【クロアチア便り】2021年、あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます!
みなさんは、どんな大晦日・お正月をお過ごしになりましたか?
新型コロナの影響で年末年始の一時帰国を泣く泣く断念しましたが、おかげさまで無事にザグレブで新年を迎えることができました。
クロアチアでの年越し
クロアチアの大晦日・お正月は日本と異なり、かなり賑やか。
日本では年末までに大掃除を終え、大晦日には年越し蕎麦を食べたり、リビングでテレビを見ながら家族団らんのひとときを過ごしたり、除夜の鐘をつきに行ったり・・・と、まったり厳かに過ごす方も多いと思います。
一方クロアチアでは大晦日が近づくにつれ、住宅街の道端で子供が爆竹をならして遊んでいるのをよく見かけるようになります。そして大晦日の終わり、新年の幕開けが近づくにつれ、外で鳴り響く爆竹の数の多くなり、花火も大量に夜空に打ち上げられるようになります。
また今回クロアチアではコロナの影響で大きなイベントなどは中止され、大人数で集まるパーティーも禁止されていましたが、いつもなら「年越しパーティー」で盛り上がります。
みんなで飲んで騒いで踊って・・・ベロベロになって寝落ちして・・・。「お昼頃、起きて気づいたら年が変わってました~」という人が多いのがクロアチアです(笑)
クロアチアの年末年始の様子について詳しくは昨日YouTubeにUPして下の動画でもお伝えしているので、よろしければご覧いただけると嬉しいです(*^^*) ↓↓
お酒も飲めないしパーティーが性に合わない私は、クロアチアの年越しは正直あまり好きではありません(;´▽`A“
クロアチア人の夫も同様(日本が大好きな彼は私以上に「年越し」を日本でできなかったのを残念がっています)。なので、毎年できる限り年越しは日本でするようにしています。
ですが前述のとおり、今回はザグレブでの年越しとなってしまったので「少しでも日本の大晦日、お正月気分を味わおう。せめて食べ物だけでも・・・」と、年越しそばと“なんちゃって”お節料理を楽しみました。
クロアチアでは(血眼になって探せばアジア食品店など、どこかで手に入るのかもしれませんが・・・一般的なスーパーなどでは絶対に売っていない)黒豆、数の子、ごまめ、かまぼこ、栗きんとん、クワイなどお節の定番の食材が手に入らないので、お節料理らしい品はお雑雑煮と紅白なますだけ・・・。
しかもお雑煮の具も、クロアチアの市場で簡単に手に入る鶏肉とニンジン、青ネギだけです(笑)
これだけだとさすがに寂しいので、ボイルしたエビ、卵焼き、かにかまサラダ、それから巻き寿司を作りました。
手巻きずしって、もはやお節じゃなくて節分ですね(笑)
ちなみに、日本の実家では毎年大晦日の晩御飯はすき焼きを食べるのが定番で、クロアチア人の夫は私以上にいつも楽しみにしています。
数年前にザグレブで年を越した時は「すき焼きが食べたい~!」と切望する彼の願いを叶えるべく、お肉屋さんで牛肉を買ってきて、冷凍庫に入れて凍らせたお肉を必死にスライスして食べた思い出があります。(2015年の大晦日の日でした。その時の様子はこちらのブログに綴っています)
・・・そう、クロアチアでは(他の欧米諸国と同様)お鍋やすき焼き用の薄切りのお肉が売っていないのです(泣)
しかも、頑張ってスライスして作った「すき焼き用のお肉」も、かたくて微妙・・・。日本でそれを「すき焼き用のお肉」として売ったら、おそらくクレームがでるレベルです(苦笑)(;´▽`A“
でも「クロアチアですき焼きが食べられた!」という感激から、その時はふたりで「おいしいね」と感動しながら食べたものです。
・・・というわけで、今回の年末も「すき焼きをしようか・・・」と話していたのですが、お店にお肉を見に行ったら見事な赤身のお肉しかなく、すき焼きにするととっても硬そうだったので諦めることにしました。
早く日本に帰っておいしいすき焼きが食べたい・・・・(´;ω;`)!!
今年こそコロナが収束して、いつでも気軽に日本に帰ることができる日が戻ってくることを心の底から願っています。
2021年こそ安心して暮らせる一年となりますように
世界中が新型コロナのせいで大変だった2020年。観光業で生計を立てている私にとっても経済的ダメージは大きく、いろんな意味で忘れられない一年でした。そしてクロアチアにとっては3月、そして年末に2回と、大きな地震に3度も襲われた厄災まみれの一年でした・・・。
特に2020年12月29日にクロアチアのペトリニャという町やその周辺(首都ザグレブから南西約50㎞)を襲った地震は震源近くの町を半壊状態にし、甚大な被害を引き起こしました。(【関連記事】【ザグレブ現地発レポート】クロアチアでM6.2の地震発生。死傷者も)
地震の規模はM6.2ですが、ヨーロッパ・クロアチアの基準で見ると「震度7」に相当するような巨大地震だと言われています。「震度7」は10段階ある震度階級の最大値です。(※震度は国によって表記が異なるそうです。今回の地震はクロアチアにとっては「震度7」の巨大地震だったという意味で、「日本基準の震度7の地震」ではありません)
12月29日の巨大地震から6日がたった今(1月4日)でも余震が続いており、私が住むザグレブの自宅でも時折揺れを感じます。(今朝もM4.2の余震がペトリニャであり、ザグレブでもゴゴゴ・・・っと微かな揺れを感じました)
まだまだ被災地の復興はこれから。コロナも収束しておらず前途多難ですが、一日も早く被災地が復興すること、そして被災された方々に笑顔が戻ってくることを心から願っています。
なお、年末にこちらの記事(クロアチア大地震被災地への募金、支援について(2020年12月)義援金詐欺にご注意ください【随時更新】)でも紹介させていただきましたが、クロアチア地震への支援活動情報にご興味を持ってくださる方のために、今後なにか良い情報を耳にしたら当サイトでもお知らせさせていただきます。
私はこれまでとくかく自分のことばかりで必死の毎日を送っていましたが、2020年の経験から、今年2021年は「“人のために何かができる人間”になる」ということを目標にしました。
私みたいな人間ができることは限られていますが、何かと不安で暗いニュースが多いご時世だからこそ、周りの人の心に灯りを灯せるような人間に成長できるようになりたいと思います。
また年末のご挨拶の記事と内容が被ってしまいますが、コロナ(病気)に地震・・・などなど、いつ何時突然終わりが来るかわからない「何気ない日常」や「人生」。
そんなことを痛感した昨年の経験から、今年20201年は今まで以上にいろんな人とのご縁や、家族や友達との時間を大切に、月並みな表現ではありますが「あたりまえ」のことに感謝しながら生きていこうと心に誓いました。
みなさんにとっても2021年が何より健康で、幸せいっぱいの年となりますように・・・!
今年もどうかよろしくお願いします。
(2021年1月4日 小坂井真美)
クロアチア大地震被災地への募金、支援について
この度、駐日クロアチア共和国大使館による支援金受付のため口座が開設されました。
ご興味をお持ちくださる方はこちらの記事(【クロアチア大地震義援金】駐日クロアチア共和国大使館が寄付金の口座を開設)をご覧ください。
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