毎年、家族みんなが楽しみにしているさくらんぼの季節がやってきました!
春、きれいな桜で楽しませてくれた庭の木が、今度はたくさんのさくらんぼの実をつけました♪
この甘いさくらんぼはクロアチア語で「トレシュニャ(Trešnja)」と呼ばれる種類のもの。一方、トレシュニャ(さくらんぼ)と比べて色が濃くちょっぴり酸味がある、いわゆる“サワーチェリー”は「ヴィシュニャ(Višnja)」と呼ばれています。
ちなみに、我が家ではトレシュニャはおやつ用(生食用)、酸っぱいヴィシュニャはケーキやお酒などに使います。
最近はドラツ市場などでも、おいしそうなトレシュニャやヴィシュニャが売られているので、散策のお供に、おやつに、ぜひ食べてみてくださいね♪
今日はクロアチア人ママと一緒にヴィシュニェヴァッツ(Višnjevac)作りをしました。「ヴィシュニェヴァッツ」とはサワーチェリー・リキュールのこと。
クロアチアではラキヤ(Rakija)と呼ばれる プラムや葡萄など、フルーツを発酵させて作られる蒸留酒が広く親しまれているのですが、サワーチェリーのラキヤは「ヴィシュニェヴァッツ」と呼ばれています。
我が家のヴィシュニェヴァッツ作りは実にシンプル、そしてワイルド・・・!
まず庭でサワーチェリーを採ります。
水でさっと洗ったら、実を手で少し割って瓶の中へ入れます。
実を割る理由はお酒にチェリーの味や色をよく浸透させるためなのだとか。
ここで私が「ワイルドだなぁ~」といつも思うのが、洗ったさくらんぼの水気をペーパーなどで取り除かないという点、そして瓶を煮沸消毒しないという点。
豪快なママ曰く「いいのよ、いいのよ~!どうせラキヤ(アルコールが強いお酒)を入れるんだから、そんなことで腐ったりなんかしないわよ」
でも、これで毎年ちゃんとおいしいヴィシュニェヴァッツができるので、細かいことは気にしなくていいみたいです(笑)
さくらんぼをを入れる作業が終わったら、次に砂糖を入れます。
「砂糖はどれくらいいれるの?」と尋ねると「う~ん、そうねぇ。適当」との回答が・・・。
ママが長年培った“勘”が頼りなそうですが、大体さくらんぼと同じくらいかちょっと少なめの砂糖を入れると良いそうです。
砂糖を入れたら次はラキヤを瓶いっぱいにに注ぎ入れます。
それから、清潔なスプーンなどでぐるぐる混ぜて蓋を閉めれば作業は終了!
あとは太陽の光が良く当たる窓際に放置するだけです。1カ月経てばおいしいヴィシュニェヴァッツの完成です!
一般的にヴィシュニェヴァッツのアルコール度数は15~21%程度。どちらかと言えば強いお酒ですが、とてもフルーティーで甘く飲みやすいため女性にも人気です(お酒な苦手な筆者もよく飲むお気に入りのお酒です)。
クロアチアのカフェ・バーで楽しめたり、お土産屋さんなどでもよく売られているので、気になる方はチェックしてみてくださいね♪
(2016年6月7日 小坂井真美)