画像の出典： INDEX : UŽIVO PAKAO U DALMACIJI Katastrofalni požari uništavaju sve pred sobom
Photo: Hrvoje Jelavic/PIXSELL
日本でも一部報道されているようですが、クロアチアで大規模な山火事が発生しています。
山火事が発生しているのは、クロアチアの人気観光地であるスプリット近郊。
スプリット近郊のトゥガレ(Tugare）で昨夜発生した火事が、記録的な猛暑と強い風の影響で広範囲に広がり、被害が拡大しています。
赤丸のエリアは延焼範囲。オレンジ色の箇所は停電が発生しているエリア （2017円7月17日22:00現在）
数日前より強風が吹きつけるアドリア海沿岸部。
トゥガレ(Tugare)で発生した火事は猛暑の中、強風に煽られ、ゴルニェ・シトノ（Gornje Sitno）、ドルニェ・シトノ（ Donje Sitno）、スリニィネ（Srinjine）、ジュルノヴニッツァ（Žrnovnica）などの町を焼き尽くしながら（17日22:00現地時間現在）スプリット郊外まで迫ってきているとのこと。
この辺りの住民はすでに避難しており、ソリン(Solin)やカシュテル（Kaštel）でも火事の影響で停電が発生しているそうです。
消防士さんたちは24時間体制で必死に消火活動を行い、一刻も早い鎮火のためにクロアチア軍も消火活動に加わっているのだとか。
ですが、今日のお昼は強い風に阻まれ、空中消火を試みる飛行機が思うように消火活動ができなかったり、困難を極めている模様。現在も夜通し、懸命な消火活動が続けられています。
レンタカーで旅されている日本人旅行者の方はあまり多くはないと思いますが、延焼エリア周辺は道路が封鎖されている場所も多く、消防活動などで混乱しているため「スプリット近郊エリアでは必要最低限以外なるべく車の利用は控えてください」と現地のニュースでも注意喚起がなされています。
また「肺が弱い方は（火災による）煙に十分気をつけてください」とのこと。
現時点では観光客が多く集中するスプリット中心部への直接的な影響はないとのことですが、鎮火されるまで今後の火の動きに気をつけるに越したことはなさそうです。
一刻も早い鎮火、そして何よりも、少しでも被害が少ない事を心から願うばかりです。
【2017年7月21日追記】
その後この山火事は収束に向かっています。このニュースを耳にし、スプリットをはじめとする、ダルマチア地方へ近々お越しのご予定の方から「バスは通常通り運行していますか？」という旨のご質問をいくつか頂戴しましたが、観光地エリアであるスプリットへの影響、またダルマチア地方の都市間を結ぶ周辺道路への影響も現在出ていませんのでご安心ください。
（2017年7月17日 小坂井真美）
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