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【現地リポート】ザグレブ発、ベオグラード経由、ローマの旅で感じた事

クロたびスタッフのふたりで、ちょっと早い夏の旅行に出かけてきました!
行き先はずっと行きたかったイタリア・ローマ。

 

セルビア航空

 

クロアチアからローマへの行き方はいろいろありますが、今回はベオグラードも見たかったのでセルビア航空を利用することに。ザグレブからセルビアのベオグラードを経由してローマへ行きました。

 

ベオグラードで散策できる時間を確保をするために、往路に乗り継ぎ時間が18時間あるものを選びました。(復路の乗り継ぎ時間はわずか2時間と快適!)

 

ザグレブからベオグラードまで、飛行機でわずか1時間ちょっと。セルビア航空を利用してベオグラードへ行くのは初めてでしたが、あまりにも簡単・快適にアクセスできるため「ザグレブでの滞在日数が長い方はベオグラードに1泊で遊びに行くという選択もありなんじゃないかな」と今回感じました。

 

わずか1時間ちょっとのフライトでしたが、ドリンクと軽食(サンドイッチ)が提供されました

ザグレブからベオグラードに到着したのは夜だったため、実質町を散策できたのは半日程度でしたが、ザグレブとはまた異なる魅力のある、とても素敵な町でした。

 

そして何より人がとっても親切!
知り合いのクロアチア人たちからも「ベオグラードの人はザグレブの人よりも、もっと親切。みんなとっても気さくでフレンドリーだよ」と何度か耳にしたことがありますが、今回実際に足を運んでみて彼らが言っていた意味がわかったような気がします。

 

地元民で賑わう、ベオグラードのミハイロ公通り

 

道を尋ねると「私も近くまで行くから」と目的地まで連れて行ってくれたり、目的地へ行くバスの番号を尋ねると「間違わないように」と、わざわざ紙に番号を書いて渡してくれたり、本当に親切!

 

「人とのふれあい」という意味では、丸5日過ごしたローマよりも、半日しか過ごす時間がなかったベオグラードの方がずっとずっと、心に残る温かい思い出ができました。

 

ベオグラードの共和国広場。ザグレブの「イェラチッチ広場」のような存在?!

 

旧ユーゴスラビア内戦で争った国同士、ということで知られているクロアチアとセルビア。そのため、「今回クロアチア人とセルビアに行く」と日本の知人に話すと「クロアチアから(クロアチア人と一緒に)セルビアに行くなんて、大丈夫なの?」と心配してくれる声もありましたが、まったく問題ありませんでした。

 

それどころか、(クロアチア語とセルビア語は非常によく似た言語なのですが)クロアチア語で話しかける私たちを見て(特にクロアチア語(セルビア語)を話すアジア人は珍しいためか)「クロアチアから遊びに来たのかい?」と興味深々、とてもフレンドリー。

 

ベオグラードのシンボルのひとつ、サヴァ大聖堂

 

たまたま道を尋ねた若いセルビア人女性が、私たちがクロアチアから来たことを知って「クロアチアからこうして(クロアチア人が)ベオグラードに遊びに来てくれるなんてうれしい!将来、もっともっとこうしてお互い行き来きする人が増えて関係が深まるといいな」と嬉しそうに話してくれました。

 

ベオグラードでの滞在時間はわずか半日。もっともっと探索したいことがたくさんありましたが、今回は主要スポットを回るので精一杯、あいにくの時間切れ。でも、ベオグラードの魅力を十分に体感することができました。

 

ぜひ近いうちに今度はベオグラードをメインに旅してみたいと思います。

 

ローマのコロッセオ

 

そしてそして、今回の旅のメインであるローマ!
ローマはとにもかくにも人が多くて、見所満載!まるで町全体が美術館、博物館のよう。

ふらりと立ち寄った、ガイドブックに載っていない街角の教会でさえ、見ごたえ満点の美しさ!

