今回はLCC（格安航空会社）のジェットスターについての体験談をお届けします。

私はクロアチアから日本へ帰国する際、実家がある関西に戻る前に仕事等で東京に立ち寄ることが多く、いつも「東京＝大阪までの国内移動をどうしようか・・・」と、その都度チケットを比較したりしていましたが、数年前からは事あるごとにジェットスターのお世話になっています。

それまでは新幹線や他の航空会社（ANAやJAL）を利用していたのですが、ジョットスターが非常にコスパが良く、自分たちにとって便利なことに気が付いてからというもの、もう東京＝大阪間の移動に迷う必要がないので助かっています。

まずジェットスターは大阪では伊丹空港ではなく関空に発着しているという点が私にとって大きなメリット。実家が伊丹よりも関空の方がずっと近いので、私にとっては大助かりです。（また、新幹線で新大阪駅を利用して電車を乗り継ぐより、実家に近い関空に発着しているので非常に便利です）

格安だけど、実際どうなの？

数年前に初めてLCCを利用するか否か検討していた際、「LCCって、格安航空会社っていうくらいだから、安全面とかサービスとか、機内の感じとか実際どうなんだろう？？あまり良くない口コミもネットにあるし・・・」と正直不安でした。

実は私たちはジェットスターを利用する前に一度、はじめてLCC利用をした際に他の格安航空会社を利用しました。（その時は東京⇒大阪の片道移動のために搭乗しました）

どこのLCCとわざわざ名前を書きませんでしたが、私も一緒に利用した夫も「あぁ、もう次この会社にお世話になることはおそらくないな・・・。やっぱりLCCってこんな感じなんだ」と酷くがっかりした印象を受けました。

がっかりしてしまった理由は、主にチェックイン時、搭乗時、そして飛行機の出発が遅れた際のスタッフさんたちの対応のご様子。

（失礼な言い方かもしれませんが）「格安だし・・・」と良くも悪くもはじめからサービス面でもあまり期待はしていませんでしたし、飛行機が遅れることも「LCCだし仕方ない」と別に何の不満も抱きませんでした。　

それでも「期待していない」とは言え、（具体的には書きませんが）とにかくスタッフさんが（その日、たまたま何か大変なことがあってそんな雰囲気だったのかもしれませんが）全体的にぶっきらぼうで冷たい印象を受けたのが「もう次はお世話になりたくないな・・・」と感じてしまった大きな理由です　(;´▽｀A“　

もちろん、これはあくまでも私の偏見に満ちた感想。そのLCCにもきっと親切で素敵なスタッフさんもいらっしゃるのでしょうし、ひょっとしたら、その日その時たまたまそうだっただけで、いつもはそうじゃないのかもしれません。

ですが、とにもかくにも、こんな感じで、私のLCCに対する最初の印象は正直最悪でした。

ジェットスターの機体の翼

ですが、2、3年前程前にクロアチアから日本に帰って来た時「あぁ、東京から大阪までどうやって移動しよう？やっぱり王道のANAかJALにお世話になろうか・・・でも日本の航空券はやっぱり高いな～」と嘆きながらネットで調べていたら、ジェットスターの格安チケットが目に留まりました。

東京（成田）＝大阪（関空）往復・大人2名で2万円ちょっと。

一瞬、（上でお伝えしたように）以前の別のLCCでの良くない思い出が頭をよぎったのですが、「新幹線より安い～！！！」と安さの誘惑に負けて思わず購入(笑)　

こうしてお世話になることにしたジェットスター。

結論から書くと「ジェットスターはまた利用させてもらいたい！」と思いました。（実際、初めて搭乗してから、その後何度か利用しています）

「また以前のLCCのような感じだったら残念だなぁ・・・」なんて、内心ちょっとドキドキしながらチェックインカウンターに向かいましたが、スタッフさんも皆さんもとても親切でにこやか。

空港ではスタッフのみなさんが自動チェックイン機を利用して乗客各自で手続きする方法を積極的に案内されていたのですが、少し機械の使い方に戸惑っていたら、こちらから声をかける前に「お手伝いしましょうか」と親切に教えてくださったスタッフさんもいても嬉しかったです。

またジェットスターをこれまで何区間か利用してきた中で、出発時間が1時間近く遅れたこともありましたが、「遅延も珍しくない」ということを除いては、特に不便だと思う点はありませんでした。

そもそも「遅延するのはLCCのリスクだ。安い分仕方ない」と最初から理解して購入しているので、その点は承知済みですからね。

また、機内のキャビンアテンダントさんたちもにこやかで明るい印象の方が多かったのが心に残りました。

ちなみに、ジェットスターの成田空港での搭乗は第3ターミナルから。

本館である第2ターミナルから少し離れていますが、巡回バス（無料）でわずか数分。第2ターミナルから第3ターミナルまで徒歩で行っても10分ちょっとしかかかりません。（※第3ターミナルの情報およびアクセス方法はこちらのジェットスター公式ページに詳しく書かれています）

