【クロアチア便り】コロナ渦のクリスマス&年末年始
みなさん、こんにちは!
今年も残りわずかとなりましたね。
先日はクリスマスでしたが、みなさんはどんな時間を過ごされましたでしょうか?
コロナ渦のクリスマス
カトリック教徒が多いクロアチアでは、クリスマスは大切な宗教行事。遠方に住む人たちも実家に集いみんなで食卓を囲み、家族団らんのひとときを過ごします。
ですが、今年はコロナの影響で例年とは少し違ったクリスマスとなりました。
クロアチアでは12月23日から2021年1月8日まで県をまたぐ移動が原則禁止されており、その影響を受けてクリスマス&年末年始の実家への帰省を断念する人もちらほら。
また外国で働くクロアチア人も多く、例年ならこの時期になると多くのクロアチア人が一時帰国するのですが、今年は泣く泣く帰省を断念する人も多かったようです。
実際、私たちの身近にもオーストリアやドイツに住む(夫の)親族や友人がいるのですが、そのほとんどが「クリスマス・年末年始にクロアチアに帰りたかったけれど、この状況じゃPCR検査とか、いろいろ面倒なことも多いし今年は諦めるよ・・・」とクロアチアへ戻ってきませんでした。
(※それでも、なかには「やっぱり帰国したい」とクロアチアへ戻って来る人もたくさんいたみたいです)
私自身にとっても例年、年末年始前後は日本へ一時帰国するシーズン。
特に今年はどうしても日本に帰りたい理由があったので、かなりかなり悩んだのですが泣く泣く断念することにしました。
毎日、日本のニュースもチェックして思い悩んでいたのですが、コロナのせいで煩雑な手続きなども多いし、何より「日本に入国後にコロナ陽性が発覚した」というニュースを見聞きしていると「もし万が一、自分が日本にコロナを持ち込んだら・・・。日本の両親や家族に移したら・・・一生後悔する!」と思い、涙を呑んで我慢することにしました。(かわりに、少しでも早く世界、そして何より日本のコロナ感染拡大が収束することを切に願います)
なので「クロアチアに帰りたいけれど、帰れない」というクロアチア人のみんなの気持ちも痛い程よくわかります。
来年こそはコロナが収束して、安心して国を行き来できる日が戻ってくることを切に願います。
イルミネーションだけの街中
コロナの影響で、今年のクロアチアのクリスマスは街中の様子も一変しました。
クロアチアの首都ザグレブは2016年から3年連続で「旅行者が選ぶ『ヨーロッパ・ベスト・クリスマスマーケット(Best European Christmas Market)』」に選ばれた街。
毎年11月末から年始まで街中は美しいイルミネーションで飾られるだけではなく、至る所にクリスマスマーケットの小屋が立ち並び、とっても楽しい雰囲気に包まれます。
ですが、今年はクリスマスマーケットは全面中止。ホットワインやホットドッグ、ケーキやクリスマス雑貨を売るお店もありません。(この12月のザグレブの街中の様子(お昼の様子)はこちらのYouTube動画にまとめていますので、よろしければご覧いただけると嬉しいです)
そのため、イルミネーションだけのちょっぴり寂しいクリスマスとなりました。
クリスマスマーケットがないとかなり雰囲気が異なりますが、それでも夜に輝くイルミネーションはとっても素敵!見ているだけで心がウキウキ、明るい気持ちになりました。
今年のザグレブのクリスマス・イルミネーションの様子は下の動画にまとめていますので、ぜひご覧ください(*^^*) ↓↓
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クリスマスの食卓
そんなこんなで異例の事態となった今年のクリスマス。ですが、有難いことに我が家では今年もみんな元気にクリスマスを迎えることができました。
クリスマスの数日前にはツリーも買ってきて準備万端。(ツリーの飾りつけの様子はよろしければ下の動画をご覧いただけると嬉しいです♪)
ママ(義母)は12月に入ってからというもの、例年のごとくお菓子作りに気合が入りまくりで、たくさんの種類&大量のケーキ&クッキーを作ってくれました(;´▽`A“
