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【保存版】冬(オフシーズン)のクロアチア旅行におすすめの観光地&旅計画のポイント

氷と雪に包まれたプリトヴィッツェ

【はじめに】

 

当記事の内容を動画(音声)で楽しみたい方は下のリンク先の動画をご覧ください。

 

冬のクロアチア観光ってどんな感じ?夏との違いは?

 

冬のクロアチア旅行におすすめの観光地5選&旅の計画のヒント

 

こんにちは!

 

今このページを読んでくださっているみなさんは「冬、クロアチアに旅行に行こうと思っているけれど、冬のクロアチアってどうなんだろう?」と疑問に思って情報を探されている方がほとんどではないでしょうか。

 

私は日頃クロアチアで観光ガイドの仕事をしていますが、クロアチア旅行を考えてくださっているみなさんから、「クロアチア旅行のベストシーズンはいつですか?」とよく聞かれます。

 

正直に申し上げると「ベストシーズンは夏。できれば春から秋(4~10月)がおすすめ」です。理由はクロアチアの観光シーズンは4~10月で、寒くなる11~3月はいわゆる「観光オフシーズン」となり、首都のザグレブ以外の「観光地」では基本的に旧市街エリア(観光地)の半分からひどいところだと9割近くのお土産店・レストラン&カフェが冬季休業で営業しないからです。

 

また長く、暗くて寒いクロアチアの冬。オフシーズン(11~3月)=冬であり、クロアチアの冬はとっても長いのです。冬は気温は低くて寒く、どんより曇り空または雨・雪の日が多く、1週間ちかく青空が見えないことも珍しくありません。

 

そのため、もし『きっと一生に一度きりになるクロアチア旅行』と仰るようであれば、やっぱりお天気にも恵まれる確率が高く、どの街も活気が溢れる4~10月のご旅行を、私はみなさんにおすすめしたいです。

 

それでも「でも、海外旅行に行けるような休みは冬にしか取れないんだよなぁ・・・」という方もいらっしゃると思いますし、上にこれだけ「オフシーズンのクロアチア」のネガティブな面を書き連ねましたが、オフシーズン・冬ならではのクロアチアの魅力もあります

 

⇒ オフシーズン・冬ならではのクロアチアの魅力について詳しくは「秋、冬にクロアチアを訪れるべき7つの理由」をご覧ください

 

そこで今回は「冬のクロアチア旅行を100%楽しみたい!」という方のために、冬におすすめのクロアチアの観光地&旅のポイントをお伝えします。

 

それでは、まずは冬におすすめのクロアチアの観光地からチェックしていきましょう!

 

ザグレブ(Zagreb)

 

冬のクロアチア旅行に一番おすすめしたいのはザグレブ。クロアチアの首都であるザグレブはスプリットやドブロブニクなど「観光の街」とは異なり、季節関係なしに1年を通していつも賑わう街です。

 

クロアチアの「観光の街」では、観光オフシーズンの期間中、旧市街エリア(観光エリア)のお店やレストランの多くが冬季休業してしまいます。そのため「せっかく旅にきたのに、ほとんどお店がしまっていてレストランを探すのも一苦労した。街の中も人が全然いなくてびっくりした・・・!」と驚く旅人も少なくありません。

 

ザグレブは一年を通して賑やかな町です

 

ですが、首都のザグレブならそんな心配とは無縁♪ さすがにクリスマス(12月24日~26日)と年末年始(12月31日&1月1日)はお休みのお店が多くなりますが、それ以外の期間であれば真冬であっても通常通り営業しているレストラン・カフェ、お店がほとんどです。

 

またザグレブのホテルには基本的に季節性の休業期間などはありません(※ドブロブニクやイストラ半島エリア、島などアドリア海沿いの街では11月~3月頃まで冬季休業するホテルも珍しくありません)。

 

12月、イルミネーションが輝くザグレブのイリツァ通り

 

またザグレブはクリスマスシーズン(12月)がとっても美しい街

 

旅行者が選ぶ『ヨーロッパ・ベスト・クリスマスマーケット(Best European Christmas Market)』に2016~2018年の3年連続で選ばれたこともあるほど高く評価されています。

 

もしうまくスケジュールがあえば、せっかく冬のクロアチアへお越しになるならクリスマス期間のザグレブへお立ち寄りください☆

 

【ザグレブの気候・旅の服装情報はこちら】

 

⇒ 【必見】ザグレブの天気予報&月別の気候・服装情報、観光ベストシーズンは?

