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【ガイド伝授】ドブロブニクの必見観光スポット 10選

みなさん、こんにちは!クロアチア在住ガイドのまみです。

 

城壁に囲まれたドブロブニク旧市街は街そのものがひとつの観光スポットのようなもの。

 

ドブロブニク旧市街内は原則的に車両の乗り入れができないため、すべて徒歩での観光となりますが、小さな町なので自力でも迷うことなく心の赴くままに散策を楽しむことができるのができます。

 

このように、地図やガイドブックを持たなくてもぶらぶらと歩いて観光を楽しめるのがドブロブニクの魅力のひとつ!

 

ですが「街歩きに熱中し過ぎて、うっかりあの観光スポットを見逃して帰ってきてしまった」なんてことにならないよう、事前にドブロブニクの名所をチェックしておきましょう!

 

ここでは、なるべく「ドブロブニクに行ったらぜひ足を運ぶべき!」という必見スポットや人気観光スポットからおすすめ順にリストアップしてみました。

1. 城壁

ドブロブニクの城壁の上からの景色

 

ドブロブニクでぜひともみなさんに訪れていただきたいのが城壁(City Wall / Gradske zidine ) 。城壁の上を散策しないでドブロブニクを去るなんてもったいなすぎます!

 

城壁の上からは(↑)上の写真のようにオレンジ色の屋根瓦と碧いアドリア海を一望することができます。

 

ここからの景色を見る・見ないでドブロブニクの印象も大きく異なってきます

 

パッケージツアーを利用する方は、城壁が入場観光スポットに入っているか要チェック!ほとんどのツアーが「入場」となっていますが、格安ツアーなど、なかには城壁が入場個所に含まれていないこともあります。そんな時は自由時間にぜひ訪れてくださいね。

 

【ドブロブニク】城壁巡りをする際に知っておきたい7つのこと(おすすめコースや注意点)で詳しくお伝えしていますが、時間があまりないという方にはプロチェ門付近の入口からピレ門付近の入り口までを歩く、山側の半周コースがおすすめです(※城壁内は一方通行。ピレ門→海側→山側の方向にしか回ることができません)。所要時間は約30分~40分、駆け足なら20分程度です。

【ドブロブニク城壁DATA】

 

<城壁開放時間>

 

4月1日~6月30日:10:00~17:00
7月1日~7月31日:8:00~19:30
8月1日~8月31日:8:00~19:00
9月1日~9月14日:8:00~18:30
9月15日~9月30日:8:00~18:00
10月1日~10月31日:8:00~17:30
11月1日~3月31日:9:00~15:00
※上記変更となる可能性もあるため、必ず現地でご確認ください。

※閉鎖日:クリスマス(12月25日) 

※その他、悪天候の場合は急遽閉鎖される場合があります。

 

入場料

 

【3月~10月】おとな35€、こども15€

【11月~2月】おとな15€、こども5€

(※ドブロブニク・パスに入場料が含まれています)

 

公式HP(英語)https://shop.citywallsdubrovnik.hr/en

 

2. スルジ山

スルジ山山頂の展望台

 

城壁に続くドブロブニクの必見観光スポットはスルジ山の上からの眺め。

 

山頂ではドブロブニク旧市街全体とアドリア海全体を一望できる絶景があなたを待っています!

 

スルジ山の山頂に行く行き方はケーブルカー(ロープウェー)・タクシー・徒歩の3通り。

 

旅行者にはケーブルカーを利用してのアクセスが人気です。旧市街から麓のケーブルカー乗り場までは徒歩約10分~15分。

 

 

ケーブルカーに乗れば一気に山頂まで登ります。

 

できれば山頂でコーヒーを飲んだり、ゆっくりと景色を堪能していただきたいところですが、「そんなに時間がない」という方は1時間程度あれば山頂の景色を楽しんで旧市街に戻ってくることができます。

 

ただし、夏の観光シーズン中はケーブルカーが大変込み合うので要注意。乗車に20分~30分程待つこともあるので時間がない方はスケジューリングに気を付けてくださいね。

 

またお天気の悪い日やメンテナンス期間中は運休となることがあり利用することができません。

 

このようにケーブルカーが込んでいる時やケーブルカーが運休してしまった時は、ピレ門前からタクシーを利用して山頂までアクセスするといいでしょう。タクシーの運賃は往復で60€前後が目安(※山の上でのドライバーさんの待機時間は約30分)。

 

途中別のアングルからの素晴らしいドブロブニクの街並みを見ながら移動することができますよ!

3. バニェ・ビーチからの眺め

バニェ・ビーチ近くからの眺め

 

上のような写真をガイドブックやテレビで見かけませんでしたか?

 

この美しい景色に出逢えるのは旧市街のすぐそばに広がるバニェ・ビーチ(Plaža Banje)付近。

 

プロチェ門からまっすぐ続く通りを約10分歩いてゆけば、この絶景スポットにたどり着くことができます。

 

【MAP】

 

4. マラ・ブラーチャ薬局(フランシスコ会修道院)

フランシスコ会修道院の美しい回廊

 

ピレ門から入ってすぐの左脇、オノフリノの噴水のすぐ前に位置するフランシスコ会修道院

 

14世紀に建てられたロマネスク様式の美しい回廊は一見の価値あり!

 

回廊もぜひご覧いただきたいですが、特に有名なのがこの修道院に併設するマラ・ブラーチャ薬局

 

1317年に開業したこの薬局はクロアチアで最も古く、現在も営業している薬局の中ではヨーロッパで3番目に古いものと言われています。

 

マラ・ブラーチャ薬局のコスメは、中世から受け継がれるレシピに基づき作られ秘伝コスメ!ここでしか手に入らないので、どうぞお見逃しなく!