以下、ママが今月作ってくれたお菓子のラインナップ↓
【第1弾 ジンジャークッキー】
シナモンがアクセントのヨーロッパのクリスマスらしいクッキーでした♪(作った量は写真の5倍くらい)
【第2弾 バクラヴァ】
我が家のクリスマスの定番のお菓子。ルーツは中東にある甘~いスイーツ。薄く伸ばしたパイ生地を何層にも重ね、生地の間にナッツを敷き詰め焼き上げた、砂糖たっぷりのシロップをかけたお菓子です。
本場の中東では中に入れるナッツはピスタチオが定番だそうですが、クロアチアおよびバルカン半島ではクルミが定番。
「甘すぎて歯が痛くなる」と表現されることもあるほど「激甘スイ―ツ」として有名なお菓子です。
【第3弾 ココナッツケーキ】
ミスタードーナツのココナッツチョコレートのような味のお菓子。ミスドのものより甘さ控えめだけれど、どっしり食べ応え満点です。
【第4弾 クリームケーキ】
スポンジ、カスタード、生クリームの3層になったケーキ。どっしり食べ応えがありました。
ママはあともう1品違うケーキを作る予定だったみたいですが、息子たち(夫と義弟に「まだたくさんあるからいいよ」と止められて断念していました(*´ω`*;)(笑))
そして、クリスマス前後の食事はこちら ↓
■24日:タイのグリル&ベイクドビーンズ
多くのキリスト教徒はクリスマス・イブはお肉を食べません。そのため、クロアチアではこの日は魚を食べるのが一般的。
イブが近づくとスーパーではいつもよりたくさんの魚、シーフードが並んでいました。
我が家ではママが今年はタイをチョイスしてくれました。「私は海の魚よりも川魚が好きだから」というママは、好物のコイを買う予定だったみたいですが、23日・24日と予想外にバタバタしてしまったみたいで買いそびれてしまったのだとか・・・。
一番右側に映っているのはフランツゥスカ・サラタ(Francuska salata。クロアチア語で「フランスのサラダ」という意味)と呼ばれるサラダ。グリーンピース、ニンジン、ゆで卵、キュウリのピクルスをマヨネーズで和えたもの。クロアチアではクリスマスやイースターによく食べられるサラダです。
■25日:仔牛のグリル&ベイクドポテト
イブはお魚だけれど、クリスマス当日にはがっつりお肉を食べます。
この日は七面鳥あるいはチキンのグリルを食べる人が多いクロアチアですが、ママは「今年のクリスマスは鳥の気分じゃないな~」とのことで、我が家では仔牛のグリルに。
ジューシーでボリュームたっぷり、とってもおいしかったです♬
■26日:グリルチキン&ムリンツィ
「昨日はチキンを食べなかったから」と、この日チキンを食べることに。クロアチアではチキンや七面鳥を「ムリンツィ」と一緒に食べるのが伝統的です。
ムリンツィはパスタの一種。お湯で一度ふやかして、チキンや七面鳥をグリルして出た油をからめて軽くオーブンで焼き上げて作ります。
油を吸って結構ヘビーなので、ムリンツィがあれば(私の場合は)パンは不要。食べた後は胃がどっしりして、しばらく動けません(笑)
こんな感じで過ごした今年のクリスマス前後の3日間。ちょっと身体が重たくなったような気がしますが、ママのおかげでおなかいっぱい、幸せな時間を過ごすことができました。
でも、クリスマスが過ぎてしまうと、なんだか幸せの魔法がとけてしまったようなちょっぴり寂しい気分に・・・。
日本にいるなら実家で過ごす大晦日&お正月が待っているので気分がさらに盛り上がる頃ですが、日本ほどお正月が盛り上がらないクロアチアでいると、私は年末年始はものすごく物足りない気持ちになります。
特に今年はクロアチアでも、コロナのせいでお正月も盛り上がりに欠けるはず・・・。
日に日に日本への恋心が募るばかりですが、来年こそは収束してくれることを信じて、もう少し我慢しようと思います。
それでは、みなさんも健康だけにはどうかどうかお気をつけて、楽しい年末をお過ごしください。
(2020年12月27日 小坂井真美)
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