 

プリトヴィッツェ(Plitvice)

雪に包まれるプリトヴィッツェ(写真は2018年3月7日の様子)

 

次におすすめしたい冬のクロアチア旅のデスティネーションはプリトヴィッツェ湖群国立公園

 

まず誤解のないように、みなさんがネットなどでよく見かけられるこんな色をしたプリトヴィッツェ湖の写真(↓)は、お天気の良い春か夏に取られたものがほとんどです。

 

 

 

プリトヴィッツェの湖の色は季節やその日のお天気により大きく異なります。上の写真のような透き通った明るいブルー、あるいはグリーンの湖に出逢えるのは日差しが強い春から夏にかけての時期。

 

12月のプリトヴィッツェ

 

太陽の光が弱くなる秋から冬にかけての期間は湖の色は上(↑)の写真のような色をしていることがほとんどです。

 

あいかわらず水は透き通っていてとってもきれいですが、春やは夏と比べると湖の色は少し暗めになります。(※ただし、運よく日差しが強い日に恵まれれば、秋や冬でも夏に近い湖の色を見ることができることがあります)

 

冬、周辺の山々は「はげ山」になります(※写真は2月15日、プリトヴィッツェの様子)

 

また11月~3月上旬頃まではプリトヴィッツェは完全な冬

 

湖の周りに茂るほとんどの木は葉が落ちていて「はげ山」に囲まれています。そのため、雪が積もっていなければ「はげ山」が目立つし、人もまばらで、ちょっと寂しい雰囲気に包まれていますが、「静かに大自然を満喫したい」という方にはぴったりの時期です。

 

近くまで様子を見に来たヨーロッパコマドリ

 

また園内を歩く人が少なく静かな真冬の時期は、訪れる人々を珍しそうに近くまで見物に来る可愛らしい小鳥(ヨーロッパコマドリやシジュウカラなど)の姿が見えることもあります。

 

それから運が良ければカワセミにも出逢えるかも・・・!

 

私もこれまで一度だけですが、真冬のプリトヴィッツェでカワセミを見かけたことがあります。美しい瑠璃色の羽をもつカワセミは「飛ぶ宝石」とも称されていますが、まさにキラキラ輝く宝石のような美しさ!!とっても良い思い出になりました。

 

うっすらと雪に包まれるプリトヴィッツェ(2016年11月ころの写真です)

 

雪がほとんど積もっていないと上の写真のような雰囲気のプリトヴィッツェですが、前述のように冬ならではの楽しみや魅力もあります。

 

それでも、やはり狙うは銀世界のプリトヴィッツェ

 

 

一面が雪と氷に包まれたプリトヴィッツェは、まさに筆舌に尽くしがたい美しさです。

 

気温は氷点下。足元は深い雪・・・と決してハイキングには適した環境ではありませんが、雪に包まれたプリトヴィッツェはまさに絶景!きっと訪れて後悔することはないでしょう。

 

 

ただし、雪が積もったプリトヴィッツェは遊歩道が雪に埋もれていてルートがよくわかりにくかったり、安全に歩けるルートが制限されています。

 

そのため、みなさんの安全のためにも特に雪のプリトヴィッツェは、できれば園内のルートや事情を熟知しているガイドさんと一緒に散策することをおすすめします。

 

なお、冬のプリトヴィッツェ観光前に知っておいた方が良い情報は下にまとめていますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

 

 

ドブロブニク(Dubrovnik)

ドブロブニクの夕焼け(2019年11月末撮影)

 

日本人の間で断トツ人気のクロアチアの観光地といえばドブロブニク

 

今この記事を読んでくださっている方の中にも「クロアチアといえばドブロブニクだよね!クロアチアを旅する時は絶対にドブロブニクには行きたい!!」という方も多いと思います。

 

「アドリア海の真珠」とも称えられるドブロブニクは、いつ訪れても確かにとても美しい街。クロアチアを代表する観光地のひとつでもあります。

 

ですが、そんなドブロブニクにも冬のオフシーズンがきっちり存在します。

 

11月のドブロブニク旧市街メインストリートの様子

 

ドブロブニク旧市街エリアにあるホテルやレストラン・カフェ、お土産屋さんの多くが11月~3月末または4月上旬(イースター前後)頃まで完全な冬季休業に入り一斉に閉店してしまいます

 

そのため「ガイドブックで事前にチェックして楽しみにしていたカフェやレストラン、お土産屋さんが(冬季休業)ほとんどしまっていて残念だった」「おいしいレストランを見つけるのにも結構苦労した」という旅人の声もたくさん耳にします。

 

夏と異なり、オフシーズンは生活感が溢れるドブロブニク旧市街の裏路地

 

一方、オフシーズンのドブロブニクは街本来の雰囲気を存分に味わうのに最高のシーズン。

 

真夏にドブロブニク旧市街を歩いていると、周囲から聞こえてくるのは外国語(クロアチア語以外の言葉)ばかりですが、オフシーズンは旧市街を歩く地元民の姿も目立ち、路地で遊ぶ地元の子供の姿もよく見かけるようになります。

