旅先で頭を悩ませる人が多いお土産選び。自分用のものなら楽しみながら選べますが、家族や友達、同僚のみんなへのお土産となると「何を渡せば喜んでもらえるかな・・・」と迷ってしまいますよね。
できれば相手に「有り難いけれど、貰っても困るな・・・」と心の中で思われるお土産ではなく、喜んで使ってもらえるものを選びたいもの。
そんな時におすすめなのが調味料や食材。スーパーでお手頃価格で手に入りますし、リーズナブルな値段で実用的な調味料はお土産にもぴったりです。また、お家でクロアチアの味を再現したいという方も必見!
今回は簡単に使えて日本人の口にも合うクロアチアの調味料を5つご紹介します。
絶対に買ってムダにはならない 『塩』
美しいアドリア海に育まれた塩をお土産にいかがですか?毎日のお料理に使え、誰でも使い方を知っている調味料である塩は貰って困らないお土産の定番。
クロアチアのスーパーでよく見かけるのは、「パグ島」の塩田で作られた食塩。毎日のお料理に大活躍してくれます。
また、運がよければ「塩のキャビア」と称さ れるほど高品質・高級なニン(アドリア海沿いにある街)の「フラワーソルト」に出会えるかもしれません。
フラワーソルトとは「塩 の華」「塩のキャビア」とも言われる高品質な塩。カルシウムとマグネシウムなどミネラルが豊富 で、天然ヨウ素が濃縮されたヘルシーなフラワーソルトは、クロアチア国内外で高く評価されています。
フラワーソルトはよく見かける塩の粒とは違 い、やわらかく大きな結晶で食べるとシャリシャリとした食感がするのが特徴的。フラワーソルトは調理中ではなく、料理の仕上げに使います。ほんのりと甘く、口溶けが良いのでサラダやステーキにピッタリ!
フラワーソルトは可愛らしいパッケージに入れられたものが多いので、クロアチア土産としても人気のアイテムです。
お家でクロアチアの味を再現したい人は『ベゲタ』
「クロアチアの調味料」といえば、ベゲタ(VEGETA)!クロアチアの家庭料理にとって欠かせない調味料で、クロアチア人のお家のキッチンには必ずと言っていいほどベゲタが存在します。
クロアチア人にとってベゲタとは「どんな料理もおいしく、そしてクロアチアらしく仕上げてくれる魔法のスパイス」!そんなベゲタはお家でクロアチア料理を再現したい方というは、ぜひ買って帰りたいアイテムです。
日本でもクロアチアツウの人を中心に知られてきたベゲタですが、そもそも「ベゲタって何?」という人も多いのではないでしょうか。ベゲタは数種類の香辛料と乾燥させた野菜(たまねぎ、にんじん等)の粉末などから作られた調味料で、原材料はすべて“自然由来”のものだそうです。
日本で 言う「味の素」、もしくは「だしの素」みたいな位置づけの調味料で、半世紀以上もの間クロアチアをはじめとする東ヨーロッパを中心とした国々 で親しまれ続けてきました。
「どんな料理もベゲタをひとふりすればおいしくなる」「ベゲタがないと味が決まらない!」と多くのクロアチア人が信じてやまな いベゲタ。クロアチア家庭のキッチンでは塩・胡椒入れの横に必ず「ベゲタ入れ」もあるほどの必須アイテムなのです!
本当に何にでもベゲタを入れるクロアチアの人たち。スープはもちろん、シチューなどの煮込み料理、パスタ、リゾット、肉、魚、サラダなどなど・・・。 ヘタをすると「食卓に並んでいるメニュー全部にベゲタがかかってる!」なんてこともあり得る話です。
ですが、いくら自然由来の原材料を使っているといっても、体のことを考えるとやはり使い過ぎは禁物です。
クロアチア人がいかにベゲタを愛しているのかということは、スーパーに行くとよ~くわかります。
町の小さなスーパーでも調味料コーナーには塩、胡椒の他にベゲタが必ず売られています。そして大きなスーパーにはスパイスコーナーならぬ、「ベゲタコーナー」なるものが存在します!
