【W杯2022年】日本戦に勝利したクロアチア現地の様子(現地レポート)
みなさん、こんにちは!
クロアチア在住ガイドのまみです。
W杯2022年『日本―クロアチア戦』、残念ながら日本は負けてしまいましたが、本当に素晴らしい試合でしたね・・・!
最初から最後まで果敢に攻め、ゴールを死守された日本代表選手のみなさんの姿に何度も胸が熱くなりました。
どっちが勝っても嬉しい。どっちが負けても悲しい。クロアチアに住む日本人としては複雑な心境でしたが、一生記憶に残る特別な試合でした。
『日本―クロアチア戦』が決定したあと12月5日までの数日間(クロアチア現地時間で日本戦が開始されたのは12月5日16時でした)、毎日たくさんの日本メディアのみなさんがクロアチアへ取材にお越しくださいました。
クロアチア戦が決定してから大量のお問い合わせをいただいたので、残念ながらすべてお受けすることはできませんでしたが、NHK様、TBS様、共同通信様、テレビ朝日様と一緒に取材をさせていただきました。
これまでに何度か出演させていただいたTBSの朝の番組『THE TIME,』では、クロアチア現地の様子をレポートしたものが12月5日の朝に放送されました。(あまりにも忙し過ぎて、告知が一切できずごめんなさい)観てくださったみなさん、本当にありがとうございました!
メディアの取材を通して、ザグレブでたくさんの方に試合前、試合後にインタビューをしました。
試合前のインタビューでは「クロアチアと日本、どちらが勝つと思いますか?」という質問には、みんな口を揃えて「そりゃ『クロアチア』だよ!クロアチア人だし、そう答えるしかないよね(笑)でも、日本は強豪国ドイツとスペインを破っている。日本は強い。だから決して油断してはいけない相手だと思う。」と答えていました。
実はJリーグ・広島サンフレッチェで長年在籍されていたミハエル・ミキッチさんのところにもインタビューのためお伺いしました。
ミキッチ選手のインタビュー記事は以下でご覧いただけます:
■クロアチア出身の元Jリーガー「日本は辛抱強くチャンス待て」
ミキッチさんにお会いしたのは、9月に「世界ふしぎ発見」の取材のためお伺いしてから約3カ月ぶり。
移動中にちょこっとお話した時、
「日本の対戦相手がクロアチアでさえなければ、僕はいつでも日本を応援します。僕の心の半分はいつも日本にありますから。日本のことが本当に大好きだし、日本のことをとても尊敬しています。
次の日本戦・・・母国クロアチアが勝つと信じているけれど、もしも、もしも、万が一クロアチアが負けてしまった場合・・・相手が日本なら受け止めることができる。他の国が相手なら受け止めるのが難しいけれど、日本なら。日本のことが大好きだから」というような旨を仰っていました。
日本、クロアチア両方のサッカーに精通しているミキッチさんの元には、『日本―クロアチア戦』が決まってからというもの、両国のメディアから取材依頼が殺到していたみたいですが、お忙しい中とても親切に、真摯にご対応くださいました。
クロアチア人サポーターに囲まれながらの日本戦観戦
私が日本―クロアチア戦の試合中いたのはザグレブのビアホール『マリ・メド(Mali Medo)』。地元民に人気のお店でW杯中はお店のテラス席に大きなスクリーンが設置され、パブリックビューイングスポットとしても知られています。
試合があった日のザグレブはあいにく朝から雨・・・。というわけで、お家やオフィスの中で観戦したクロアチア人も多かったみたいですが、テラス席には雨の中熱いクロアチア人サポーターたちが集まっていました。
仕事中なので画面にばかり集中することはできませんでしたが、それでも途切れ途切れにドキドキ固唾を飲みながら見守った試合。
クロアチア人たちに囲まれながら大きな声では言えませんが、心の中ではもちろん日本を応援していました。
クロアチアは前回2018年のW杯で準優勝した国。正直なところ日本はかなり苦戦するのではないかと想像していたのですが、にわかサッカーファンの私のヘナチョコ予想なんてなんのその。
みなさんもご存知のとおり、前半に日本が先制点を決めた瞬間、驚くと共に嬉しくて思わず飛び上がってしまいそうになりました(・・・が、なんとか抑えました(*´ω`*;)(笑))
後半戦になりクロアチアに点を入れられ1-1。それでも、そのあとずっと同点から動かず、まさかのPK戦・・・!2018年のW杯でもクロアチアはPK戦があったので、なんだかデジャブ感がありました。
日本が敗れた瞬間、思わず涙がこぼれそうになりましたが、決着がついたら間髪入れず、周りのクロアチア人サポーターのみなさんへの取材だったので、ぐっと堪えてインタビューをはじめました(苦笑)
狂喜乱舞するクロアチアのみなさん。そりゃ嬉しいですよね・・・(*^^*)!!
