少しご報告が遅くなりましたが、念願のクロアチア政府公認ガイド・ライセンス証の実物をついに手に入れました!
以前に当サイトでもお伝えしましたが、2018年よりクロアチアの法律が変わり、日本人もクロアチア政府公認の「ローカルガイドライセンス」が取得できるようになりました。
それまでガイドライセンス取得の必要条件として、指定のコースを受講、試験に合格することの他、クロアチアの市民権(国籍)またはEU市民権(国籍)の保有などが求められていました。
(日本は二重国籍を認めていないので、クロアチア国籍取得=日本国籍を放棄する必要があります)
私は一生日本国籍を捨てる気はこれっぽっちもないため「取得できなら仕方ない・・・」とあきらめており、ガイド行為と見なされるようなご案内をする際はクロアチア人の公認ガイドさんとセットで行うなどして、あくまでも「日本人アシスタント・アテンド」という立場で旅行会社さん等からご依頼を頂き仕事をしていました。
でも、ガイド証を取得できたため、日本人でも堂々と一人で胸を張って街案内ができるようになりました(*^^)v
それにしても、この青いプラスチックのカード(ガイド証)を手に入れるまで、ずいぶん時間がかかり苦労しました💦
去年の法律改正を受け(夏は忙しくて時間が取れないため)仕事が落ち着いた11月から早速大学に通い始め受講。この1月から2月にかけてにガイド試験を受け、全科目無事に合格することができました。
雪が降る寒い中、毎日仕事終わりに大学に通うのも大変でしたが、クロアチア人のクラスメイトに混ざり授業を受けたのは今では良い思い出です。
クロアチアの歴史や文化についての授業はとても面白かったですが、政治や経済、法律などの科目もあり、一番やっかいだったのは、それがすべてクロアチア語での授業・試験であったという点。
筆記試験試験だけで11科目あり、もちろんすべてクロアチア語だったため、とても苦労しました。(幸い口頭試験は外国語(私の場合は英語・日本語)だったため楽勝でした 😀 )
政治、経済、法律といった科目は日本語でもあまり得意ではないのに、それがクロアチア語で・・・となると難しさは数倍。日常会話程度なら問題のないクロアチア語ですが、私のおつむでは政治や経済、法律となれば話は別。まだまだ勉強不足です・・・(;´▽`A“
(念願の法律改正。今シーズン(この夏)から胸を張ってガイドと名乗れるように)どうしても冬の間に資格を取ってしまいたかったため、この冬は朝晩関係なく「人生でこんなに勉強したのはいつぶりだろう・・・」というくらい、時間が許す限り毎日明け方まで必死に勉強をしました💦
正直なところ「あぁ~、もう無理かも」と心が折れてしまいそうになったこともありましたが、クロアチア人のパートナーや心優しいクラスメイトの励ましもあり、2月には全教科パス(合格)することができました。みんなに本当に感謝。大変でしたが、今となっては本当に良い経験、思い出です。
そんなこんなで頑張って手に入れたガイドコースの修了証書。
あとはこの修了証書を持って政府機関に他の必要書類とあわせて提出するだけ・・・だったのですが、その後が実に長かった。
3月に指定機関に書類を揃えて提出しに行ったのに「あれが足りない」やら「外国人だから、こういった別の書類がいる」などなど、忙しい中あちらこちらをたらいまわしにされ、いろいろ追加で指示を出されて、本証を手に入れるまで数か月の時間を要しました。
公的手続きに時間がかかったり、あちらこちらをたらいまわしにされるのは”クロアチアのお家芸”なので慣れっこですが、早くガイド証が欲しいのはもちろん、忙しいスケジュールの合間に何度も各所に足を運ぶのに、本当にげんなりしました。ガイド証を受け取るまでに待たされた時間は、大学に通った時間よりも長かったです(苦笑)
それまでは、ガイド証に代わる紙の証明書があったため仕事自体にあまり差支えはありませんでしたが、やっぱり首から下げて街を歩くことができるガイド証があるのとないのとでは、気持ちが異なります。
そんなこんなでやっと手に入れた、念願のクロアチア政府公認ガイド証。今まで以上に胸を張って、自信を持ってみなさんのご案内ができそうです(*^^)v
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(2019年7月12日 小坂井真美)
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