【現地ガイドが解説】クロアチア観光基本情報まとめ-旅行前に知ってきたい27のポイント
クロアチアを存分に楽しむために、旅行前にチェックしておきたいクロアチアの観光基本情報。
政府公認ガイドでもあり、クロアチア各地の観光情報を知り尽くしたクロたびスタッフが、1ページでまとめてお伝えします。
【この記事でお伝えする項目】
1. クロアチアはどこにあるの?
2. クロアチアにはどんな観光地がある?
3. 日本からのアクセスは?
4. 日本との時差は?
5.ビザ(査証)は必要?
6.お水は飲める?
7.電圧・プラグの種類は?
8.公用語は?英語は通じる?
9.クロアチアの通貨は?ユーロは使える?
10.おすすめの両替方法は?
11.クレジットカードはどれくらい使える?
12.クロアチアの物価は?
13.チップの習慣は?
14.治安は?
15.クロアチアの気候と旅の服装は?
16.クロアチア観光のベストシーズンはいつ?
17.クロアチア旅行に必要な日数は?
18.おすすめの周り方、モデルプランは?
19.ツアーに参加するべき?それとも個人旅行?
20.クロアチアから気軽に足を延ばせる国は?
21.ホテル・宿選びのコツや注意点は?
22. おすすめのクロアチア料理は?
23.おすすめのクロアチア・ワインは?
24.クロアチアのビーチ事情
25.クロアチア人の性格は?親日家?
26.より楽しい旅行のために知っておきたい「旅のマナー」
27.クロアチア旅行・観光に関してよくあるご質問
1. クロアチアはどこにあるの?
ひと昔前と比べると、日本での認知度がかなり上がったクロアチア。とは言え、まだまだ日本人にとっては馴染みが薄い国なのではないでしょうか。
ひと昔前のように「クロアチア?聞いたことがないけど、アフリカにある国なの?」と聞かれることはなくなりましたが、今でも「バルト三国あたりにある国?」「ロシアに近い国?」」「旧ソ連の国でしょ?」と言われることが多く、なんとなく、「東側の国(東欧)」といった印象をお持ちの方が多いようです。
ですが、上の地図をご覧いただければわかるように、クロアチアはアドリア海を挟んでイタリアの対岸にある国!バルト三国やロシアからはずっと遠い国なんです。(ちなみに、クロアチアは旧ソ連ではなく、旧ユーゴスラビアに属していた国です)
また近年、日本ではネットやテレビの影響で「クロアチアと言えば、海がきれいな国」「ジブリの“紅の豚”や“魔女の宅急便”の舞台にもなったと噂される風景に出逢える国」というイメージが広がりつつありますが、その通り、アドリア海がとても美しいヨーロッパで人気の観光国なのです。
九州の約1.5倍の面積に約420万の人々が暮らす小さな国です(九州の人口は約1300万人)。小さいけれども、豊かな自然と歴史的遺産を数多く抱えるクロアチアには、世界から「絶景」と称される美しい場所がたくさん存在します。
それでは次に、クロアチアにはどんな観光地があるのか、チェックしてみましょう!
2. クロアチアにはどんな観光地がある?
日本で有名なクロアチアの観光地といえば、ドブロブニク(Dubrovnik)、プリトヴィッツェ(Plitvice)、スプリット(Split)、ザグレブ(Zagreb)。ガイドブックでもたいていこの4都市をメインに取り上げられています。
ですが、クロアチアには、魅力満点の観光地がまだまだたくさん存在します。例えば、クロたびスタッフが好きなのがイストラ半島(Istra)の町。日本のガイドブックでは詳しくカバーされていないエリアですが、ポレチュ(Poreč)、ロヴィニ(Rovinj)、モトブン(Motovun)など、素敵な町がたくさん点在しています。
(関連情報: 【基本情報】クロアチア・イストラ半島って、どんな所?見所は?)
また、アドリア海沿岸部では、ドブロブニクやスプリットばかりにスポットライトが当たりますが、世界遺産の町トロギール(Trogir)の他、シベニク(Šibenik)やザダル(Zadar)、クルカ国立公園(Krka)など、魅力満点なスポットがいっぱい!
そして、クロアチアは千以上もの島を抱える国でもあり、フヴァル島(Hvar)やコルチュラ島(Korčula)、ブラチ島(Brač)、ビシェボ島(Biševo「青の洞窟」で有名な島)、など挙げ出したらキリがないほど、素敵な島がたくさんあります。
当サイト(クロたび)は、このように「魅力満点なのにガイドブックでは詳しく取り上げられていない、クロアチア各地の旅情報を日本のみなさまにお届けしたい」という想いからスタートしたサイトです。
当サイトのメニューバーをご覧いただくと、クロアチアの各エリアや町ごとの観光情報がまとめられています。まだまだ成長中のサイトですが、ぜひみなさまの楽しいクロアチアの旅のヒントにしていただけると嬉しいです。
また、よろしければ、次の記事もヒントにしていただけると幸いです:
3. 日本からのアクセスは?
