【80日間】クロアチア長期滞在を経験した感想&おすすめ情報(みんなのクロたび紀行)

フヴァル島要塞からの絶景

 

みなさん、こんにちは!いつもクロたびをご覧くださりありがとうございます。

 

先月、この夏クロアチアで長期滞在をされた、ある日本人ご夫婦から旅行記・お写真をお寄せいただきました。

 

ご年齢は70歳前後だというSさんご夫婦。2022年5月中旬から7月末にかけて、なんと80日間に渡る長期旅行をなさったのだとか!

 

クロアチアでは首都のザグレブの他、ドブロブニクやフヴァル島、トロギール、スプリット、プリトヴィッツェ湖群。それからイタリアやスイスにも足を伸ばされ、個人旅行ならではの住むように暮らす旅をご体験されたそうです。

 

そんな素敵な時間を過ごされたSさんご夫婦から届いた体験記には、長期の旅だからこそ気づいたことの他、各都市のおすすめお宿情報・レストラン情報なども満載でした。

 

それでは、さっそく、Sさんご夫婦から届いた体験記をご紹介します!(※一部、加筆修正させていただきました)

 

【クロアチアを訪問したきっかけ】

ドブロブニクの街並み

 

家族が仕事の関係でザグレブへ住むことになったので、家族を訪問するついでに、そこ(ザグレブ)を起点に周辺国へも旅しようと思い立ちました。まだ完全にコロナ収束はしていませんが、ヨーロッパの観光客受け入れ緩和体制が後押ししてくれたので、チャンスとばかりに日本を発ちました。

 

「80日間世界一周」になぞらえて「80日間の海外生活」を体験している途中です。ザグレブは中欧・南欧への拠点として最適の場所だと感じています。

 

ザグレブからイタリアトリエステまでは長距離バスで4時間。さらにトリエステからベネチアには鉄道は2時間でアクセスできました。

 

それから、ザグレブからスイスのチューリヒへは航空機で1時間30分で行けます。こんな風に、ザグレブを拠点に気軽に周辺諸国へ出かけて楽しむことができました。

 

【魅力いっぱいのザグレブ】

ザグレブのドラツ市場

 

以前はクロアチアと言えば『アドリア海の真珠』と称えられるドブロブニクしか知らなかったのですが、実際に来てみて、首都ザグレブは私の期待を上回る魅力あふれるところで、今ではすっかり好きな街になりました。まるでウィーンを小さくしたような文化都市だという印象を受けました。

 

歴史的建造物が並ぶ街並みを走るトラム(路面電車)、歩道に無数に軒を連ねるカフェが印象的な街です。それから、庶民の台所『ドラツ市場』では新鮮な野菜やくだものの他、魚介類もたくさん売られていて、しょっちゅう足を運びました。(ムール貝が安いです!)

 

市場に並ぶ新線な魚介類

 

特に気に入ったのはクロアチア特産の乾燥イチジク。春先にたくさん出回っていたアメリカンチェリー・イチゴをたくさん食べましたし、夏になってからは、特大サイズのスイカを毎日食後に楽しんでいます。

 

ドラツの魚市場で買った新鮮なイワシやイカは、唐揚げや煮付にして味わっています。

 

ザグレブ旧市街の街並み

 

街の各所には緑溢れる美しい公園がありますし、焼き立てを売るパン屋もたくさんあり、住み心地が良い所です。

 

それから、街の中心のイェラチッチ広場では伝統行事やパフォーマンスも行われ、我々が滞在した春から夏のザグレブは長い夜の楽しみが絶えません

 

ここに住んでいる人たちもギスギスしていなくて、外国人客を優しく受け入れてくれる街ですね。

 

【アドリア海のリゾート拠点に!スプリット】

マルヤンの丘から眺めるスプリット旧市街

 

アドリア海には無数の島々とリゾート地がありますが、クロアチアのスプリットは期待以上の素敵な街でした。

 

有名なドブロブニクもそれなりに訪れる価値はありますが、すべてが観光客価格で長くは滞在はできないところだと感じました。

 

一方、「クロアチア第二の都市」であるスプリットは大きな街なので、すべてが観光客価格というわけではなく、長期滞在に適した街でした。

 

スプリット旧市街

 

例えば観光客だけではなく、地元民が訪れる市場が旧市街エリアにあり、野菜・果物・魚・肉・花などが売られていました。そのため、長期滞在のアパート生活にも快適でした。

 

スプリットは世界遺産の街の中に市民生活が根付いるユニークな街。ローマ遺跡とリゾート、そして海の幸が堪能できる魅力満点の街でした!

 

スプリットの夕焼け

 

 

海岸沿いの遊歩道(RIVA)にはカフェや露店が並び、夕暮れ時にはサンセットを待つ人などでも賑わっていました。

 

スプリットは夜遅くまで賑やかで、まるでハワイのような開放感あふれる雰囲気が漂う街ですっかり気に入ってしまいました。

 

船会社のスタッフたちによるゴスペルコンサートなどもあり楽しかったです。

 

スプリットからバスで約30分のところには世界遺産の街トロギールがあり、そこにも足をのばしました。石畳の路地と海岸沿いの散策が楽しい街でした。

 

【Sさんご夫婦からのスプリットおすすめレストラン情報】

 

スプリット旧市街内・魚市場の隣にある庶民的な食堂『Buffet ZLATNA RIBICA』ではイワシやイカのフリッターなどが美味しくて値段もお手頃でした!

