【クロアチア大地震義援金】駐日クロアチア共和国大使館が寄付金の口座を開設
2020年の年の瀬、12月28日・29日と2日連続でクロアチア中部を襲った地震。
当サイトでも何度かお伝えしてきましたが、特に29日の地震はM6.2(震源地の深さは10km)とかなり大きな揺れで、震源地近くの町(ペトリニャやシサクおよびその周辺地域)が甚大な被害を受けました。
特にペトリニャは街が半壊状態で悲惨な状態。多くの民家、建物が被災。家を失った方もたくさんおり、負傷者も多数報告されています。また、大変悲しいことに死者は7名となりました。
また私が住むクロアチアの首都ザグレブは今年3月11日に起きたばかりの地震を含めると、今年3回も大きな地震に見舞われたことになります。(3月の地震では街のシンボルである大聖堂や聖マルコ教会なども含むザグレブ市内の多くの建物が被害に遭い、今も復旧作業が続く中での更なる地震でした・・・)
ザグレブに関しては今年3月の地震の際と比べると、今回(12月28日・29日)の地震はそれほど建物の被災範囲・規模は大きくなかったとのことですが、それでも一部屋根などが崩れ落ちたり、民家の天井や壁にヒビが入るなどの被害も出ています。
以前にもこちらのページ(クロアチア大地震被災地への募金、支援について(2020年12月)義援金詐欺にご注意ください【随時更新】)にて募金先をご紹介させていただきましたが、この度、駐日クロアチア共和国大使館による支援金受付のため口座が開設されましたので、みなさんに情報共有させていただきます。
日本国内に開設された口座なので、これまでネックだった高い海外送金手数料がかかりません!
以下、こちらの在クロアチア日本大使館のFacebookに掲載されている情報をそのままお伝えします:
【駐日クロアチア共和国大使館による支援金受付のため口座のご案内】
(Informacija o prikupjljanju donacija u Japanu: hrvatski tekst dolje u nastavku)
昨年12月29日に発生したクロアチア中部シサク・モスラビナ県のペトリニャ市を震源とするマグニチュード6.2の地震に関して、駐日クロアチア共和国大使館が、支援金の送金先として以下の口座を開設しました。
これにより、日本国内からでも支援が行いやすくなりました。どうぞご参照ください。
【銀行名】三菱東京UFJ銀行
【支店名】渋谷明治通支店
【口座名義】EMBASSY OF THE REPUBLIC OF CROATIA
【口座番号】3229681 (普通口座)
【送金目的】Earthquakes aid
【送金通貨】円
その他、クロアチア財務省、ペトリニャ市、クロアチア赤十字社、ユニセフ・クロアチアも緊急・復興支援金の送金先を開設しています。詳しくは、当館HPの「クロアチア中部ペトリニャ市で発生した大地震関連情報」欄をご参照ください。
もし可能であれば、みなさんのSNSなどでもシェアして広く発信していただけると嬉しいです。
まさかの時の友こそ真の友
2020年3月に発生したザグレブ地震の直後にこちらの記事(【ザグレブ地震】日本から届く温かいメッセージに感謝)でもご紹介したエピソードですが、クロアチアには親日家の方が多く、東日本大震災から10年近く経った今も、毎年3月になるとザグレブの大聖堂では(東日本大震災で犠牲になった方のための)追悼ミサが欠かさず行われてきました。
また、東日本大震災については当時クロアチアでも大きく取り上げられ、ザグレブの反政府デモ隊が日本大使館前で黙祷を捧げた様子は当時日本の一部メディアでも報道されました。
このようなエピソードを知っている方はもちろん、知らない方も「クロアチアで大きな地震がまたあった」というニュースを聞いて、「大丈夫ですか?」とご心配くださるお声の他、「クロアチア地震の支援のための義援金を送りたいです」というあたたかいメッセージを頂戴しています。
クロアチア地震の義援金の受付先は、以前にこちらのページでご紹介したクロアチア財務省、赤十字社をはじめ、いろいろありますが、お金だけではなくクロアチアのことを想う日本のみなさんの気持ちを、さらに形にするために最適なのが駐日クロアチア共和国大使館への寄付なのではないか・・・と思っています。