「今の気持ちは?」とマイクを向けると、みんな揃ってひと言目は「最高だよ!」「クロアチアが勝って嬉しい!」と大喜び。そして、次に続いた言葉の多くが「でも、日本も素晴らしいプレーだった。本当にすごい試合だった!!」と日本を称えるものでした。
なお、試合終了後にクロアチア地元メディアの記事などもいくつも目を通しましたが、すでに日本でも報道されているとおり、日本代表選手たちのプレーを称えるものが多かったのが印象的でした。
クロアチア地元メディアの報道
すでに日本メディアでも「クロアチア現地メディアによる日本戦・試合後の報道」がどのようなものか、たくさん伝えられていますが、私もざっと目をとおした限りでは、日本の戦いぶりを称えるものがほとんどでした。
こちらの記事(DALIĆ: ‘BILI SU MOĆNI, VIDIO SAM DA SU PISALI ‘LAKO ĆEMO‘, ALI NIKAD NE PODCJENJUJTE HRVATSKU!‘)にあったダリッチ監督のコメント:
「(日本戦は)難しい試合だった。日本は良いプレーをした。男らしく好戦的で、コンパクトで、攻撃的なプレーだった。 日本はいかに日本がタフな対戦相手であるかということを証明した。」
また、こちらの記事(APSOLUTNI HEROJ HRVATSKE: ‘OVO MI JE JEDNA OD NAJDRAŽIH UTAKMICA KARIJERE!‘; ‘BRAZIL ILI KOREJA? NEMA VEZE!‘)ではニコラ・ヴラシッチ選手は次のようなコメントを残していました。
「 今日の試合からも日本がドイツとスペインに勝ったのは偶然でないことは明らかだ。でも、我々は日本の長所と短所を知っていたため、最終的には勝ち進むことができた。 私は(結果に)とても満足しているし、幸せだ。でも、日本は称賛に価すると思う。」
他にもいろんな方のコメントなどを読みましたが、日本戦はクロアチアにとって「苦しい戦いだった」「日本のプレーも素晴らしかった」という意見が多いような印象を受けました。
また、日本でも報道されていましたが、試合終了後、勝利に湧くクロアチア選手のわきで、ひとり、悔し泣きする日本選手(前田選手)をぐっと抱きしめるユラノビッチ選手の姿はクロアチアでも取り上げらていました。
(参考記事:DOK SU SVI OSTALI SLAVILI TRIJUMF, JURANOVIĆ JE TJEŠIO SVOG UPLAKANOG JAPANSKOG PRIJATELJA…「皆がクロアチアの勝利を祝っている間、ユラノビッチ選手は涙を流す日本の友を慰めた・・・」
私は試合終了後はすぐに街頭インタビューがあったので、ライブでその様子などを観ていなかったのですが、夜自宅に戻ってこの記事を見つけて、ぐっと胸が熱くなりました。
クロアチアの次の対戦相手は強豪ブラジル。
街の人々のインタビューでも「ブラジルは強いからなぁ・・・」と心配する声が多かったですが、日本を負かして前に進んだからには、クロアチアにはぜひ最後まで、決勝戦まで進んでほしいものです。
2018年のあの感動をもう一度。クロアチアが魅せてくれることを願っています!
(2018年W杯開催当時のクロアチアの様子の現地レポートはこちら)
(2022年12月7日 ザグレブ在住ガイド小坂井真美)
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