【アパートメントホテルで快適なリゾート生活】

スプリットで滞在したお宿『Apartments Blue Lounge』

 

今回は80日間の長期間の旅。なので、宿を決める時「なるべくホテルを避けて、(キッチン付きの)アパートメントタイプのお宿を予約して、自炊を多くしよう!」と心掛けました。

 

スプリットで滞在したお宿『Apartments Blue Lounge』は広いテラスと眺めの良さがよかったです。オーナーのセンスが光る内装で、アパートというより、まるで貸別荘やリゾートマンションのような住み心地でした。

 

ドゥブロブニクで泊まった『Apartment Vedrana』

 

ドゥブロブニクでもテラス付きのお宿『Apartment Vedrana』に宿泊。部屋も広くて、テラスからはドブロブニクの街並みを眺めることができ、リゾート生活気分が楽しめました。

 

クロアチアでは、その他の街でも(一般的なホテル以外に)今回私たちが利用したようなアパートメントタイプのお宿が広く普及していています。そんなアパートメントタイプのお宿を利用して、一都市に3泊以上滞在するような、のんびりとした旅がオススメです。

 

私たちはアパートはBooking.comで予約していきましたが、クロアチアの「アパートメントホテル」のお宿のほとんどは(一般的なホテルのようにパッと外見でわかる)一戸建ての宿泊施設ではなく、民家・アパートの建物の中にある一部屋。

 

そのため、見つけにくいのでチェックインまでに難儀しました。事前にお宿に到着時間をしっかり連絡して、当日も管理人やオーナーと電話連絡がスムーズにとれるようにして行かないと何階の何号室かもわからず、カギの受け取りに苦労することになるので注意が必要です。クロアチアでのロングステイでは、スマホやパソコンを駆使するスキルは必須だと思います。

 

【クロたびスタッフより】

 

「クロアチアでSさんご夫婦のようにアパートメントタイプのお宿に宿泊してみたい!」という方はこちらの記事もヒントにしていただけると嬉しいです!

 

◆ クロアチアを暮らすように旅できる ソベ・アパルトマンとは?

 

◆ 【必読】(クロアチア個人旅行)アパートメントホテル利用前に必ず知っておきたいこと

 

◆ クロアチア個人旅行┃アパートメントホテルの予約方法&知っておくべき6つのポイント

【Sさんご夫婦より、オススメお宿情報まとめ】

 

【スプリット】Apartments Blue Lounge 

 

スプリット鉄道駅から徒歩約7分。リビング・キッチン・ベッドルームが全面、港、アドリア海へ向いた明るいお部屋!設備のセンスも良く、広いテラスからの眺めが最高でした!女性オーナーが直接迎えにきてくれたので安心できました。

 

【ドブロブニク】Apartment Vedrana 

 

ドブロブニク旧市街外に位置したアパートメントタイプのお宿。旧市街までは徒歩約20分。テラスから見えるドブロブニクの街並みの眺望が良く、周辺には海水浴場もあり、美しいアドリア海を堪能できました。

【フヴァル島・トロギール・プリトヴィッツェ】

 

トロギールはドブロブニクよりは規模が小さい街でしたが、リゾート的な雰囲気と昔の街並みが混在する観光地でした。フヴァル島のフヴァルタウンでは、夜は賑やかなリゾート・ナイトライフが楽しめるようでした。

 

プリトヴィッツェ湖群公園へはザグレブ中央バスターミナルから長距離バスで2時間。公園の中にあるイェゼロ・ホテルへ宿泊し、下湖群と上湖群をゆったりとハイキングしました。

 

食事はブッフェ形式を選び、テラス席でさわやかな食事を楽しむことができました。旅程に余裕があれば、プリトヴィッツェへ行く際には1泊することを是非お勧めします

 

コロナ禍での旅行を体験して…】

ドブロブニクの夕暮れ

 

すでにヨーロッパではコロナと共存する方向で国外の観光客も受け入れており、街中でもマスク姿の人は少なく、コロナ以前の生活が営まれているように感じます。

 

ただし、日本からの旅行者としては、やはりそんな雰囲気に流されずに、人ごみ(スーパーでの買物時・トラム車内・バス車内)などでは油断せずにマスクをしてリスク管理を心がけています。

 

スイスで合流して旅行し、我々より先に日本へ帰国する予定だった友人が、特に自覚症状はなかったのにPCR検査で陽性になってしまい、各種手続きと航空便の変更で大騒ぎ・・・かなり面倒なことになりました。

 

我々もこれから帰国する前に、ザグレブの医療機関でPCR検査のWEB予約をしましたが、英語がしっかり理解できないとなかなか面倒です。日本は入国を規制しているというのに感染者が増える一方・・・。このままずっと鎖国状態では、経済的な面も含めて日本が世界に後れを取るのではないかと心配です。

 

クロアチア・イタリア・スイスでは、インド人・中東・韓国人の観光客が目立ちましたが、日本人観光客はほぼ皆無。我々が旅中で出会った方は、欧州に住んでいる日本人ばかりでした。

 

日本人も他の国の方みたいに、もっと気楽に海外へ出られるようになるといいですね!

 

2022年7月27日

 

以上、Sさんご夫婦の体験記でした。

 

近年「ノマド・ビザ」の発給をはじめ、長期滞在者が増えてきたクロアチア。(※Sさんご夫婦は観光ビザ(90日間まで滞在可能)でご滞在されました)

 

最近インフレが激しいヨーロッパですが、Sさんのように滞在する街やお宿を賢く選べば、クロアチアは費用を抑えつつ素敵な長期旅行・滞在が楽しめる国です。ぜひみなさんも、のんびり羽をいらしてくださいね!

 

みなさんも、クロアチアの旅の感想、現地で見つけたおすすめ情報などがあればこちらまでお寄せいただけると嬉しいです。

 

Sさん、楽しい旅の記録、貴重な情報を共有してくださり本当にありがとうございました!

 

(2022年8月7日公開)

 

 

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