【4月前半のクロアチア周遊レポート③】雨降る春のフヴァル島篇
こんにちは!
これまで「【4月前半のクロアチア周遊レポート①】ザダル&シベニク篇」「【4月前半のクロアチア周遊レポート②】スプリット篇」をお届けしましたが、今日は第三弾、4月上旬のフヴァル島の様子をお届けします。
私たちがスプリットを発ち、フヴァル島へ向かったのは4月7日。
実はこの日、当サイトでも紹介している青の洞窟ツアーへ参加して、スプリットには戻らず途中フヴァル島でツアーを離脱して、フヴァル島へ渡る予定でいました。
「4月の青の洞窟ツアーはどうですか?寒くないですか?」などなど、シーズンはじめの4月の青の洞窟ツアーについてご質問を頂くことも多いのですが(真夏には何度か参加したことがありますが)実際に私自身が4月には参加したことがないため、いつも催行会社のスタッフから聞いたお話の範囲でしたお伝えすることができなかったため「より具体的なアドバイスをみなさんにお伝えできるように・・・」と日程を組んでいたのですが、あいにくの雨で残念なことにツアーはキャンセルに・・・。
とても残念でしたが、(今年の4月はすでに予定がいっぱいで再度チャレンジすることは難しいため)また来年以降、4月に参加する機会があれば当サイトでレポートさせていただきますね!
そんなこんなで、急遽、スプリットからフヴァル島へはカタマランを利用して渡ることに。
あいにくのお天気ですが、せっかくフヴァル島に行くなら、早々に渡りたかったのでKrilo社の朝9時スプリット発のカタマランで渡ることにしました。
ハイシーズンは当日の朝、現地購入するのが難しい(売り切れの可能性がある)スプリット⇒フヴァル島(フヴァル・タウン)行きのチケットですが、まだ観光シーズン前なので、当日購入でも全く問題ありませんでした。
船内はガラガラで、ほぼ貸し切り状態!
これまでフヴァル島へ渡る時はJadrolinija(ヤドロリニヤ)しか利用したことがなく、今回Krilo社をはじめて利用したのですが、Jadrolinija(ヤドロリニヤ)のフェリーやカタマランよりも船内がちょっぴり豪華で、座席も座り心地が良かったです!
またJadrolinija(ヤドロリニヤ)よりもKrilo社のカタマランの方が速いようで、スプリット⇒フヴァル島(フヴァル・タウン)がなんとわずか50分!
ちょっと窓からの景色を楽しんだり、パソコンで作業をしているうちに、あっという間に島に到着しました。
毎年、スプリットには仕事で何度も足を運びますが、フヴァル島まで足を延ばすことはあまりなく、今回私たちにとって久しぶりのフヴァル島!
(2年前、青の洞窟ツアーに参加した際にフヴァル島に立ち寄りましたが、フヴァル島でゆっくりと滞在するのは本当に久しぶりでした)
今回の仕事で一番楽しみにしていたディスティネーションのひとつだったのですが、あいにくの雨でした。
滞在予定期間中の天気予報でも、ずっと雨マークがついていたので、覚悟はしていたものの「天気予報が外れてくれたらいいのにな・・・」なんて淡い期待を密かに抱いていたのですが、フヴァル島到着早々、見事にその期待は打ち砕かれました(笑)
フヴァル島到着早々、見事な雨!!