いずれの団体に寄付するにせよ、もちろん一番は何より「被災地の方々のお役に少しでも立てば・・・」という気持ちですが、『やはりクロアチアに住む日本人としては、もし可能であれば「日本からクロアチアのことを想っています」というみなさんの気持ちも何らかの形でクロアチアへ伝えることができれば、なお素敵だな・・・でも(日本国外にある団体への)送金だけでは、お金は届くけれど「日本から」という部分は埋もれてしまうのかな?』なんて、私自身も一部団体に寄付をしたり、義援金紹介先の記事を書きながら、(「こんなこと思うなんて、偽善的なのかもしれないな・・・」と反省しつつ)ちょっぴり心の中で悶々としていたので、今回、駐日クロアチア共和国大使館が義援金の受付を開始されたことを知り嬉しかったです。
ペトリニャ地震が発生した後、在クロアチア日本大使館の嘉治大使が現地メディアのTVインタビューにご出演され、地震の犠牲になられた方や被災者の方々への追悼・お見舞いを述べられた他、東日本大震災の際にはクロアチアが日本に手を差し伸べてくれたことに対する感謝を改めて述べられたのですが、その放送を観た何人かのクロアチア人の友人が「テレビで日本の大使さんのお話を聞いた。胸があたたかくなった」という旨を話していました。
「まさかの時の友こそ真の友」を意味する”A friend in need is a friend indeed”という英語のフレーズがありますが、大変な時にこそ手を差し伸べてくれる友人こそが本当に友人というのは万国共通。
私もこれまでクロアチアにたくさんお世話になってきた日本人のひとりとして、微力ではありますが、被災地の復興のために自分ができることを引き続きしたいと思います。
続く余震と不安
なお、ペトリニャ地震から2週間以上たった今でも余震が続いており、本日(2021年1月15日)でもM4.1の地震がありました。連日続く余震の不安からPTSDを発症する方も少なくないとか・・・。
またクロアチアは毎日寒く、連日の最低気温は氷点下です。しかも、今はコロナ渦中の真っ只中・・・。シェルターや他の街の安全な場所へ避難された方もたくさんいますが、精神的疲労、肉体的疲労が重なり、体調を崩す方も少なくないでしょうし、本当に気の毒で仕方ありません。
一日も早く被災された方々が安心と笑顔を取り戻してくれること、そして被災地の復興を願います。
そして日本を含め、世界各地でなかなかコロナの脅威が相変わらず止みませんが、みなさんもどうか健康だけには引き続きくれぐれもお気をつけて、お元気で・・・!
コロナに大地震など、厄災、不安が絶えないご時世ですが、世界中の人のあたたかい思いやりで苦境を乗り越えていけると信じたい今日この頃です。(本日、インドネシアでもM6.2に大きな地震がありましたね・・・。)
今日も最後までお読みくださり本当にありがとうございます。
(2021年1月15日 小坂井真美)
【関連記事】
⇒ 3月22日公開 : 【現地レポート】ザグレブでM5.5の地震が発生。大聖堂の尖塔も崩れ、市内で被害が出ています
⇒ 3月22日公開 : 【現地レポート】地震と新型コロナに震撼するザグレブ┃半日経った街、人々の様子
⇒ 3月24日公開:【ザグレブ地震】日本から届く温かいメッセージに感謝
⇒ 4月22日公開: 【クロアチア便り】ザグレブ地震から1カ月が経ちました
⇒ 12月29日公開: 【ザグレブ現地発レポート】クロアチアでM6.2の地震発生。死傷者も
⇒ 1月12日公開:海外(クロアチア)で大地震を経験して感じたこと。命を守るために考えておきたいこと
♥ クロたびスタッフ・ブログ、Twitter、Facebookでは日々クロアチア各地の最新気候情報をはじめ、さまざまな情報をお伝えしています。よろしければフォローしていただけると嬉しいです。
またYou Tubeチャンネル「クロたびしょう」ぜひご覧ください☆
【これを読めば完璧!?】 |
【クロたびスタッフの著書もよろしくお願いします】
⇒ ガイドブック「アドリア海の素敵な街めぐり クロアチアへ」著書発売のお知らせ
「見落とすべきでない観光スポットは?」「おすすめのホテル、レストランは?」「お土産はどこで買えばいい?」など、これまで数えきれないくらい聞かれたご質問に対する答えをギュッと一冊に詰め込みました。
また当サイト(クロたび)では紹介していないお気に入りのカフェやレストランやホテル、お店、各町でのおすすめの過ごし方などなど・・・当サイトには載せきれていない情報もたくさん盛り込んでいます。
よろしければお手に取っていただけると嬉しいです。
「クロアチア語を勉強してみたい」「クロアチア語って、どんな言葉なんだろう?」という方はもちろん、「これからクロアチアに行く予定!ちょっと言葉を覚えて、より心に残る、出会いや発見のあるクロアチア旅行を楽しみたい」という方もお手に取っていただけると嬉しいです。