クロアチア柄のユーロ硬貨販売開始!(2022年12月1日から)

クロアチア発行のユーロ硬貨

 

みなさん、こんにちは!クロアチア在住ガイドのまみです。

 

あっという間に12月ですね。

 

ザグレブの街中はクリスマスのデコレーションで華やかです♪

 

クロアチアはもうすっかりクリスマスムードに包まれており、私が住む首都のザグレブの街はアドベント(クリスマス・マーケット、イベント)が始まり楽し気な雰囲気が漂っています。

 

(またその様子も当ブログやYouTubeチャンネル『クロたびしょう』でもお届けしますね)

 

今年のザグレブのアドベント・クランツ

 

ところで、この夏にこちらの記事(【クロアチアの通貨】2023年からユーロへ!どんな風に切り替わって行く?旅行者・在住者への影響は?)でお伝えしましたが、2023年1月1日より通貨が現状の(クロアチア独自通貨である)クーナからユーロに切り替わるクロアチア。

 

今現在、クロアチアで各商品やサービスの料金は『クーナ』と『ユーロ』の二重表記となっていますが、使用できる通貨はまだクーナのみです。

 

もうすぐクロアチア独自通貨『クーナ』ともお別れです…。

 

ですが、ユーロへの切り替えまで、もうあとわずか1カ月。

 

ユーロ導入に向けて、少しずついろいろな準備が進められています。

 

その一環として、本日(2022年12月1日)より、『クロアチア発行のユーロ硬貨パッケージセット』が販売開始されました。

 

「販売」といっても、実質『両替』みたいなもの。

 

現在、価格の二重表示にあたりクロアチアでは1ユーロ=7,53450クーナで換算されているのですが、今回販売されるのは『100クーナ分のクロアチア発行ユーロ硬貨』。

 

100クーナで13,28ユーロ分の硬貨を手にすることができるのです。

 

郵便局に行ってGETしてきました♪

 

・・・というわけで、さっそく今日の朝、100クーナ紙幣を握りしめて、近所の郵便局でユーロ硬貨パッケージを購入してきました!

 

パッケージに含まれているのは33枚の硬貨。

 

2、1ユーロ硬貨がそれぞれ3枚ずつ。

 

50、20、10、1 セントがそれぞれ 5 枚ずつ。

 

5セントが3枚。

 

2セントが4枚。

 

・・・上記で合計13,28ユーロです。

 

 

ちなみに、今回販売されたクロアチア版ユーロ硬貨が使用できるのは2023年1月1日から!今手に入れてもすぐに使用できない(2022年中は使用できない)のでご注意ください。

 

郵便局(Hrvatska Posta)以外にも、クロアチア中の銀行やFinaでこのパッケージを入手することができます。(原則、ひとり最大2パッケージまで)

 

クロアチア版ユーロ硬貨のデザイン

100クーナ=13,28ユーロ

 

なお、すでにユーロ通貨を使用している隣国のスロベニアやイタリアにちょこちょこ足を運ぶため、わざわざ両替に行かなくても家にユーロ硬貨はあったのですが、クロアチア版のユーロ硬貨の実物を早く見たくて、朝から寒い中郵便局に足を運んできました(笑)

 

ユーロ紙幣のデザインはユーロ圏内で統一されていますが、ユーロ硬貨は各国独自のデザインになっていて、クロアチアのデザインが発表されてから、実物を手にするのを楽しみにしていました。

 

気になるクロアチアのユーロ硬貨のデザインは次のとおり・・・

 

【1ユーロ硬貨: テン】

 

1ユーロ硬貨に刻まれているのは動物の「テン」。

 

「なんでテン?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、クロアチアにとってテンは非常に馴染みのある動物。クロアチア語でテンは「クーナ」と言います。

 

「あれ?クーナ!?クーナって、クロアチアの自国通貨だよね・・・?」と思ったそこのあなた!そう、その通りです!

 

2022年12月31日までクロアチアで自国通貨として流通する「クーナ」ですが、その単位(クーナ)は、その名のとおり動物のテンが由来。その昔、クロアチアではテンの毛皮がお金のように使われていたという習慣があったことから、クロアチアの自国通貨が「クーナ」と名付けられたのです。

 

そんな「クーナ」ですが、2023年にユーロ通貨に切り替わるとサヨナラ・・・さみしいなぁ・・・と思いきや、これからも1ユーロ硬貨に刻まれ、これからも私たちの側にいてくれます!

【2ユーロ硬貨:クロアチアの地図】

 

2ユーロ硬貨にはクロアチアの地図が刻まれています。

【50、20、10セント硬貨:ニコラ・テスラ】

 

50、20、10セント硬貨には、クロアチアのスミリャン村で生まれた天才科学者ニコラ・テスラが刻まれています。

 

クロアチアの人々が「エジソンをはるか超える偉大な発明家」と尊敬して止まない偉人。クロアチアでは知らない人はまずいませんが、(もっともっと称賛され、人々にその名が知られていてもいいはずなのに)世界的にはまだまだ知名度が低いテスラ・・・。

 

まさに「世界を照らす偉大な発明」をしたテスラのことを、ユーロ硬貨の肖像に採用されたことをきっかけに、これからもっと多くの人に知られるようになってほしいと願っています。(※ニコラ・テスラについて詳しくはこちらの記事をご覧ください)

 

【5、2、1セント硬貨:グラゴール文字】

 

スラヴ圏最古の文字である「グラゴール文字」が刻まれます。なお、グラゴール文字はキリル文字(ロシア語やセルビア語などで使われている文字)の原型になった文字と言われています。

 

これまで日本国内でクロアチアの自国通貨クーナには両替できなかったので「クロアチア旅行の際、現地のお金をどこで、どのタイミングで、どんな方法で両替しよう?」と悩む旅行者の方も多かったですが、ユーロ通貨に切り替わる2023年以降はそんな悩みも無用!

 

これまでよりもさらにクロアチアへの旅が気楽になりそうですね!

 

ただし、2022年12月31日まではクロアチアの法定通貨(クロアチア国内で使用できる通貨)はユーロではなくクーナなので、今月クロアチアへお越しの方はご注意くださいね。

 

それでは・・・!

 

(2022年12月1日公開 小坂井真美

 

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