新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、様々な措置が取られているクロアチア。
日本を含む多くの国・地域からの渡航者が隔離対象となっているのは以下の記事にてお伝えしたとおりです。
⇒ 3月9日公開:【要注意】日本からクロアチアへの渡航者は14日間自主隔離!旅行計画は慎重に
⇒ 3月11日公開 : 【続報】新型コロナ┃3月、4月にクロアチア旅行を計画されている方は延期のご検討を
⇒ 3月14日公開 : 【続報】新型コロナ、クロアチア入国後、隔離対象の地域・国が拡大┃旅行は中止するべき?
今回は「クロアチアの空港、国境の現状が知りたい」という方のためにお知らせです。
入国に10時間以上待ちも!
クロアチア現地の報道によると、木曜日(3月12日)以降、スロベニア方面から陸路でクロアチアへの入国を希望する人の長蛇の列が国境にできています。
数千人が国境検問所で足止めをくらい、入国に数時間を要する状態。自主隔離に関する書類の手続きなどのため、大混雑している模様です。国境を通過するのに10時間以上待ったという声も報道されています。
トイレも食べ物もなく、狭い車内で長時間待たされ人々は疲れ切った様子。
ニュースで見聞きしただけではなく、実際、私の友人からも「スロベニア方面(オーストリア)からクロアチアへ陸路で入国する際、国境検問所で10時間待った」という話を耳にしました。
また混雑、混乱は陸路の国境検問所に限った話ではなく、空港も同様。13日にはザグレブ空港では、空路でクロアチアへ到着したくさんの乗客が入国審査のため列をなしたそうです。
現地メディアのインタビューに対して「ロンドンからザグレブに到着して、入国審査のために3時間以上待っている」と答える乗客も。
なお、クロアチアへ入国しようとしているのは海外からの観光客ではなく、クロアチア国外(主にヨーロッパ諸国)で仕事をしたり、勉強しているクロアチア人が大半のようです。
ヨーロッパ各国の会社や学校が「拡大感染のための在宅勤務や休校」という措置をとったため、その間故郷のクロアチアへ帰ろうと考えるクロアチア人が国境に押し寄せたと見られています。
なお、外国人はもちろん、たとえクロアチア国籍の人であっても、指定されている隔離対象地域からの渡航者(※3月14日現時点での隔離対象国・地域はこちらをご覧ください)は入国時に自主隔離のための書類に記入しないと入国は許可されません。
前回のブログでもお伝えしましたが、「3月のクロアチア旅行、キャンセルにするべきだと思いますか?現地の様子を教えてほしい」とご質問をお寄せくださる方に対しては、ハッキリ申し上げると、こんな状態(今日本からお越しになるのなら自主隔離義務対象者となりますし)ですので、ご自身のためにも少なくとも3月中のご旅行はキャンセルなさった方が賢明だと私は思います。
ただ繰り返しのお伝えとなりますが、あくまでも私個人の意見ですので、たびレジに登録され情報収集などをされた上で、どうかご自身で、ご自身にとってベストな選択、ご判断をなさってください。
3月16日からはクロアチア各地で一斉休校が開始されるとのこと。3月中に終息の目途が立つといいですね。
また何かわかったら、当サイトでもこちらのまとめページ(「【まとめ】新型コロナ、クロアチア旅行は中止するべき?現地の状況は?(随時更新)」)に随時情報をUPしていけるように努めますね。
(2020年3月14日 小坂井真美)
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