クロアチアなら確実にその町の目玉観光スポットになるような教会や建築物、芸術品の数々が、ゴロゴロと街角に点在していることに、クロアチア人とただただ「すごいねぇ~」と驚嘆。

 
クロアチアの見所が実にコンパクトにまとまった町に慣れてしまっているためか、ローマの見所の多さ&観光客の多さ、そして(歴史、芸術、いろんな意味での)スケールの大きさに圧倒されてしまいました(笑)

 

古代ローマ遺跡・フォロ・ロマーノ。スケールの大きさにびっくり・・・!ドブロブニク旧市街がすっぽり中に納まってしまいそうな広さです。

 

今回久しぶりにヨーロッパの大きな町(ローマ)を旅して改めて感じたことは、クロアチアはとても旅しやすい国だということ。その理由は次の通り

 

1.クロアチアの街は見所がコンパクトにまとまっている

 

クロアチアは見所がコンパクトにまとまっているため、個人旅行でもゆったりとした旅を楽しむことができます。反面、見所満点&街の至る所に見所が散らばっているローマは、丸5日間の滞在でも主要スポットを抑えるだけでも精一杯。毎日足が棒になるまで歩き回りました(笑)

 

イタリアと比べると、やはりクロアチアは町の規模が小さく見所も少ないかもしれませんが、その分ゆったりと旅を楽しむことができます。特にシニア世代の方やハネムーン、カップルの旅にクロアチアは最適のディスティネーションだと、今回のローマの旅で確信しました。

 

特にカップルでの旅では、見所が多い町だと「あそこに行きたい、このお店にも行きたい」と限られた時間の中で、お互いの希望を叶えるためいろんな所を巡りスケジュールが過密になり、体力も消耗しがち。時間も体力も余裕がなくなり、せっかくのカップルでの旅行なのに喧嘩ばかりしていた・・・なんてことになりがちですが、クロアチアならそんな心配もありません。

 

ロマンチックなヨーロッパの旅を楽しみたい方は、ぜひクロアチアをおすすめします♡

 

とにかく人が多いローマ

 

2.治安が良い

 

それからクロアチアの治安の良さも改めて痛感。今回ローマ観光に際して、ネットやガイドブックで情報を集めていると度々「スリや詐欺に注意」という情報を目にし、昔イタリアに住んでいた友人からも「ローマはとにかくスリが多いから気を付けて!」と散々忠告を受け、小心者の私は「なんて恐ろしい町なんだ~」と、行く前から内心ブルブル・・・。

 

実際ローマに行ってみると聞いていた程治安が悪いようには感じませんでしたが、ロマや有名な「ミサンガ詐欺師」「署名運動詐欺師」などもたくさん目にしました。あと、客引きがすごく多かったです・・・!

 

それから町角や駅など、至る所に警察だけではなく銃を持った軍の兵士さんたちが大勢警備にあたっていたことにびっくり。クロアチアや日本では見かけない光景に驚いてしまいました。

 

トレビの泉の周りはビックリするくらいの人だかり。コインを投げ入れるのも一苦労でした。

 

3.英語がよく通じる
そして、改めて「クロアチアは英語がよく通じる(英語が上手な人が多い)国なんだなぁ~」とも感じました。

 

ほんの5日間の滞在だったので、実際にイタリアの方たちがどれくらい英語を話すのかよくわかりませんが、今回の旅の経験からは、あまり英語が”よく通じる”ような印象は受けませんでした。

 

ですが、英語はあまり通じませんでしたが、「ボンジョルノ(こんにちは)」や「ありがとう(グラッツェ)」など、ひと言の挨拶でもイタリア語で話すように心がけるだけで、現地の方との距離がぐっと縮まるような気がしました。これはクロアチア、他の国でも同じことだと思います。

 

(よろしければ「在住者がお伝えする、旅行に覚えて行きたいクロアチア語とマナー」をチェックしてください)

 

以上のように今回のローマ旅行を通して、観光スポットや見所がコンパクトにまとまっており、英語がよく通じるクロアチアは、海外旅行初心者の方でも比較的旅しやすい国なんじゃないかな・・・と改めて実感しました。

 

ローマはフォトジェニックな風景がいっぱいでした!

 

なにはともあれ、ローマの歴史の深さ、スケールの大きさに感動した楽しい旅となりました。

 

ベオグラード観光情報については、また少しずつレポートにしてお届けしますね♪

 

(2016年5月28日 小坂井真美