日本でお正月を迎え、クロアチア人のパートナー共々、一時帰国の時間を満喫しています♬
ところで、先日「えべっさん」に行ってきました。
「えべっさん(十日戎)」は1月9日・10日・11日の3日間。9日は宵戎(よいえびす)、10日は本戎(ほんえびす)、そして11日は残り福または残戎と呼ばれます。
「せっかくこの時期に日本にいるのだから・・・」と、家内安全と商売繫盛を願って、宵戎に福を授かりに行ってきました。
ところで素朴な疑問なのですが、「えびす様」のことを「えべっさん」と呼ぶのは大阪の人だけ、と以前テレビか何かで聞いたことがありますが本当なのでしょうか?
年明けに髪を短く切りに行ったのですが、お世話になったヘアサロンのオーナーのお姉さん(和歌山ご出身)も「えべっさんにお参りに行く」とお話されていたので、大阪だけではなく関西圏では「えべっさん」と呼ばれているのかな~?なんて思っています。
もしくは「お姉さんはえべっさんにお参りに行きますか?」と質問をした私に合わせて「えべっさん」と話を合わせてくださったのかも?みなさんがお住まいの地域ではどうですか??
(ちなみに、ず~っと髪が長かったのですが、肩の高さまでバッサリ短く切ってしまいました!こんなに短く切ったのは中学生以来!
クロアチアでは撮影の仕事の時に毛先を揃える程度にちょこっと切ってもらったことは何度かありますが、クロアチア人の美容師さんに短く切ってもらうのはかなり勇気がいる(短くパッツンに切りたがるか、とても個性的なデザインのカットにしたがる)ので「短くするなら日本で・・・」と思っていました。
髪も軽くなって、身も心もリフレッシュして一年をスタートさせることができました(*^^*))
私は大阪で「えべっさん」といえば今宮戎神社が有名なイメージを持っていますが、和歌山にいる今、今宮戎神社まではちょっと遠い・・・。
また和歌山のえべっさん事情はほとんど知らなかったので、家から比較的近い神社へお参りすることにしました。
水門吹上(みなとふきあげ)神社
最初に訪れたのは水門吹上(みなとふきあげ)神社。
「紀州の十日戎祭発祥の社」として知られているそうで、すぐ近くには紀の川が流れています。
こぢんまりとしたアットホームな雰囲気のお社で、地元の方々に愛されているような印象を受けました。
お参りをした後、クロアチアまで持ち帰りやすそうな縁起物の小さな熊手(福さらえ)をひとつ購入しました。
露店も並び、楽し気な雰囲気で包まれた神社周辺。
お祭りの屋台の独特な楽しい雰囲気が子供の頃から大好きだったのですが、すっかり大人になった今もただ歩くだけでワクワクする気持ちは変わりません(*^^*)
ところで、屋台に混ざって、境内で飴が売られていたのですが、これは「のし飴」と呼ばれるものなのだとか。
普段キャンディーを滅多に食べない私は「アメちゃんか・・・縁起物なのだろうけれど、食べないからなぁ~」とあまり気に留めることはなかったのですが、後日「えべっさんの“のし飴”」は和歌山独特のもの、そして水門吹上神社がその発祥だと言われているということを知りました。
そのことを知って、のし飴にチャレンジしなかったことをちょっぴり後悔。
また来年かいつか、今度の機会に・・・と楽しみに取っておくことにします 😀
東の宮恵美須神社
水門吹上神社へお参りしたあと、「たしかこの近くにもうひとつ、えびす神社があるって聞いたけれど行ってみる?」という家族のひと言で、もうひとつえびす神社を訪れてみることに。
ちょっとだけ迷いながらも、東の宮恵美須神社に無事に到着しました。
入り口、大きな鳥居には「ようこそ東の宮へ」の文字が(↑ 上の写真)。それが電飾に囲まれてピカピカと光っていたので、「なんだか楽し気な雰囲気の神社だな~」と楽しい気分で鳥居をくぐりました。
境内は参拝客で賑わっており、神楽舞も行われていました。
神楽の太鼓や笛の音、提灯の光が輝く境内は、どこか幻想的な雰囲気さえ感じられました。
なお、東の宮恵美須神社の境内には法輪寺というお寺が隣接しており、そちらにもお参りへ。
お寺へお参りすると、お坊様が参拝者の頭を金色の棒で頭を軽くポンと順に触ってくだっていました。(おそらく「福を授ける」あるいは「厄払い」の意味なのかな・・・とは思いますが)どんな意味を持つ儀式なのか、勉強不足の私にはよくわかりませんでしたが、合掌して有難い気持ちで私も頭を触っていただきました。
チャンスがあればお坊様にお伺いしたかったのですが、お忙しそうだったので声をかける機会がなく・・・。
もしこの儀式について詳しいことをご存知の方がいらっしゃれば、教えていただけると嬉しいです。
滅多に目にすることのない神楽や宵戎の独特の雰囲気を目にして、一緒に来ていたクロアチア人のパートナーも大喜び!
多くの参拝者が手にしていた縁起物の福笹を目にして「せっかくだから、うち(クロアチアの家)にも持ち帰りたい」とパートナーが言い出したのですが、本物の笹を使っている福笹は海外に持ち出すとややこしいことになりそうなので、東の宮さんでは福箕を頂いて帰ることにしました。
福さらえと福箕、大切にザグレブまで持ち帰ろうと思います。
おかげさまで、福いっぱいの楽しい夕べとなりました!
(2020年1月12日 小坂井真美)
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