今日、ザグレブ旧市街を散策中にスリらしき二人組を見かけました。
パートナーと二人で「石の門」から「聖マルコ教会」に向かって歩いていた時のこと。 周りにはほとんど人がいないのに、妙に私たちの背後にくっついてくる人影に気が付きました。
当サイトでも何度も注意喚起してきましたが、残念なことに近年スリ被害が急増しているクロアチア。ザグレブも例外ではありません。
そんなわけで、日々スリを警戒しながら歩いている私たちは、すぐに「あっ、この人たち、きっとスリだ…」と気が付き、うしろを振り返って顔を確認したところ、その人影は女性の二人組でした。
ひとりはリュックサックを背負い、いかにも「観光客です」というような格好をしていましたが、99%スリだと確信しています(ちなみに、もうひとりは手ぶらでした)。
この日一緒に歩いていたパートナーは、ザグレブの冬の景色を写真に収めようと、カメラを片手にリュックサックを担いで歩いていたので、私たち二人の姿が「写真撮影に夢中になっている観光客」に見えたのでしょう(↑上の写真のような恰好をしていました)。
私たちが突然振り返り、顔をじっと見つめると、私たちの視線を避けるように、慌てるように近くにあったギャラリーに入る素振りを見せた二人。
その後、数秒経ってから再び後ろを振り返ってみると、ギャラリーに入ったはずの二人組は、ギャラリーの入り口付近からじっと聖マルコ広場の方向を見つめていました。二人組が見つめる先には、聖マルコ教会の前で楽しそうに写真を撮る15名程の観光客のグループが。
「これは恐らく、ターゲットを物色しているんだな…」と、観光客グループが被害に遭わないか心配で、しばらく遠くから動向を見守ることにしました。
しばらくすると、観光客グループがガイドさんの案内に従って、石の門の方向に移動を始めました。すると、ギャラリー前でじっとしていた二人組が、すっとグループの後方にまわり、後をつけ始めたのです!
その二人の怪しい様子を見て、私たちの心の中の疑惑は確信へ。観光客の格好をしているのに、ザグレブ観光のハイライトのひとつである「聖マルコ教会」には目もくれず、グループの後を追うように、もと来た「石の門」の方向へ逆戻りするなんて怪しすぎます。
一緒に様子を見守っていたパートナーは「もしスリの現場を目撃したら、とっちめてやる!」と息巻いていましたが、グループが歩き出して数メートルもしないうちに、(グループを率いていた)ガイドさんが後ろを振り返って「はい、ここで止まってください!」と、石の門手前の薬局前で急停止。
ガイドさんが何やら説明をはじめ、グループ全員が立ち止まったため、二人組はグループを通り越して、薬局がある角を曲がり姿を消しました。二人組が姿を消した先の通りは、あまり観光客が通らない道。ますます怪しさを増すばかりです。
その後「きっとあの二人、また他の観光客を狙って、この辺りをウロウロするんだろうな・・・」と思っていたら、案の定、観光客が多く集まるロトルシュチャック塔付近で、またすれ違いました。
以前にも何度かこのブログでもお伝えしてきましたが、今日見た女性二人も、ここ数年ザグレブで頻繁に目撃されているスリの特徴とよく似ていました(ザグレブで目撃されているスリの特徴について詳しくはこちらをご覧ください⇒ 【クロアチア治安情報】ザグレブでこんな集団を見かけたら要注意!)。
人を疑うのは良くないですが、今日見た二人組は観光客に扮したスリだと確信しています。
ザグレブでスリがよく目撃されるエリアは以下の通り:
・ 大聖堂周辺
・ 石の門
・ イェラチッチ広場
・ ロトルシュチャック塔前
・ 中央バスターミナルからイェラチッチ広場を結ぶトラム車内
※上記以外のエリアでも油断は禁物です!
筆者は仕事柄、旅のトラブルに遭われた方のサポートをさせていただくことがあるのですが、スリ被害に遭われてがっくりと肩を落としている方も姿を見ると、いつも本当にやるせない気持ちになります。
遥々クロアチアへ楽しみに旅にいらした方の思い出に泥を塗る卑劣なスリが本当の本当に許せません!今日見かけた二人組の姿を思い出すだけでも、無性に腹が立って仕方がありません。
観光オフシーズン中のクロアチアとはいえ、やはり油断は禁物です!スリに遭いやすい人の特徴を学んで、被害に遭わないようにしっかりと対策をしてくださいね。
どうかみなさまが被害に遭いませんように・・・!
あなたはスリに狙われやすい?あわせてチェック!(↓↓)
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※また、当サイトのクロアチア治安情報一覧以外にも、スタッフ・ブログでは時折最新のクロアチア治安情報を発信しています。安全な楽しい旅の準備にお役立ていただけると幸いです。
(2018年2月9日 小坂井真美)