幻想的な雰囲気に包まれる11月1日

Happy Halloween !
今日はハロウィンですね！

10月末を日本で過ごすのはかなり久しぶりなのですが、街角のスーパーやお店など、そこら中がハロウィンムードで「いつから日本でこんなに盛大にハロウィンのイベントをするようになったんだろう？」と、ちょっぴり驚いています。

ちなみに、クロアチアでは仮装グッズがお店でちょこちょこ売られたりしてるのものの、ハロウィン・イベントは、まだまだ日本ほどポピュラーではありません。

クロアチアでは10月31日のハロウィンよりも、ずっと人々に親しまれているのが11月1日の万聖節。

日本では全く馴染みがない「万聖節」ですが、カトリック教徒が多いクロアチアでは、多くの人にとって大切な祝日。

クロアチア語で”Svi sveti（スヴィ・スヴェティ）”、英語では”All Saint’s Day”と呼ばれる日で、
日本語では「万聖節」または「諸聖人の日」と呼ばれる大切なカトリック教会の祝日です。

もとは”1年に１度、すべての聖人と殉職者を祝うための日”であったという「諸聖人の日」ですが、古くから11月1日には死者の魂が現世に帰ってくると信じられていたそうです。

ミロゴイ墓地

そのため、クロアチアではこの日にキャンドルや花を持って親族のお墓参りをする、日本のお盆のような習慣があります。

ザグレブには「ミロゴイ墓地」という大きな墓地があるのですが、11月1日になると多くの人々がこの墓地に眠る親族のたお墓参りをするために、キャンドルやお花を持って訪れます。

国が違っても、宗教が違っても、先立ってしまった愛する家族や友達を偲ぶ気持ちは皆同じ。
無数のキャンドルが光り輝く光景はとても幻想的です。

「ヨーロッパ一美しい墓地」と称えられるミロゴイ墓地が、1年で最も幻想的な美しさに包まれる11月1日の夜。やはり墓地ですので通常の観光とは違い、お参りされている方々の迷惑にならないようマナーや配慮が必要ですが、明日の夜ザグレブに滞在される方は、時間があれば是非一度訪れてみてくださいね。

（2017年10月31日　小坂井　真美）

【これを読めば完璧!?】 クロアチア旅行・観光のよくある質問集 みんなのご質問にクロたびスタッフがお答えします！