可愛らしい屋根瓦が印象的な聖マルコ教会。ザグレブを代表するランドマークでもあります。
屋根にはふたつの大きな紋章がタイルで描かれていますが、向かって左がクロアチア王国、ダルマチア地方、スラヴォニア地方を表す紋章、右側はザグレブの紋章です
(※現在、ザグレブ市の紋章の背景には青色が採用されていますが、18世紀には赤色がよく使用されていました(聖マルコ教会の紋章の背景が赤色なのはその名残)。19世紀になり、ザグレブ市の紋章の背景に正式に青色が使用されるようになりました)。
この教会は13世紀中頃に建設され、現在でもロマネスク様式の太い柱がそのまま残されています。現在見られる教会の姿は、19世紀末にヘルマン・ボレーによってネオ・ゴシック様式により修復されたもの。この美しい屋根瓦もその時に併せて作られました。
残念ながら現在、一般開放されることがあまりないため、基本的に内部を見学することはできませんが、中にはイヴァン・メシュトロヴィッチが手掛けたキリストの磔刑像や聖母マリア像などが祀られています。
(※夏季の観光シーズン中のみ、内部も一般開放されることがあります。クロたびスタッフ・ブログでは、聖マルコ教会の一般公開情報を含め、クロアチア各地の観光最新情報を随時お伝えしておりますので、よろしければチェックしていただけると嬉しいです)
ところで”ダルマチア地方”を表す青い紋章ですが、顔のようなものが3つ見えるのがわかりますか?これ、何に見えますか?
「・・・犬?」と聞かれる方も多いですが、これはヒョウです!(ライオンと説明されることもありますが、厳密にはヒョウと定められています)
それからその下にある”スラヴォニア地方”の紋章にも黒い物体が見えますよね。 これも「犬?」とおっしゃる方が多いのですが、これは動物の「テン」です。
テンはクロアチア語で「クーナ」。クーナ・・・そう!クロアチア通貨のクーナです! 昔クロアチアの一部(パンノニア)では「税金」としてお金ではなく毛皮が納められたという習慣があったそうで、それが元となり通貨単位が「クーナ」になったのだとか。
この小話を思い出しながら、じっくりと美しい屋根瓦を鑑賞してくださいね。
ところで、この教会が建つ広場は「聖マルコ広場」と呼ばれ、国の中枢機関が集まるクロアチアにとって非常に重要な場所なのです!例えるならば、そう“クロアチアの永田町”!教会を正面に見て右側が国会議事堂、左側には首相官邸(ヴァンスキ・ドゥボリ)が位置します。
平和なクロアチア。国の中枢機関があつまる場所といっても、あまり警備が厳重な様子もなく、ただ”美しい教会のある広場”という印象を受けるだけの場所なので「右側が国会議事堂、左側は首相官邸。ここはクロアチアの永田町なんですよ~!」お伝えすると「えっ!そうなんですか?!」と驚かれる方がたくさんいます。
運がよければクロアチアの有名政治家を見かけるかもしれませんよ・・・!
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