クロアチア=イタリア間のフェリー運航中止に。スロベニア=イタリア間の国境も一部封鎖
新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進むイタリア。
イタリアに非常に近いクロアチアにとっても「対岸の火事」ではありません。
「【要注意】日本からクロアチアへの渡航者は14日間自主隔離!旅行計画は慎重に」でお伝えしたように、クロアチア当局は日本を含む一部の国や地域からの渡航者に隔離を義務付けるなどの措置を行っていますが、イタリアからの渡航者の健康状態には特に厳しく目を光らせています。
すでに2020年3月9日から現在に至るまで「イタリア全域からクロアチアへ入国するすべての外国人は14日間隔離施設において隔離する(※)」という措置が取られていましたが、3月11日の朝にはクロアチアの大手フェリー会社ヤドロリニヤ(Jadrolinija)がイタリア=クロアチア間の船の運行を停止すると発表しました(いつまで停止されるか、現段階で期限は発表されていません)。
(※現段階では、日本からの渡航者に関しては「隔離施設での隔離」ではなく、自宅などでの「自主隔離」が義務図けられています)
実際、3月11日の朝にイタリアのアンコーナからスプリットに到着したフェリーに乗船していた93名の乗客のうち下船を希望するものは、外国人は隔離施設にて隔離、クロアチア人は自宅などで自主隔離を義務付けられたとのこと。
今このような状態でイタリア、クロアチアを旅されている日本人旅行者は少ないと思いますが、近々ヤドロリニヤのフェリーでイタリア=クロアチア間を移動する予定をされていた方はご注意ください。
なお、クロアチアの隣国であるスロベニアは、陸路でイタリアと国境を接しているため(しかも感染拡大が深刻な北イタリアに非常に近い)、クロアチア以上に国境での検疫に力を入れている模様。
3月11日より、スロベニアはイタリアとの国境を6か所のポイント(Ratece、Robic、Vrtojba、Skofije、 Fernetici、Krvavi、Potok)以外すべて封鎖しています。
またこの6か所のポイントでは健康チェックが実施されており、スロベニアでの短期・長期滞在許可を持たない外国人は、関係機関が3日以内に発給した「新型コロナウィルスに関する陰性証明書」なるものを持っていないと、スロベニアに入国できないのだそう・・・。
3月11日に配信された在スロベニア日本大使館からのメールには、次のように記されています。(たびレジでスロベニアを渡航先として登録すると、誰でもメールで受け取れます)
(以下、2020年3月11日 在スロベニア日本大使館より配信されたメールより抜粋)
○ポイント
11日,スロベニア国内で新たな感染者26人が確認され,現在の感染者数は累計57人となりました。
今後も最新情報に留意するとともに,感染予防に努めてください。
○ 本文
1.感染者数関連情報
11日午後2時現在,スロベニア国内で新たな感染者26人が確認されました。
関係当局によれば,これまで計2,270名を検査し,計57名の感染が確認されています。
2.空港関連情報
11日,リュブリャナ空港当局の話として,新型コロナウィルスのハイリスク国(イタリア・イラン・韓国・中国)からの直行便はありませんが,それらの国からの航空機については着陸許可を出さないことを決定しました。
3.イタリア国境での入国管理(追加情報)
11日より,スロベニア政府はイタリアとの国境について,入国に際し,ヘルスチェックを開始しました。
現在,6カ所(Ratece, Robic, Vrtojba, Skofije, Fernetici, Krvavi Potok)の国境のポイントがヘルスチェックを実施しており,他の国境ポイントは封鎖されています。
ただし,スロベニア短期・長期を含む滞在許可を持つ外国人は対象外です。
スロベニアに入国しようとする対象となる外国人は,関係機関が3日以内に発給した(スロベニア語,イタリア語あるいは英語表記)新型コロナウィルスに関する陰性証明書の携行を求められ,これを持たない者は,入国を拒否されるとされています。ご注意下さい。
(※【3月12日クロたびスタッフ追記】3月12日、在スロベニア日本大使館より次のような追記がありました)
イタリア国境での入国管理に関する更新情報があります。
証明書を携行していない場合でも、体温が37.5度未満であり、
【参考情報】
1.外務省海外安全ホームページ
本サイトでは,各国・地域での新型コロナウイルスの発生状況,新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)等の情報を掲載しています。
https://www.anzen.mofa.go.jp/
2.たびレジ簡易登録
本サービスは,メールアドレスとメール配信を希望する国・地域を選択するだけで,当該在外公館から領事メールを受信することが出来ます。ぜひご活用下さい。https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/register
3.スロベニア国立公衆衛生局は,国内状況や感染予防の方法,旅行者向けの注意点について公開しています。
https://www.nijz.si
4.スロベニア政府の,新型コロナウィルスに関する特設サイトを開設しました。
https://www.gov.si/en/topics/coronavirus-disease-covid-19/
5新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~(首相官邸)
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
6.新型コロナウイルス感染症に関する情報について(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
まだ観光オフシーズンなので、該当する方は少ないと思いますが、ここ数年、海路(フェリー)で「イタリア⇒クロアチア」と移動、または陸路(バス、車など)で「北イタリア⇒スロベニア⇒クロアチア」と旅される方も増えてきたので、以上念のための情報をシェアでした!
また何かわかったら、当サイトでもこちらのまとめページ(「【まとめ】新型コロナ、クロアチア旅行は中止するべき?現地の状況は?(随時更新)」)に随時情報をUPしていきますね。
(2020年3月12日 小坂井真美)
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クロアチア新型コロナウイルス現地情報まとめ(随時更新)
⇒ 2月6日公開: クロアチア人はマスクをしない?!コロナウイルスへの反応は?
⇒ 2月27日公開: 新型コロナの影響で、クロアチア入国時にトラブル…?!
⇒ 2月28日公開: 【重要】クロアチア入国時、日本からの渡航者に対する措置について(新型コロナ最新情報)
⇒ 3月1日公開: 2月29日:クロアチアでのコロナ感染者6名に。現地ではどう報道されている?
⇒ 3月4日公開: (実体験)新型コロナ、クロアチア入国時の臨時措置。どんな書類が渡される?&疫学者への電話報告を行ってみた
⇒ 3月5日公開: 新型コロナ、クロアチア=スロベニア国境超えの影響は?スロベニアの観光地の様子は?(実体験)
⇒ 3月7日公開: 新型コロナ、クロアチア現地の様子は?アジア人は差別される?差別されたらどう対処すればいい?
⇒ 3月9日公開:【要注意】日本からクロアチアへの渡航者は14日間自主隔離!旅行計画は慎重に
⇒ 3月11日公開 : 【続報】新型コロナ┃3月、4月にクロアチア旅行を計画されている方は延期のご検討を
また最新情報があれば、まとめページでみんさんに共有しますね!
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