 

また、夏の観光シーズンの時期はたくさんの人でごった返す旧市街。確かに活気があって楽しいですが、あまりにもの人の多さに辟易しちゃうことも・・・。

 

でもオフシーズンならそんなストレスとも無縁です。

 

11月上旬のドブロブニク旧市街。通りを自転車で走り回る地元の少年たちも何度も見かけました

 

そして、写真を撮るのが好きな方にもオフシーズンはぴったり。

 

夏のように、周囲の人が移り込んでしまうのを避けるようにシャッターチャンスを狙う必要がないので、のびのびと撮影に没頭することができますよ。

 

なお、季節により大きく宿泊料金が変動するドブロブニクのホテル。オフシーズンはトップシーズン(6~8月)の半額くらいになるホテルもたくさんあります。

 

憧れの5つ星ホテルもかなりリーズナブルな価格で泊まれるのは、オフシーズンならではの魅力です。

 

【ドブロブニクの観光情報一覧はこちら】

 

⇒ ドブロブニク観光スポット一覧はこちら

 

⇒ ドブロブニクでおすすめのお土産ショップ情報はこちら

 

⇒ ドブロブニクでおすすめのレストラン情報はこちら

 

⇒ ドブロブニクでおすすめのホテル情報はこちら

 

⇒ 【保存版】ドブロブニク空港から市内へのアクセス

 

⇒ 【ドブロブニク】これだけは押さえたい観光スポット ・ベスト10選

 

⇒ 行ってよかった!無料で楽しめるドブロブニク観光スポット5選

 

⇒ 【保存版】絶対に逃したくない!ドブロブニクの撮影・絶景スポット6選

 

⇒ 【ドブロブニク】これだけは押さえたい観光スポット ・ベスト10選

 

 

 

ロヴィニ(Rovinj)

 

次におすすめしたいのは、イストラ半島の小さな港町ロヴィニ

 

数々の美しい街が点在するクロアチアですが、ロヴィニはなかでも私が一番好きな街のひとつです。

 

ロヴィニ、聖エウフェミア教会の鐘楼の頂上から観た景色

 

ロヴィニは決して大きな街ではありませんが、路地裏散策がとても楽しい街。民家やカフェ、お土産屋さんが軒を連ねる、くねくねと深く入り組む石畳の路地を散策するだけで、ワクワク楽しい気分になれます。

 

ロヴィニにも観光シーズンオフシーズンがあり、ロヴィニの場合はドブロブニクよりも少し早く10月から冬季休業に入ってしまうお店も珍しくありません。10月からロヴィニ旧市街は徐々にオフシーズンモードに突入し、3月末~4月上旬頃(イースター明けまで)完全に閉めてしまうレストランやカフェ、お土産屋さんがほとんどです。

 

 

ロヴィニには本当に素敵なカフェやレストランがたくさんあるので、できれば観光シーズン中に行く方がより楽しんでもらえると思いますが、ドブロブニクと同様、冬ならではの魅力・楽しみもあります。

 

「ショッピングやグルメも存分に楽しんで、観光気分を満喫したい」という方にとっては、オフシーズンのロヴィニはつまらないかもしれませんが、「周りの人を気にせず、ゆっくりと写真撮影を楽しみたい」「街の雰囲気そのものが堪能できれば、それで満足」という方にはむしろぴったりな季節。

 

こんな写真がゆっくり撮れるのもオフシーズンならでは

 

なお、ロヴィニは素敵な石畳の路地が入り組んでおり、写真映えするスポットが無数にあります。観光シーズン中はそんな場所では人だかりができていたり、写真撮影の順番待ちなどをしないといけませんが、人が少ないオフシーズンだと、そんな素敵スポットも独り占めできちゃいますよ♪

 

なお著書のガイドブック『アドリア海の素敵な街めぐり クロアチアへ』ではロヴィニのおすすめレストラン・カフェ、お店を厳選して紹介しています。おすすめなのはもちろん、なるべくオフシーズン期間も他と比べて長く営業しているお店をピックアップしていますので、よろしければ旅のヒントにしていただけると嬉しいです。

 

 

【オフシーズンのロヴィニ滞在ブログ記事】

 

【現地レポート】3月のロヴィニ、町本来の魅力が輝く季節

 

ザダル(Zadar)

冬のザダル(2月撮影)

 

私がこれまで冬のクロアチア各地を訪れて「よかったな~」と思い出に残っている街があとひとつあります。

 

それはアドリア海沿いの小さな街ザダル。数年前に2月、真冬のザダルに行ったことがありますが、なかなか良かったです。

 

というのも、ザダルは「世界一美しい夕日の街」として知られており、夏の観光シーズン中は旧市街にある夕日スポット(ザダル観光名所である『シーオルガン』の上)はたくさんの観光客でごった返しています。

 

みんなでワイワイ、賑やかな雰囲気の中眺める夕日も楽しいですが、「ただただシーオルガンと波の音に耳を傾けながら夕日を静かに楽しみたい」という方には(海風がすっごく寒いですが・・・)オフシーズンがぴったりです。

 

イストラ半島や島は?