機内サービス

LCCは機内サービスは最低限。

一番お得で安いチケットなら機内食はもちろん、ドリンクサービスもついていません。

たった1時間程度のフライトに機内食もドリンクも別になくても良いので、私たちも一番安いチケットを買ったつもりでいたのですが、どうやら「ちゃっかりプラス」という種類のオプションがついたチケットを購入したいたみたい。（※ジェットスターのチケットオプションの詳細はこちら（公式ページに飛びます））

離陸後しばらくして、キャビンアテンダントさんが「500円分のクーポンがついているのですが、何に利用されますか？」と聞きにいらしてくださったので、コーヒーとどら焼きのセットをお願いしました。

どら焼きにはマスコットのジェッ太君が！

席も特段狭いと感じることはありますし、たった1時間ちょっとなら何の不満も不便も感じることのない穏やかなフライト。

一度のフライトでは窓から富士山が見え、夫も「すっごい！！富士山、本当にキレイだね！！」と大感激していました（↓）！

LCC利用時の注意点

次は「LCC利用時には、ここに気を付けるべきかな」と私が思いついた点をふたつ挙げますね。

私なんかよりも、もっとたくさんの回数の搭乗をされ、飛行機に詳しい方が書かれた情報もたくさんありますが、自分の忘備録も兼ねて綴ります。何らかの形で読んでくださるみなさんのヒントになれば幸いです。

①スケジュールに余裕を持とう

遅延する可能性が高いLCC。安い分、そこは仕方ありませんよね。

私たちがいつもLCCを利用するのは日本でのバカンス中で、特に同日中に重要な予定がない日ばかり。

なのでいくら遅れても、のんびりスマホをいじったり本でも読んで待っていれば良いので、特に問題はありません。（待機時間が長くなっても良いよう、スマホの充電器はカバンに入れて持ち歩くようにしています）

ですが、もしこれが「到着先で次のスケジュールがある」となれば話は別。スケジュールに余裕がない場合は、遅延する確率が通常より高いLCCは、運賃が安い分、それだけスケジュール的な面でリスクが高いと言えるでしょう。

②荷物の個数、重さに注意

LCC利用時に一番気をつけなければいけないのは荷物の個数と量。

預入の荷物、機内持ち込みの荷物がなければぐっと運賃は安くなりますが、荷物が重く、量が多ければ多い程、どんどん料金が高くなります。

荷物が多くなりそうな時は事前にネットで追加手続きを行い追加料金を払っておくと、空港のチェックインカウンターで手続きするよりもぐっと安くつきますよ。

ちなみに、私たちは日本に帰る際大きなスーツケースを2個（+中に折りたたみのボストンバッグも2個）、機内持ち込みサイズのものも2個ずつ持って帰ってくるのですが、東京の空港に到着した際に（東京で滞在する数日分の荷物を入れた）機内持ち込みサイズの1個と折りたたみのボストンバッグを残して、他は全部実家に空港から宅急便で送ってしまいます。（クレジットカード付帯の宅配サービスを使っているので、格安で配達していただけるのですごく助かります）

こうすることで東京で身軽に移動できますし、実家に帰る前にLCCで国内移動する際も荷物料金が安く済みます。

ちなみに、手荷物の個数にも大変厳しいLCC。

私が以前に「もうお世話になることはないな・・・」と思った航空会社では、「きっと待ち時間に空港内でお土産用に買ったんだろうな～」と思われる小さな袋を持って搭乗のための列に並んでいる何人かの乗客に対して「手荷物はひとり1個までです。この紙袋もカバンの中に入れてひとつにまとめてください。決まりなので！」とスタッフさんがぶっきらぼうに伝えて回っている姿がとても印象的でした(;´▽｀A“

まあ、規則といえば規則なので仕方ないのかもしれませんが、「えぇ？あんなものまでわざわざまとめさせるの？カバンも小さいし、あきらかに手荷物の重量は超えていないでしょう・・・。カバンに入れたら、ぐちゃぐちゃになるんじゃないかな～」なんて思いながら、様子を遠目に見守っていました・・・。

ちなみに、ジェットスターも搭乗前に乗客が持っている手荷物を再チェックしてるのかもしれませんが、（私が見た限り）そこまで厳しいような印象は受けませんでした。

新型コロナの払い戻し対応

実はジェットスターの利用体験レポートは、これまで何度も途中まで書きかけていたのですが、ずっと完成させずに下書きに入れっぱなしにしていました💦

今回そんな記事を「完成させて公開しよう！」と書き上げる気になったのは、つい最近のジェットスターの対応が少し嬉しかったからです。

新型コロナの影響でフライトスケジュールが大幅に何度も変更。結局最終的には予約日のフライトは欠航になったのですが、欠航が決まったのすぐあとに全額返金の手続きを開始してくれました！