日本からクロアチアへのアクセスについて、まず知っておきたいポイントとしては、現在日本とクロアチアを結ぶ直行便はないという点です。
中東やヨーロッパの主要空港で最低1回の乗り継ぎが必要なため、クロアチアへ行くだけでもほぼ1日かかってしまい、往復を考えると移動時間だけでも2日は必要となります。旅の計画の際には、ぜひこの点も考慮してくださいね。
ちなみに、クロたびスタッフは航空券探しには、スカイスキャナーというサイトをよく利用しています。世界中の航空会社を一括比較してお得な航空券を簡単に探すことができる便利なサイトです。
4. 日本との時差は?
日本とクロアチアの時差は、冬時間では日本が8時間、夏時間(サマータイム)では7時間早くなります。
サマータイムは毎年3月最終日曜日の午前1時に始まり、10月最終日曜日の午前1時に終わります。7月や8月頃になるとサマータイムの影響もあり、午後9 時頃までうっすらと空が明るく、1日がとても長く感じられます。
5.ビザ(査証)は必要?
日本国旅券(日本のパスポート)保有者は、観光・ビジネス目的かつ滞在日数が90日以内であればクロアチアへ入国する際に事前に大使館などでビザを取得する必要はありません。
ただし、クロアチア入国時にパスポートの有効期間は3か月以上残っているほうが望ましいので、旅行前にパスポートの有効期限を確認してきてくださいね。
クロアチアへ長期滞在する予定の方で、クロアチアのビザ事情についてもう少し詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
6.お水は飲める?
クロアチアの水道水は安心して飲めると言われており、一般家庭でもそのまま飲料水として飲まれていることが多いです。
しかし他のヨーロッパ諸国と同じく石灰分が多く含まれているので、お腹の弱い方や、衛生面が気になるという方はスーパーやキオスクでペットボトルのお水を購入されることをおすすめします。
なお、クロアチア語で「水」は“voda(ヴォダ)”。レストランなどで炭酸なしのお水が欲しい場合は”negazirano(ネガズィーラノ/炭酸なし)”と伝えるとスムーズですよ。
7.電圧・プラグの種類は?
クロアチアの電源プラグ、コンセントは上のイラストのように2つの丸い穴があいたCタイプ。カメラやスマートフォンなど、海外旅行でも欠かせない電化製品を充電するためには、日本のプラグはそのままでは差し込めないので、形状変換用のアダプタ(コンセント)が必要です。
クロアチア旅行の際に、近隣のスロベニアやボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロも訪れる方も多いと思いますが、これらの国々も同じCタイプの形状。電圧もクロアチアと同じく220ボルトです。
8.公用語は?英語は通じる?
クロアチアの公用語は「クロアチア語」。ロシア語と同じスラブ言語に属します。”š”、”đ”、”ž”、”č”、”ć”などクロアチア語独特の文字がいくつか存在しますが、アルファベットで表記され、文字通りに発音されるので、日本人にとっても比較的馴染みやすい言葉です。
観光地では特に若い世代を中心に英語がよく通じ、年配層にはドイツ語も比較的よく通じます。また、海岸沿いの地方(特にイストラ地方)では、イタリアが近いことからイタリア語が通じることもあります。観光地のレストランでは英語メニューをはじめ、ドイツ語・イタリア語・スペイン語・フランス語のメニューも多く見かけます(ドブロブニクなど観光地のレストランでは日本語メニューのあるお店もしばしば見かけます!)
英語が得意な方は特に不自由することなく旅することができるでしょう。
このように、クロアチア語が全くわからなくても楽しく旅できる国ですが、やはりクロアチア語が少しでも話せると楽しい旅の思い出がよりたくさん増えますし、現地の人との心の距離もぐっと縮まるはず。
「こんにちは」「ありがとう」など、簡単なクロアチア語のフレーズを覚えてゆくだけで、旅は一層楽しくなるはずです♬ (詳しくは下の関連記事をご覧ください↓↓↓ )。
また、よろしければクロたびスタッフの著書「旅するクロアチア語」もお手に取っていただけると嬉しいです。
9.クロアチアの通貨は?ユーロは使える?
クロアチアの通貨は「クロアチア・クーナ(HRK)」といい、一般的に“Kn”と表記されます。クロアチアは2013年の夏にEUに加盟しましたが、通貨はユーロではなく自国通貨である「クーナ」が使われています。
一部のホテルやレストラン、お土産屋さんなど、ユーロが使えるところもありますが、基本的には現地通貨であるクーナでの支払いとなります。「クロアチアでユーロを使えるところは少ない。基本的にクーナ払い」と考えておいた方が無難です。
ただし、たくさんのクルーズ船が寄港するドブロブニクではユーロ払いを受け付ける露店やお店がたくさんあります。
クルーズ船などの旅で「クロアチアではドブロブニクしか立ち寄らない」という方は、手持ちの現金がユーロだけでも、クレジットカードとうまく併用すれば、現地通貨のクーナに一切両替しなくても事足りることもあります。
もしドブロブニク現地で現金のクーナが必要になったとしても、ドブロブニク旧市街内にはたくさん両替所があるので、探すのに苦労しません!
ただし、レートがかなり悪い所が多いので要注意。両替について詳しくは次をご覧ください。
10.おすすめの両替方法は?
クロアチア通貨「クーナ」への両替方法について詳しくは「【保存版】クロアチア通貨「クーナ」への両替、お得な方法は?」をご覧ください。