年スリが急増しているクロアチア。

 

観光客が増えると必然的にスリ被害も一気に増加します。

 

普段から、クロアチアをご案内させていただくみなさんがスリ被害に遭わないよう、周囲を警戒して歩くことを心がけているため「スリを嗅ぎ分ける力」のようなものが身についてしまい、街を歩いていると「あっ、この人たちはきっとスリだ…」と、相手を見た瞬間なんとなくわかるようになってしまいました。

 

ここ数週間、スロベニア、クロアチア各地の街を毎日のように飛び回っていますが、この2週間でザグレブで3回、スプリットで一回、スリらしき人物の姿を目撃しました。

 

4月21日 観光客で賑わうスプリット

 

先週スプリットでは、旧市街内で、観光客を装うスリらしき女二人組を目撃。

 

同じく先週ザグレブで見かけたのは、晴れなのに折り畳み傘を指す若い女性と連れの女の二人組。観光客風の服装。

 

昨日ザグレブで見かけたのは、先日ザグレブで見かけた女とは異なる、肌が浅黒い女二人組で、同じく観光客を装っていました。

 

写真中央、白い傘をさす女と、オブジェを挟んで右側にいる怪しい女二人組

 

(↑ 上の写真には、先週ザグレブで見かけたスリらしき女二人組が映っています。掲載しようか迷いましたが、人物の特定ができないくらい小さく映っているので、みなさんにスリがいかに観光客、地元民に紛れて街を徘徊しているのか知って欲しくて掲載することにしました)

 

いずれも、日本から観光にお越しくださった方のご案内中で、私たちの方を伺う怪しい人影に気づき「この人たち、恐らくスリなので気をつけてくださいね」と、お声をかけると、みなさん「えっ!?そうなのですか?」と、一瞬驚かれた表情をされていました。

 

それぐらい、気をつけていないと、なかなか気づくことができないスリ犯の存在。

 

私のようにガイドをしていたら「スリが多いエリア」や「スリの特徴」を知っている上、警戒しているのですぐに気づくことができますが、やはり観光に夢中になっていると、なかなか気づくことができないかもしれません。

 

4月21日 観光客で賑わうスプリット

 

私がいずれの際もスリだと気がついたきっかけは以下の通り:

 

①晴れなのに傘を指している(窃盗の瞬間、手元を周囲に見られないための目隠しとして傘を利用する手口。アジア人観光客は日よけに傘をさしていることも珍しくありませんが、ヨーロッパ風の女性で晴れの日に雨傘を日傘代わりにさす人は稀です)

 

②観光客の装いをしているのに、周りの群衆ばかりを見ていて、景色を見ている素振りがない

 

③同じ場所をを行ったり、戻ったりしている(観光客が多いエリアで「獲物」を物色している時の行動)

 

④後をつけてくるので、振り返って顔を確認したら、そそくさと逃げるように逆方向へ去っていく

 

4月28日 スロベニアのリュブリャナ。気温は10度以下、とても寒い1日でした!

 

ところで、これまで、ご案内したみなさんはもちろん、自分自身もこれまでスリ被害には遭ったことはありませんでしたが、実は今日まさに間一髪の経験をしました・・・!

 

(去年トラムで一度スリに遭遇して、手口を確認するためにスリ未遂を「体験」したことはありますが・・・その時の経験は【体験談】ザグレブのスリに狙われてみました…!」にまとめているので、よろしければご確認ください)

 

20時過ぎにザグレブ市内で仕事が終わり、帰宅を急ぐためにImportanne(地下街)を抜けてタクシー乗り場へ向かっていた時のこと。

 

仕事の用事を思い出し、知り合いに電話で話をしながら速足で地下街を歩いていた時、背中のリュックが一瞬ひっぱられる感覚を覚えたのです。

 

いつも気を付けているのに、つい話に夢中になって不注意になっていたため、背中に違和感を覚えた瞬間「あっ!しまった(スリだ!)」とサッと血の気が引きました。パっと振り返ると、15歳前後の小柄な男の子が私のすぐ後に。

