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【現地レポート】青いとんぼが舞う、初夏のプリトヴィッツェ

 

先週末(27日)、またザグレブから日帰りでプリトヴィッツェへ行ってきました。

 

 

この日はプライベートツアーのお供。日本人アシスタント兼カメラ担当として、素敵な母娘のふたり旅の方とクロアチア人ガイドさんの4人でプリトヴィッツェへご一緒してきました♬

 

 

今日は初夏の美しいプリトヴィッツェの風景をたくさんの写真と共にお届けします。

 

 

プリトヴィッツェには先週木曜日(24日)にも行ってきたばかり。

 

(5月24日の様子: 【現地レポート】雷雨マーク予報のプリトヴィッツェに行ってみた結果・・・』)

 

 

たった2日しか経っていませんが、24日には見かけなかった“ある生き物”を、この日はたくさん目にしました!

 

 

その“ある生き物”とは青く美しいとんぼ

 

 

上の写真(中央やや左下あたり)に小さく映っているのですが、みなさん、わかりましたか?

 

 

上(↑)の写真では、とんぼが羽ばたいているので、ちょっとわかりやすいかもしれません。

 

この写真は数年前の7月に捉えたものです

 

エメラルドグリーンに輝く美しい湖の畔をヒラヒラと舞う青いとんぼの姿は実に幻想的。

 

初夏にプリトヴィッツェを訪れると、高確率で目にすることができます。

 

 

毎年この青いとんぼを見かけるたび「プリトヴィッツェにも、そろそろ夏がやって来るんだなぁ」と感じていたものの「そういえば、あまりこのとんぼについて詳しく知らないなぁ・・・なんで2日前には姿を見かけなかったのに、今日はこんなにたくさん飛んでいるんだろう?」と、ふっと疑問に思い、家に帰ってちょっぴり調べてみました。

 

今の季節、プリトヴィッツェにはたくさんの野花も咲いていますよ!

 

ところが、この青いトンボが何という名前のとんぼなのかを調べるのに、ちょっぴり苦労しました。

 

 

というのも、今までご一緒したクロアチア人ガイドさんたちも、いつもこのトンボのことを”plavo vretence(クロアチア語で「青いトンボ」)”または”blue dragonfly(英語で「青いトンボ」)”と呼んでおり、インターネットで調べても、ネット上で出てくるのは「青いとんぼ」という、見た目そのままの名ばかり。

 

 

でも、数分頑張って調べてみたら、どうやらクロアチア語では”modra konjska smrt”という名前のトンボであることがわかりました!

 

日本語では「ヨーロッパアオハダトンボ」と呼ばれているみたいです。

 

 

ヨーロッパアオハダトンボは水が綺麗な場所を好んで生息しているのだとか。

 

毎年、夏になるとプリトヴィッツェにはたくさんの青いトンボが舞っているのですが、トンボたちにとって、プリトヴィッツェはきっと楽園なのでしょう!

 

 

このように美しい自然に溢れるプリトヴィッツェ湖群国立公園ですが、近年、増加し続ける観光客の影響で、プリトヴィッツェの自然が危機にさらされています。

 

 

実は青いトンボを見かけたさらに3日後、5月30日に全く別の仕事で再度プリトヴィッツェへ行ってきたのですが、その時にお会いしたプリトヴィッツェ湖群国立公園の職員の方がこんな話をしてくれました。

 

「ここ数年、急増する観光客の数に頭を悩ませています。特に夏の観光トップシーズンの時期は、毎日1万人が公園を訪れます。

 

プリトヴィッツェを多くの方に楽しんでいただけるのは嬉しいことですが、人の増加に伴い、自然への負担も増えています。

 

 

ゴミをポイ捨てする人や、遊歩道以外の所を歩く人、湖の生き物にエサを与える人、草花を摘む人などなど・・・マナー違反をする人が、残念なことにたくさんいます。

 

遊歩道を外れた所を歩くと、その方自身にとっても危険ですし、水際に映えているむき出しの木の根っこなどを踏みつけることいなるので、木々たちの負担になるのです。

 

 

また、混雑してしまうと、遊歩道の上は人で溢れかえり、歩くのがやっとという状態。真夏は遊覧船も1時間近く待つことも珍しくありません。

 

せっかくの自然をリラックスして楽しんでもらうことができないのは、非常に残念なことです。

 

 

夏の混雑する時期は、午前中からお昼過ぎにかけて来園者が集中するので、今シーズンは午後からの入場料を安く設定するなどして対策を講じました。

 

(関連記事:2018年4月から!プリトヴィッツェ湖群国立公園・入園料値上げのお知らせ

 

また、まだどうなるかわかりませんが、来年あたりから、時間帯による入場制限の導入も考えています(※あくまでも、現段階では未定です)。

 

 

私を含め、プリトヴィッツェ湖群周辺に住む多くの人々にとって、プリトヴィッツェの観光は生活、仕事の礎(プリトヴィッツェ観光関連で生計を立てている人がほとんど)。

 

私たちにとって観光は大切ですが、何より、長期的な視点で未来を考えて、プリトヴィッツェ湖群、自然にとってより負担のない観光業を、本気で目指さないといけないと考えています。

 

 

プリトヴィッツェがあってこその、私たちですから。

 

私が大好きなプリトヴィッツェ、この素晴らしい自然を後世に残していきたいものです」

 

 

筆者も、いつまでも、青いトンボが舞うプリトヴィッツェであり続けてほしいと願っています。

 

 

なお、プリトヴィッツェでのマナーや夏の混雑事情については、下記の記事をご覧いただけると嬉しいです:

 

 

最後に、このブログ記事には5月27日にプリトヴィッツェ散策を楽しむ人々の服装を捉えた写真を載せています。ぜひ旅の服装準備のヒントにしてくださいね!

 

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