イストラ半島のハイライトのひとつ「モトブン」

 

イストラ半島は私がクロアチアで一番好きなエリア。みなさんにぜひ足を運んでもらいたいエリアなのですが、冬のイストラ半島の各町はドブロブニクやザダル以上にオフシーズンモードに入ってしまいます。

 

過去に完全オフシーズン中のポレチュに行ったことがありますが、あまりにもの「何にも開いていない」街の様子に驚愕した覚えがあります。地元の人が行くような一部のパン屋さんやスーパーをのぞき、ほとんどのお店が閉店中。旧市街は閉まっているお店だらけで、人もほとんど歩いていませんでした。

 

エウフラシウス大聖堂内部

 

でも、世界遺産のエウフラシウス大聖堂は冬季でもOPENしていたので、「ポレチュにはエウフラシウス大聖堂だけ見に行ければ良い」という方は行く価値があるかも・・・。(※ですが、エウフラシウス大聖堂も急にCLOSEしてしまう可能性もあるので、気になる方はOPEN情報は事前にご自身でしっかりと確認してくださいね)

 

またグロジュニャンフムモトブンなど、イストラ内陸に位置している町も同じような状態。「何にも開いていないし、旧市街で人とも全くすれ違わなかった」なんてことも珍しくありません。ですので、「街の雰囲気だけ楽しめたらいい」「人がいない時期に写真を撮りに行きたい」という方であればオフシーズンも楽しいかもしれませんが、そうでなければ、せっかくなので観光シーズン(4月中頃~10月中頃)に訪れることをおすすめします。

 

夏のフヴァル島

 

なお、クロアチアには1000を超える様々な美しい島が点在しますが、島も同様です。「太陽とアドリア海」が売りの島の観光のシーズンは、やはり春&夏。同じく10月~4月中頃までは完全に観光オフシーズンとなり、島全体が冬眠状態になります。

 

例えば、クロアチアを代表するリゾートアイランドであるフヴァル島では「夏の観光シーズンの間は商売をするために島に住んでいるけれど、オフシーズン中は休業して島を出て、他の街に住んだり、旅をするんだ」と話す人も珍しくありません。

 

そんな島はオフシーズンには静寂に包まれ、ひっそりとした雰囲気が漂います。また冬は島を往来する観光客も少なくなるため、クロアチア本土と島、島と島間を結ぶ船(フェリーやカタマラン)の本数も極端に少なくなります。

 

ですので、やはり「クロアチアの島を満喫したい!」という方は春から夏にかけての時期に訪れることを強くおすすめします。

 

スロベニアなど隣国と合わせる旅がおすすめ!

スロベニアのブレッド湖

 

ここまででお伝えしてきたとおり、まとめてしまうとオフシーズンのクロアチア観光に私がおすすめしたい都市はザグレブ&プリトヴィッツェ(※雪が積もっていたら)。あと加えるとしたらドブロブニク、ロヴィニ、ザダル・・・これくらいです。

 

クロアチアだけに焦点を当てると、冬の観光におすすめしたい都市はかなり少なくなってしまいますが、隣国の観光も視野に入れると、かなり選択肢が豊かになります!

 

例えば、一番おすすめしたいのがクロアチアの北にあるスロベニア。行こうと思えばザグレブからなら日帰りでも行ける街がたくさん点在します。

 

スロベニアにもたくさんの見所が存在しますが、冬でも特におすすめしたい観光地はブレッドリュブリャナポストイナ、シュコツィアン洞窟の4つ。

 

4か所全部を周りきろうと思うと最低2日は必要ですが、専用車を利用するツアーなどに参加すれば、ザグレブから日帰りで1日で2か所を訪れることも可能です。

 

なお、クロアチアからの「日帰り」は少し難しいですが、「クロアチアとあわせての旅」におすすめなのが、北イタリアやオーストリア、ハンガリー。

 

煌びやかなハンガリーのブダペスト、おすすめです!

 

特にザグレブからこの3カ国方面へのアクセスは良いので、ザグレブ&プリトヴィッツェ + 北イタリア or オーストリア or ハンガリーの組み合わせもおすすめです。

 

また当サイトでも、各方面の観光情報を充実させられるように頑張りますね!

 

以上、みなさんの楽しい旅の計画のヒントになれば幸いです♬

 

小坂井真美

 

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