【現地レポート】石畳と階段のフォトジェニックな街『シベニク』
筆者は今までクロアチアのいろんな町を訪れてきましたが、シベニクは特にフォトジェニックな町で、お気に入りの町のひとつです。
ドブロブニクやスプリットなども石畳の路地がある素敵な風景に出逢える街ですが、シベニクがおもしろいのは、同じ石畳の路地でも、通りを曲がるごとにその表情がコロコロと変化するという点。
階段が多いため、上り下りする度に景色がぐっと変わり、また路地を右や左に曲がるごとに、全くことなる風景が目に飛び込んでくるのです。
それから、グレーの石畳の路地や民家の壁だけではなく、カラフルな民家や建物も多いシベニク。
真っ青な空とカラフルな建物のコントラストが本当に綺麗でした!
それから、今回筆者がシベニクを訪れたのは、毎年6月中頃から末にかけて行われる「国際子どもフェスティバル」の期間中だったのですが、町の至る所に子供たちが描いた可愛らしい絵がたくさん飾られていました。
路地裏では子供たちが集まって石畳の上で絵を描いたり、工作をしたり、微笑ましい光景にもたくさん出逢うことができました。
ずっと歩いていても飽きない美しい街並みでしたが、ガイドさんに誘われ町一番の見所である聖ヤコブ大聖堂へ。
ユネスコ世界遺産にも登録されているこの大聖堂は、1431年から1536年頃までにかけて約100年もの歳月をかけて建設工事が行われたのだとか。
「この大聖堂の外観で特徴的なのは、壁に施されている71もの人の頭部の彫刻です。これらは大聖堂が建設された当時のシベニク市民をモデルにしていると言われている彫刻なのですが、キリスト教施設に飾るのは聖人しか許されなかった時代、俗世間の一般市民の顔が大聖堂に彫りこまれるということは、とても珍しい事だったのですよ」とガイドさん。
ひとりひとり顔の造りや表情が違うのも、とてもユニーク。ちょっと怒っているように見えたり、にやけているように見えたり・・・。観察していて、とてもおもしろかったです!
もちろん内部も必見!
緻密な計算を用いて設計された大聖堂は、美しい曲線を描く大きなドーム型の天井や内部の柱、壁すべてが石のみで建てられているというのだから驚きです!
「木やレンガの補助を一切使用せずに建てられた石造建築の教会としては世界で一番大きいものなんですよ」とガイドさん。
こんなに大きなドーム型の天井を木やレンガの補助なしで建てただなんて、本当に驚きです。
(↑)大聖堂の奥にある、美しい洗礼室も必見です!
小さな洗礼室内部の様子は、うまく写真に収め切ることができませんでしたが、特に天井の彫刻の美しさに思わず息をのみました(↓)