 

その男の子から少し離れた所に、肌が浅黒く身長は165㎝前後くらいのジプシー風の男がこちらを見ているのが目に飛び込んできました。(男の子はパッと見た感じ、現地のクロアチア人と見分けがつきずらい、肌が比較的白い子でした)

 

すぐに背負っていたリュックを確認すると、閉めていたはずのチャックがやはり開いていました。

 

今日背負っていたリュックサック

 

今日は仕事でザグレブからスロベニアへ日帰りで行ってきたため、カバンには大切なパスポートとIDを入れていたので、チャックが全開になっているのに気づいて一瞬頭が真っ白に。

 

ですがすぐに、血の気が引いたばかりの頭に、カッと血が上り、思わず男の子の腕をわしっと掴み「何してるの!?」「私のリュック触った!?」と、考えるよりも先に手と口が勝手に開いていました。

 

いきなり腕を掴まれ、問い詰められて驚いたのか、男の子はしどろもどろ。

 

その間にすぐに貴重品がすべてカバンの中にあることを確認しました。

 

仕事柄、普段リュックサックを使うことが多いのですが、いつもパスポートとID、お財布などの貴重品はすべてリュックサックの内ポケットに入れるか、貴重品だけ斜め掛けの小さいバッグに入れて身体の正面に持って歩くるようにしています。

 

(※私はリュックサックの内ポケットに貴重品を入れることもありますが、基本的に(内ポケットであったとしても)リュックサックなど死角になるカバンには貴重品を入れないことを強くおすすめします。 リュックサックを日頃使っている私が言うのもなんですが・・・全体が死角のリュックサックはスリの恰好の標的です)

 

貴重品はすべて内ポケットに入れています

 

今回は貴重品はすべて内ポケットに入れていたので被害はなく、リュックに入れていたポーチや帽子、手帳など、盗られたものも幸い何もありませんでした。

 

状況的に男の子が私のリュックのチャックを開けたことは、ほぼ確実ですが、盗られたものがないので証拠もない・・・。

 

ついカッとなって男の子を矢継ぎ早に問い詰めましたが、証拠もなく、盗られたものもなく、時間もないので「もういいわ」と、その場を立ち去ることにしました。

 

(男の子は地下道の脇道にそそくさと逸れて行き、ジプシー風の男は遠くの方からその様子を伺っていました)

 

今思え返せば、運が悪ければ(とっさのことだったとはいえ、相手の腕を掴むという行動は)危険な行動だったのかもしれない・・・と反省する点もありますが、やはり普段から貴重品を内ポケットに入れるよう心掛けていたよかったと心底思いました。

 

ザグレブにある、在クロアチア日本大使館

 

ちなみに、在クロアチア日本大使館の領事さんから数日前にお伺いしたお話では、ザグレブの中央バスターミナルのスーパーの入り口付近で複数人のスリ集団に囲まれ「一瞬のうちにカバンに入ったお財布から現金だけ抜かれる」という被害に遭ってしまった日本人旅行者がいらっしゃるのだとか。

 

これから夏に向けてスリ集団もますます暗躍するシーズンとなるので、みなさんもどうかどうか(!!)気を付けてくださいね。

 

卑劣なスリ、犯罪者に楽しいクロアチア旅行を台無しにされないためにも、ぜひ「自分は大丈夫」と思わず、次の記事をヒントにしていただけると嬉しいです:

 

⇒ 【治安情報】ザグレブのトラム車内でスリ被害が多発中!

 

【必見】日本大使館に聞いた、クロアチアの治安&日本人が遭いやすいトラブル

 

⇒ クロアチア治安情報【注意喚起】日本人観光客の被害も多発しています!

 

⇒ 【体験談】ザグレブのスリに狙われてみました…!

 

⇒ 要チェック!スリのターゲットになりやすい人の6つの特徴

 

これからクロアチアへお越しになるみなさんが、被害者とならないことを心から願っています。

 

(2019年4月28日 小坂井真美

 

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