宿はフヴァル・タウンのバスターミナルの近くにとっていたのですが、港から宿までの徒歩約10分という短い時間で(小さな折りたたみ傘のうえ、荷物をたくさん持っていたため)見事にずぶぬれになってしまいました。
「ヨーロッパ一、日光のあたる場所」の島とも謳われるほど、晴れの日が多く日照時間が長いフヴァル島。
それなのに、なぜか私たちがフヴァル島へ泊りがけで行く時はいつも雨に降られます(;´▽`A“ (フヴァル島に嫌われているのかも・・・(苦笑))
雨が降ると排水が追い付かず、そこら中の道が小川のような状態になってしまうフヴァル島。
私は冬用の暖かいブーツを履いていましたが、それでさえ、しばらくすると中までびちょ濡れに。
ブーツではなく靴を履いていたパートナーの靴は、水に浸したように完全に濡れきってしまいました。
ところで、本格的な観光シーズンは5月から9月のフヴァル島。
4月中頃まで「冬季休業」のお店やレストランが多く、案の定、私たちが訪れた時期も、レストランは島の観光エリアであるフヴァル・タウン、スターリ・グラードでさえ、ともに数件営業しているだけ。
お土産屋さんに至ってはほとんどが閉まってしました。
お天気が悪いうえ、ほとんど何も開いておらず、人の姿もまばらで活気のないフヴァル島・・・。
今回私たちは仕事のためにフヴァル島を訪れたので、雨でもさほど問題ありませんでしたが「観光」で訪れていたら、正直とてもがっかりしていたと思います。
輝くアドリア海とたくさんの観光客で賑わう島の様子とのギャップが大きいのがとても印象的でした。
晴れたらこんなにきれいな絶景(↑)も、お天気が悪いとこのとおり(↓)・・・。
ですが、今回島で出会った温かい島民のみなさんのおかげで、フヴァル島をより深く知ることができ、ますますこの島が好きになりました。
これまでフヴァル島を訪れるのは真夏の観光トップシーズンばかりだったため、いつも「どこを見まわしても観光客ばかり!」というような状況。
また特に人気のフヴァル・タウンは真夏は毎晩港周辺一帯が「クラブ化」し、夜遅くまでどんちゃん騒ぎの賑やかな島なので、正直なところ「パーティー好きの若者が集う、賑やかな島」という印象を強く持っていました。
夏は(特にフヴァル・タウンでは)お店の店員さんもフヴァル島に住んでいる人ではなく、夏の観光シーズンの仕事のために、一時的にここに住んでいる人ばかりで、島民がほとんどみあたらない」というような状況だったため、フヴァル島の表面的なことしか知りませんでしたが、今回、島でレストランやお宿、お店を営む素敵な人々に出逢い、いろんなお話を聞かせていただいたおかげで、フヴァル島についてよく深く知ることができました。
フヴァル島に住むガイドさんは雨で視界が悪いのにも関わらず、海岸線やラベンダー畑が見渡せる素敵な道を車で走って案内してくださったり、小雨の中スターリ・グラードの散策に付き合ってくださったり・・・。
せっかくの絶景ロードはあいにくの雨と霧で霞んでいましたが「晴れていたら・・・」「ラベンダーが咲いていたら・・・」と想像すると、心のなかで絶景が広がり思わず笑顔になりました(*^^*)
また今回、滞在中に同じ道を公共バスでも走ったのですが、運転手のおじさんが「今日はあいにくの雨だけど、晴れた日はすごく綺麗な景色が見れるんだ!きっとまた、フヴァル島に遊びにきてね。今度は満開のラベンダーを見に!」と運転しながら、いろいろ楽しいお話を聞かせてくださったのも印象的でした。
それから、ふと目が合ったらニコッと笑って「ハロ~」と笑顔で挨拶してくれた可愛い子供や、スターリ・グラードのバス停で「どこから来たんだい?」とニコニコ、話しかけてくれたおばあちゃんたちなど、短い滞在でしたが、あたたかいフヴァル島の人々と触れ合いも、キラッと輝く島の良い思い出です。
そんな素敵なフヴァル島の人たちのおかげで「空は雨でしたが、心は晴れ」の気分で2日間過ごすことができました。
また、今回私たちは運悪く滞在中、ほとんど青空を見ることはありませんでしたが、島に住む友達曰く「4月は花も咲きはじめ、晴れると本当に気持ちが良い! お土産屋さんは閉まっていて、開いているレストランも少ないけれど、(観光客がほとんどいないため)静かで落ち着いた雰囲気のなか、きれいな景色を満喫するのには最高の季節」とのこと。
友達が言うとおり、静かなフヴァル島でのんびりと自然と景色を楽しみたい人には4月中頃から末にかけての時期はぴったりだと思いました。
ちなみに・・・観光客が押し寄せる夏は、スーパーも品物の値段が急上昇する(本土と比べるとかなり割高になる)フヴァル・タウンですが、オフシーズン中は本土と全く物価が同じであることに今回気が付きました。
フヴァル島民によると、毎年夏になると物価が上がり、観光オフシーズンになると、また平均的な物価に戻るそうです。
「フヴァル島は物価が高い」というイメージを持っていたので、フヴァル島ではそれなりの出費を覚悟していたのですが、おかげで安く滞在することができました。
このような理由からも、4月のフヴァル島は狙い目かもしれません!
ちなみに、フヴァル島のラベンダーの季節は6月。
私は、毎年6月は観光トップシーズンで忙しく、なかなかフヴァル島へラベンダー畑を見に行く機会がありそうにありませんが、いつかぜひ見に行ってみたいと思います。
6月にクロアチアへお越しの方は、フヴァル島観光もぜひ計画に入れてみられてはいかがでしょうか?
ちなみに、その後4月9日にフヴァル島を発ち、カタマランでコルチュラ島に渡りました。
コルチュラ島の様子もまた次回、当ブログにてお伝えしますね!
(2019年4月20日 小坂井真美)
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