英語やドイツ語が堪能な人が多いクロアチア。英語が得意な方はクロアチア旅行で言葉に苦労することはあまりありません。
ですが、やはりクロアチア語が少しでも話せると楽しい旅の思い出がよりたくさん増えますし、現地の人との心の距離もぐっと縮まるはず。
そこで今回は、クロアチア旅行の際に覚えておきたいクロアチア語のフレーズとクロアチアのマナーをお伝えします。
お店の人に「ドーバル・ダン」!
Dobar dan(ドーバル ダン)とは、日本語で「こんにちは」。
日本ではお店に入る時にあいさつをするという方は少ないと思います。ですがクロアチアではたとえスーパーであっても、市場であっても、小さなお店であっても、入店時やレジでの支払い時は「Dobar dan(ドーバル ダン」と挨拶するのがマナーです。
特に店員さんが「Dobar dan(ドーバルダン」と声をかけてくれた時 は、必ず「Dobar dan(ドーバルダン」と笑顔で返してくださいね。
日本では「いらっしゃいませ」と言われてもスルーする人が多いですが、クロアチアで挨拶を無視するのは大変失礼にあたります。最初は慣れないかもしれませんが、恥ずかしがらずにぜひ・・・!
ちなみに、「おはようございます」はDobro jutro(ドブロ ユートロ)、「こんばんは」はDobra večer!(ドブラ ヴェーチェル)です。
お店を出る時は「ドヴィジェーニャ」
お店を出る時、誰かと別れる時はDoviđenja(ドヴィヂェーニャ)。
何も買わずに店を出る時も一言お忘れなく!
ありがとうは「フヴァラ」
クロアチア語で「ありがとう」はHvala(フヴァラ)。
レストランやお店でレシートや品物を受け取る際、サービスに感謝の気持ちを込めて笑顔で「Hvala(フヴァラ)」。
「ありがとうございます」と丁寧にお礼を述べたいときはHvala vam(フヴァラ ヴァム)と言います。
すみませんはOprostite
Oprostite(オプロスティテ)は「ごめんなさい」という意味の他に「すみません」という意味もあり、誰かに呼び掛けたい時にも使えるフレーズです。
誰かに話しかけたいとき、店員さんに何か頼みたい時は「Oprostite(オプロスティテ)」と声をかけましょう。
英語で話しかけたい時は・・・
冒頭でもお伝えしたように、英語がよく通じるクロアチア。
突然英語で話しかけられても嫌な顔をする人は滅多にいませんが、やはり一言「Govorite li engleski(ゴヴォリテ リ エングレスキ /英語を話せますか)?」と尋ねるとより印象が良いかもしれません。
筆者は昔、ドイツ人の知人が「ここはドイツだというのに、あたりまえのように英語で話しかけてくる人にイラっとする。”英語が通じないなんて、なんだよここは!”なんて吐き捨てていったヤツを見た時ははらわたが煮えくり返った。ここはドイツなのに、どうして一方的に英語を強要されなきゃいけないんだって・・・」と嘆いていたことがとても印象に残っています。
いくら観光地、そして英語が国際語だとはいえ、あたりまえのように英語で話しかけるのが失礼になることもあるのだな・・・と。それからというものの、旅先で誰かに英語で話しかける時は「英語、話せますか?」と一言最初に尋ねるように心がけています。
クロアチアではほとんどの人が「Da(ダ/はい)」や「Naravno(ナラヴノ/もちろんさ!)と笑顔で答えてくれますが、タクシーの運転手さんや市場の店員さんなどは英語が得意でない人も多いので「Ne(ネ/いいえ)」という返事が返ってくるかもしれません。
写真を撮りたい時は・・・
市場で野菜を売るおばあちゃんや可愛らしい雑貨、ベンチに腰掛けている綺麗なお姉さん。とても画になる風景で、思わずシャッターを切りたくなりますよね。
ですが、至近距離から商品や人物を撮影する場合は一言「Smijem li slikati ?(スミイェム リ スリカティ / 写真を撮ってもいいですか?)」と声をかけるのがマナー。
特に市場で撮影したいときは英語が通じない方が多いので、このフレーズを覚えておくと便利です。それから、快く応じてくれた場合は、できれば写真を撮った後に何か購入したいですね。
万能フレーズ「ボク」!
クロアチアでは親しい間柄の人には、親しみを込めて“Bok(ボク)”とあいさつするのが一般的。意味は「やあ!」「またね!」。
出会った時、別れる時など“Dobar dan”や“Doviđenja”の代わりに使える便利フレーズです。
またアドリア海沿いの街(イストラ地方やダルマチア地方)の人々は、“Bok”のかわりに “Ciao(チャオ)”をよく使います。他にも“Adio!(アディオ)”というあいさつもよく耳にしますが、これは「じゃあね!」という意味の別れのあいさつで、ダルマチア地方でよく使われます。
“Bok”“Ciao”“Adio”、どれも短くて覚えやすいフレーズばかり。お店やレストラン、市場など、現地の人との気軽な挨拶にぜひ使ってみてくださいね!
また「もう少しクロアチア語を学んでみたい!」という方は、ぜひ著書「旅するクロアチア語」をお手に取っていただけると嬉しいです。
みなさんにとって楽しい思い出いっぱいのクロアチア旅行となりますように!
(小坂井真美)
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