昔ながらのスタンダードなベゲタの他に、魚用ベゲタ、チキン用ベゲタ、グリル用ベゲタ、ナチュラルベゲタ・・・と色んな種類のベゲタがズラ~っと並んでいます。
「そんなにもたくさんの種類が必要なの?!と思わず笑ってしまいたくなるような光景ですが、ベゲタにこだわるクロアチア人は料理に合わせてそれぞれの種類をうまく使いこなしているのだとか。
こんなにもたくさんの種類があれば、どのベゲタを買えばいいのか迷ってしまうと思いますが、迷ったら王道!昔ながらのスタンダードなベゲタをおすすめします。
ベゲタの使い方は簡単!スープやサラダなど、ベゲタを少々かければ、あっという間にクロアチア風の味に変身します。「ベゲタを使ったレシピをもっと知りたい!」という方は、Podraka社のVegeta公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
なお、「日本でベゲタを買いたい!」という方もご安心を☆ Amazon.jpで手に入りますよ!
お家で贅沢 『トリュフ』
日本で「トリュフ」といえばイタリアやフランスのイメージが強い方が多いようですが、クロアチアのイストラ半島は隠れたトリュフの名産地なのです!クロアチアのスーパーでは黒トリュフはもちろん、珍しい白トリュフも小瓶に詰めて売られています。
そのままゴロっとトリュフが入っている瓶詰は見た目にインパクトがありますが、おすすめはトリュフのペースト。パンに塗ったり、お肉に添えたり、パスタに絡めたり、簡単にいろんな使い方ができて使い方に困りません。
お高いイメージのあるトリュフですが、お値段もひと瓶2000円くらいまでのものが多いので、プチ贅沢なお土産として人気です。
いろんな料理に大活躍! 『ハーブ・スパイス』
ハーブ栽培が盛んなクロアチアでは、お料理にもよくハーブが取り入れられます。
上の写真はスパイスやハーブなどをはじめとする食品を取り扱っているNadalina(ナダリーナ)というメーカーのもの。レトロな香り漂うデザインのパッ ケージが印象的。町の少し大きなスーパーに行けばスパイスコーナーに様々な種類が並んでいます。
特にクロアチアらしくてお土産に人気なのが“Dalmatinski Zacin”(ダルマチンスキ・ザチン)という意味のミックスハーブ。クロアチア語で「ダルマチア(地方)のスパイス」という意味で、お肉、お魚、スープ、ピザ、パスタなど、何にでも使える万能アイテムです!
ハーブやスパイスは瓶入りのものを買えば、使用後に空いたビンを再利用できますし、キッチンのちょっとしたインテリアにもなりますね。
ドブロブニクやスプリットなど、ダルマチア地方の町のお土産屋さんに行けば、可愛らしいグラスボトルに入ったハーブやスパイスをよく見かけるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
アレンジ無限大の調味料『オリーブオイル』
イストラ地方、ダルマチア地方など、アドリア海沿岸部でオリーブオイルの栽培がたいへん盛なクロアチア。
アドリア海の太陽をいっぱい浴び育ったクロアチアのオリーブオイルは風味豊かで、国際的な賞も数々受賞するなど、その品質の高さが認められています。
その種類も非常に豊富で、スーパーにもたくさんの産地、メーカーのオリーブオイルが並んでいます。
おすすめしたいオリーブオイルはたくさんありますが、お土産にぴったりなのは小瓶サイズのオリーブオイル。手のひらサイズと小さく軽く、値段もひとつ20クーナ程度とお手頃価格のもうれしいポイントです!
小瓶サイズのオリーブオイルはスーパーではあまりみかけませんが、ドブロブニクなどアドリア海沿いの街のお土産屋さんでよく売られていま す。
オーソドックスなオリーブオイルだけではなく、バジルやにんにく、唐辛子やトリュフの香りがついたものなども。パスタやお魚、お肉料理の仕上げに使うだけで、簡単に料理にアクセントをつけることができます。
(小坂井真美)
(小坂井 真美)