クロアチア人に聞いてみた、日本に行って驚いたこと(後編)

本屋さんがすごい!

 

 

まず「本屋さんの規模(大きさ)にぶったまげた」「本や漫画の種類の多さにひっくり返った」「日本の本屋さんはテーマパーク」という声が多数寄せられました。首都のザグレブの本屋さんでも、規模的には日本の駅前などにある小さな本屋さんと同じくらいか、それよりちょっぴり大きいくらいのクロアチア。

 

本好きの人には信じられない光景だそうで「あぁ、もっと日本語が理解できたら・・・。日本語が読めるなら、本屋さんに住みたいくらい」という声も。「本にカバーをかけてくれるという日本らしいサービスと、本を大切にする精神に心を打ちぬかれた~」という意見もありました。

 

店員さんの挨拶をお客さんはスルーする

日本ではお店に入る時にあいさつをするという方は少ないと思います。でもクロアチアではたとえスーパーであっても、市場であっても、小さなお店であっても、入店時やレジでの支払い時は「こんにちは」と挨拶するのがマナー。特に目が合ったのにスルーしたり、お店の人の挨拶を無視するなんてことはありえません。

 

だから、日本で店員さんが「いらっしゃませ」と笑顔で挨拶するのに、お客さんが何も言わずにスルーする光景を初めて見たときは驚いたという意見が挙がりました。

 

「日本はとてもマナーが良い素晴らしい国!日本人を尊敬しているけど、いくらお客さんとはいえ挨拶を無視するのは、う~ん・・・どうなんだろう。それが日本の文化かもしれないし、僕がとやかく言う資格なんてないけれど、ちょっと寂しいね。人が多い都市に住むと、他人への心の壁が自然と高くなるのかなぁ・・・」

 

人がたくさん集まる都会に暮らしていても、心の中では孤独を感じている人も多い現代日本。この意見を聞いて、知らない人とでも機械的に・・・ではなく、きちんと心のこもった挨拶をする習慣が根付けば、もっともっと温かい良い社会になるのではないかと感じました。

タバコがそんなに高くない

 

 

愛煙家が非常に多いクロアチア。Wold Careerの「ヘビースモーカーランキング」でも14位に入る程。よく「クロアチア人はよく“お金がない”友達とカフェに行って愚痴を話し合うけれど、カフェでタバコを何本も吸いながらグチるだけのコーヒー代とタバコ代は不思議なことにいつもある。毎日のカフェかタバコのどちらかをやめればお金も少しは貯まるだろうに・・・」とジョークで言われます。

 

クロアチアのタバコの価格は1箱20~26クーナ程度(約330円~430円)。一般的なクロアチア人の月収は57000円~75000円程度と言われているので、毎月のタバコ代は相当な出費です。そのため「クロアチアよりも平均月収がうんと高い日本で1箱430円程度でタバコが売られているのを見てびっくり。そしてただただ、うらやましい~!」という声が。

 

確かに、日本のタバコの価格は西欧諸国と比べるとかなり安いみたいですね・・・!

 

キットカットの種類が多い

 

「抹茶味のキットカットが最高!」「いちご味のキットカットがもう一度食べたい・・・」「一見ありえない!って思う味だけど、食べてみると意外とおいしい!」「やっぱり日本は(いい意味で)クレイジー!どこからこんなにたくさんの斬新なアイディアが溢れてくるんだろう」などなど、大好評のキットカット。

 

「クロアチアの家族や友達にお土産に持って帰ったら超盛り上がった」という意見もありました。日本らしい、かつクロアチア人ウケが良いのが抹茶味といちご味。一方わさび味やほうじ茶味、しょうゆ味は、苦手な人が多いそうです。

 

クロアチア人への手土産に日本限定のキットカットを持ってゆくと喜ばれるかもしれません!

飲み放題、食べ放題というシステムがある

 

「マジで天国!」「クロアチアでこんなお店を開いたら確実に赤字」という声が相次いだのが食べ放題、特に焼肉食べ放題&飲み放題のお店。このシステムには多くの外国人観光客が驚くそうですが、クロアチア人も例外ではありません。

 

また「食べ放題」というシステムではなく「お客さん自身でお肉を焼く・・・という焼肉のスタイルも非常に新鮮で面白かった」という意見もありました。

大人が公共の場でマンガを読んでいる

「電車などで大人がマンガを読みふけっている姿に驚いた」という意見が。決して悪い意味ではなく「やっぱりマンガって日本の文化なんだなぁ」「大人も堂々とマンガを楽しめる社会って良いと思う」とポジティブなものばかりでした。

 

その他にも「お手洗いがどこも清潔だった。特にトイレのハイテクぶりにはびっくりした!日本はどこまで進んだ国なんだ~!って」「日本のテレビはグルメ番組ばかりで驚いた。日本人はあまり食べない(小食)イメージがあったから、食べ物の話題ばっかり流れている番組を観て意外に感じた」など、他の国の方と共通する意見もたくさん挙がりました。

 

以上前編から続き、いろいろな意見をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

住み慣れてしまうと特別に感じないことでも、日本の外から見ると「すごい」「面白い」「不思議」「クール&クレイジー!」と感じることはまだまだたくさんあると思います。

 

「日本はという国は、別の惑星だ」なんてジョークををよく耳にしますが、筆者も日本を離れてみて、日本がいろんな意味でとてもユニークな国であることを実感しています。いつもそんな日本に帰るのがワクワク楽しみで仕方がありません。

 

日本の「あたりまえだけど、本当は(海外から見ると)あたりまえでない部分」を感じながら過ごすと、日本での日常がいつもよりもちょっぴり刺激的に感じるかもしれませんね。

 

小坂井真美

 

 

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