12月1日から本格的にクリスマスマーケット、イベントが始まったザグレブ。
平日、週末に関わらず、ザグレブ市内は毎日賑やかで楽しい雰囲気に包まれています。
昨日(4日)はそんな楽しい街の雰囲気を楽しもうと、友達と一緒にザグレブ市内を少し散策してきました。
3日、4日と続けて二日間、少し寒さが和らいだザグレブ。日中の気温は14℃近くまで上がり、青空が広がる良いお天気でした。
暖かい服やコートをしっかり着込んでいれば、じっとしていても寒さを感じることのない良いお天気だったため、カフェのテラス席やクリスマスマーケットの食べ物小屋の前の席は、たくさんの人で賑わっていました。
ところで、イェラチッチ総督広場やドラツ市場の一角では、12月の風物詩「Šiba(シバ)」が売られているのが目につきました。
Šiba(シバ)とは、上の写真のような金色に染められた木の枝(↑)。
クロアチアでは12月6日の「聖ニコラウス」の日が近づくと、このシバが街角売られます。
日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、聖ニコラウスとはサンタクロースのモデルにもなった人物。3世紀から4世紀頃に実際に存在した方で、弱いもの、貧しいものを助けた聖人で、子供の守護神とされています。
12月6日は聖ニコラウスの命日で、この日には聖ニコラウスにちなんだお祭りが行われます。
前日(12月5日)の夜になると、クロアチアの子供たちは自分のブーツをピカピカに磨き上げ「ねっ、ブーツもピカピカだよ!この1年間いい子にしていたよ!」と玄関の前に置き、聖ニコラウスがやってくるのを心待ちにするのです。
子供たちがこの1年間、いい子だったのか悪い子だったのか、聖ニコラウスにはすべてお見通し。いい子のブーツにはお菓子などのプレゼントが入れられますが、悪いこのブーツには何も入れられません。
悪い子はプレゼントをもらえないだけではなく、聖ニコラウスのお供の「クランプス」と呼ばれる全身毛むくじゃらの鬼のような生き物が、両親にお仕置き用のŠiba(シバ)と呼ばれる枝を渡します。そのシバが、街角で売られている金色の枝なのです。
クランプスとは日本のナマハゲのような伝説の生き物で、とっても怖い風貌。子供ならきっと泣き叫ぶくらい迫力満点です!
でも、やっぱり子供にあま~いクロアチアの親たち。どんなワルガキでもシバでペチペチお仕置きするだけで「プレゼントはなし!」なんてことはまずありません(笑)
そんなわけで、毎年12月6日が近づくと、あちらこちらで目にするシバ。でも、今年は少し異変が起きていました・・・!!
下の写真をよ~く見てください。何かに気が付きませんか??(↓↓)
シバに黄色い物体がくっついているのですが、よく見ると・・・あれ?ピカチュウ・・・!?
ちょっとわかりにくいですが、真ん中の段ボール箱に入っているシバのほとんどにはピカチュウがくっついていました。
「写真、撮らせてもらっていいですか?」と声をかけたおばちゃんに、ついでに「この黄色いのは・・・?」と尋ねてみると「あぁ~。なんか、子供が好きなキャラクターなのよ」とおばちゃん。なんだか手作り感漂う、ちょっぴり素朴で可愛いピカチュウですが、ほぼ確実に無許可でしょう(笑)
悪い子をお仕置きするはずのシバに可愛いピカチュウなんてつけてしまったら、子供は喜んでシバを振り回して遊びそうですね(;´▽`A“
ツッコミどころ満載のシバを見つけてしまったせいで、話が随分逸れてしまいましたが、とにかくクリスマスムード一色のザグレブ。
ぶらぶらと散歩するだけでも、とっても楽しいです♬
ホットワイン屋さん(↑)の前を通りかかると、シナモンの香りが印象的な独特のいい香りが漂ってきます。
どこを歩いても楽しいザグレブのクリスマスマーケットですが、今年は特に丘の上の旧市街(ゴルニグラード)に位置するロトルシュチャック塔周辺のエリアが素敵です♥
下の写真は聖カタリーナ教会の裏手にあるスポット(↓)
普段はガランとして何もない「隠れ絶景ポイント」的なエリアなのですが、今年のクリスマスの時期はソーセージやホットワイン、ハンバーガー、ケーキなどを売る小屋がいくつか出店しており、平日のお昼にも関わらず、たくさんのザグレブっ子や観光客で賑わっていました。
このブログ記事の冒頭にも載せた写真は、このエリア(聖カタリーナ教会の裏手)で撮ったもの。
クリスマスツリーの形をした「フォトスポット」の中に入って、観光客が楽しそうに記念撮影をしていました。
こんな可愛らしい写真スポットも見つけましたよ(↑)♬
ビール瓶で作られたクリスマスツリー(↑)
ここには載せきれないくらい、たくさんの写真スポットが点在していました(↑)
あまりにもたくさんのスポットが点在しているため、ここには詳しく載せませんが、クリスマスマーケットの開催場所は観光エリア周辺にまとまっている上、こぢんまりとして街歩きがしやすいザグレブ。
クリスマスマーケットを楽しみながらぶらぶらと歩くだけで、たくさんの素敵スポットを発見できることでしょう!
ところで、これまで当サイトで詳しく紹介したことはありませんが、ザグレブには「グリッチのトンネル(Tunel Grič)」と呼ばれるトンネルが存在します(↓)
ザグレブを訪れる多くの観光客が通る「ラディチェバ通り」と「メスニチカ通り」を主に結ぶトンネルで、第二次世界大戦の時代にシェルターや抜け道として利用するために作られたものなのだそう。
ですが完成後、あまり活用されることなく、近年までほとんど忘れ去られた存在になっていたものを、2016年から新たなザグレブの観光スポットとするべく改装・開放されるようになったのです。
普段、イベントなどがない時は上の写真のように、ちょいと不気味なトンネルですが、イベントなどが開催されると美しい会場へと姿を変えます。
今年は12月1日~11日までの間、はユニセフがイベント(写真の展示)を開催しており、トンネル内の一部は青く照らし出され、素敵な空間に大変身していました。
ちなみに、このイベントは2018年12月11日までの期間中、グリッチのトンネル内で毎日9:00~10:00まで開催されています(入場無料)
⇒ ユニセフ公式HPによるイベント情報はこちら
⇒ グリッチのトンネルの場所(GoogleMAP)はこちら
ザグレブ市内中心部にひっそりと佇むグリッチのトンネル。ちょっと場所がわかりにくいかもしれませんが、近々ザグレブへお越しの方は、ぜひ覗いてみてくださいね!
この日も夕方から用事があったので、イルミネーションが輝く夜の街散策はできませんでしたが、今度また改めてみなさんにたくさんの写真と共にお伝えしますね🎅
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⇒ 2018 ザグレブ☆クリスマスマーケット観光情報・開催期間
(2018年12月5日 小坂井真美)
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