クロアチアのカーニバルに欠かせないお菓子 「クラフナ」

クロアチア人の冬の定番おやつ「クラフナ」

クロアチア人の冬の定番おやつ「クラフナ」

毎年2月頃に開催されるカーニバル。クロアチアではこの時期によくパン屋さんのショーウィンドーに飾られたり、スーパーの広告などでよく見かけるお菓子が存在します。それは“Krafna(クラフナ)”と呼ばれるお菓子。揚げドーナツの一種で、クロアチアのカーニバルに欠かせないお菓子なのです。

 

“Krafna”の語源はドイツ語の”Krapfen”。このお菓子はドイツをはじめ、他のいくつかのヨーロッパ諸国でも食べられており、ドイツでは”Berliner(ベルリナー)”と呼ばれています。クロアチア(ザグレブ)では少なくとも200年前から食べられているそうでみんなが知っている、とても身近なお菓子です。

 

普段は「クラフナ」と呼ばれていますが、この時期になると「pokladnica(ポクラドニッツァ=クロアチア語で”カーニバル”の意味)」と呼ばれることも。そんなカーニバルに欠かせないクラフナですが、なぜ特別にカーニバルで食べられるのかは実はハッキリとわかっていないそう。

ザグレブ近郊の町サモボルのカーニバル

ザグレブ近郊の町サモボルのカーニバル

ある一説によると「クラフナの材料は小麦粉、卵、ミルク、砂糖といたってシンプル、安くて手に入りやすいものばかり。それに簡単に作れるし、一気にたくさんの数を作れ手で簡単に食べられるので、カーニバルのようなお祭りには持ってこいのお菓子だから」だとか。中にアプリコットジャムが入っているものが一般的ですが、お店によってはバニラクリームやチョコクリームが入ったものも売られています。

 

ちなみに今のように植物油が簡単に手に入らなかった時代には、豚の脂を使って揚げられていたそうです!どんな味がするのでしょうか・・・!?

 

カーニバルの季節に限らず一年を通してクロアチア中のパン屋さんで売られていますが、カーニバルの時期にクロアチアに来られる方ば是非”旬”のクラフナを食べてみてくださいね。

 

小坂井 真美