ジェットスターから実際に届いたメールの’スクリーンショット

チケットが必要だったのは私ではなく日本の両親。

4月に両親が東京へ日帰りで行かなければならない用事があったので「じゃあ、チケットを取っておいてあげるよ～。ジェットスターが安くて便利だから、そこで手配しておくね」と両親に代わって私が航空券を2月上旬頃にオンライン購入していました。

ですが、みなさんご存知の通り、今世界が新型コロナの渦中にあり日本も様々な特別対抗措置が出ている状態。

3月には両親も「こんな状態だし、東京行きは延期だね」と早々にあきらめていたのですが、「購入済みのチケットはどうなるのか」という点が気がかりでした。

そうしているうちに、3月末あたりからジェットスターから「新型コロナの影響でご利用予定の便の出発／到着時刻が変更になりました」というメールが度々届き、その都度「払い戻しの希望」の手続きをHPの指示に従ってオンラインで行っていました。

でも新型コロナの影響による変更や欠航が相次ぎ問い合わせや対応がすごく多かったのでしょう。

あちらから「フライトのスケジュールが変更になりました」とお知らせのメールが届く度に、こちらからも払い戻し手続き希望の旨を何度も送っているのに、届くのは毎度同じような内容の「ご利用予定の便の出発／到着時刻が変更になりました」というメールばかり。

正直、一時は「それはわかっているよ！スケジュールが変わるなら、もう東京に行く意味はないからキャンセルしたいんだよ～！　払い戻しを希望して、その旨をネットで手続きしているのに、一向に進まないじゃないか・・・」とフラストレーションが溜まっていました(;´▽｀A“　　

しかも、払い戻しを希望する際は、当初ページには「バウチャーによる返金」と書かれていたので「完全な返金じゃなくてバウチャーによる払い戻しなんだ・・・ちょっと不便だな」と思っていました。

何度やってもうまくいかず、ジェットスターの公式ページで「払い戻し手続き希望の手順」などを何度も確認しながら、幾度かその手続きを繰り返した挙句「この件に関しては電話でお問い合わせください」という表示が。

電話をかけても他の方からの問い合わせで込み合っているため、つながりそうになく「あぁ、もうこれ以上時間を無駄に費やすのは嫌だ。ちゃんと手続きをしないとお金は戻ってこないかもしれないけど、もうこれ以上ラチが開かないならいいや・・・その代わり、残念だけど、もう利用しない」なんて諦めかけていた頃、次のようなメールが届きました（↓）。

「ついに欠航になったんだ。どうせもう（両親は）東京での予定はキャンセルしたから問題ないけれど・・・」と思いながら、ダメ元で上のメール内の③の「”全額お支払い方法（クレジットカード）にて払い戻し」をクリックして手続きをしました。

「どうせ、また時間がかかるんだろうな・・・というか、そもそもお金はちゃんと戻ってくるのかな？」と、あまり期待せずに、そのご早々に考えるのをやめて放置していました。

・・・が、それからが非常にスピーディー。翌日すぐに「払い戻し申請を受領いたしました。確認をさせて頂きます」という自動返信が届きました。

そしてその3日後には上のスクリーンショットのように「払い戻しお手続きはご利用いただきましたクレジットカードへ7営業日以内に進めさせていただきます」というメールが。

欠航になるまでは何度、指定通りの手続きをしても一向に払い戻し手続きが進まなかったのでやきもきしていましたが、ちゃんと払い戻しをしてもらえて嬉しかったです！

ちなみに、ネットの口コミで「ジェットスター、LCCは欠航となった場合、有効期限6カ月のバウチャーへの返金となる。もしくはメールで”予約の変更”や”振替便”への誘導ばかり。しかも電話で問い合わせをしようにも、電話はなかなかつながらない。

払い戻し手続きの方法がわざとわかりにくくなっていて、あきらめてしまう人も多い」なんていう書き込みも見かけて少し不安だったのですが、今回私たちの場合は欠航が決まった途端、あっさりと簡単に払い戻し手続きができました（上のスクリーンショットにもあるとおり、メール本文にしっかりと「3.全額お支払い方法にて払い戻し」と案内されていたので、そこから手続きしただけ。わずか2分で手続き完了しました）。

なお、ご参考までにジェットスターの「大幅な遅延・欠航時の対応」はこちらの公式ページにまとめられています。

しっかりと払い戻しもしてもらえたので、また次の機会にもジェットスターを利用させてもらいたいな、と思いました。

以上、ざっくりとした一個人の体験談ですが、みなさんの旅のヒントになれば幸いです。

（2020年4月25日　小坂井真美）

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