 

修道院の回廊の奥には博物館があり、中世にこの薬局で使われていた薬壷や秤など、当時使われていた様々な器具、修道院に伝わる宝飾品や聖遺物が展示されています。

 

【DATA】

■Franjevacki Samostan(フランシスコ会修道院)
住所:Placa ulica 2
TEL:020-321-410
開館時間:4~10月9:00~18:00、11~3月9:00~17:00
入場料:6€ (※ドブロブニク・パスに入場料が含まれています)

 

■Ljekarna Mala Braca(マラ・ブラーチャ薬局)
住所:Placa ulica 2
TEL:020-321-411
営業時間:平日7:00~19:30、土曜7:30~13:00
定休日:日曜

※マラ・ブラーチャ薬局への入店は入場料は発生しません

 

【MAP】

 

5.聖母被昇天大聖堂

青いドームが印象的な大聖堂

 

ルジャ広場の南に位置する聖母被昇天大聖堂(Katedrala Uznesenja Blažene Djevice Marije)。

 

大聖堂の宝物殿にはドブロブニクの人々が長年大切に守り続けてきた数々の財宝が保存されており、海洋貿易国家として栄えたドブロブニクの繁栄を偲ぶことができます。

 

大理石で造られた祭壇の奥には、イタリアの巨匠ティツィアーノが15世紀に描いた「聖母被昇天」が飾られています。

 

【DATA】

 

■Katedrala(大聖堂)
住所:Kneza Damjana Judel
TEL:020-323-459
開館時間:4~10月9:00~17:00(日曜は11:00~17:00)、11~3月 10:00~12:00 、15:00~17:00(日曜は11:00~12:00、15:00~17:00)

(※その他、ミサや結婚式などのセレモニーで急遽閉館となる場合もあります)

入場料:宝物殿は3€

 

【MAP】

6.聖ヴラホ教会

聖ヴラホはドブロブニクの守護聖人

 

ドブロブニクで最も美しい教会のひとつ」と称えられる、ルジャ広場に面する聖ヴラホ教会(Crkva sv. Vlaho)。

 

1715年に完成した教会で、街の守護聖人『聖ヴラホ』が祭られています。

 

聖ブラホ教会が建つこの場所にはもともと14世紀にロマネスク様式で建てられた古い教会が建っていましたが、18世紀前半にヴェネチアから招かれた建築家により新しい教会建て替えられ1715年に現在の姿となりました。

【DATA】

■Crkva sv.Vlaha(聖ヴラホ教会)
住所:Trg.luza 3
TEL:020-323-258
開館時間:7:00~12:00、16:00~18:30(日曜は7:00~13:30)

(※その他、ミサや結婚式などのセレモニーで急遽閉館となる場合もあります)

入場料:無料

 

【MAP】

 

7.旧総督邸

 

かつて「ラグーザ共和国」、ひとつの国として栄えたユニークな歴史を持つドブロブニク。

 

当時、ラグーザの総督の住居として使用された邸宅が今も旧市街に残されています。

 

この建物は邸宅としてだけではなく、評議会、裁判所、元老院など行政を司る様々な機関が置かれた政治の中枢としての役割を果たしました。

 

ゴシック、ルネッサンスなど様々な時代の建築様式が融合したこの建物は、現在、ドブロブニクの文化・歴史を知るための博物館として使用されています。

 

【DATA】

 

■Knežev dvor (Rector’s Palace)(旧総督邸)
住所:Pred Dvorom 3
TEL:020-321-422

 

開館時間

夏季は毎日9:00~18:00 

冬季(11月1日~3月31日)は9:00~16:00 

(※冬季は毎週月曜日は休館日)

 

入場料:おとな15€、こども10€

※入場料の支払いはクレジットカード含むキャッシュレス決済のみ可能。現金払い不可なのでご注意ください。

(※ドブロブニク・パスに入場料が含まれています)

 

【MAP】

8. スポンザ宮殿

 

ルジャ広場に位置するスポンザ宮殿(Palača Sponza ) 。

 

小ぢんまりとした建物なので、うっかり見落としてしまう人も多いようですが、ガイドブックにもよく載っているドブロブニクの名所のひとつです。

 

1520年頃に建てられたスポンザ宮殿は、中世には税関や保税倉庫として利用されていました。1667年に大地震に見舞われ、壊滅的な被害を受けた歴史を持つドブロブニク。旧市街内の建物のほとんどが震災後に建て直されたものですが、スポンザ宮殿は倒壊を免れ震災以前の様子を現在に伝える貴重な建物のひとつでもあります。

 

中庭に面するアーチの一部には「商品の荷を量る時には神に量られていると思わなければならない」と、地中海貿易で栄えた海洋国家であったラグーザ共和国のモットーが刻まれています。

 

【DATA】

Sponza Palača(スポンザ宮殿)
住所:Sv.Dominika 1
TEL:020-321-032
開館時間:4~10月9:00~18:00、11~3月9:00~16:00
入場料:3€

 

【MAP】


 

9.ドミニコ会修道院

特徴的な階段

 

プロチェ門の西側に位置する修道院。

 

通り沿いにある特徴的な美しい階段は撮影スポットとしても人気です。

 

13世紀から建設が始まったこの修道院はロマネスク、バロック、ゴシック、ルネッサンスと、様々な建築様式が入り混じり、見事な調和を生み出しています。

 

建物の内側には美しいアーチ回廊を持つ中庭もあり、回廊に面した美術館には15世紀~16世紀の貴重な宗教画や聖遺物などが展示されています。

 

【DATA】

 

■Dominikanski Samostan(ドミニコ会修道院)
住所:Sv.Dominika 4
TEL:020-322-200
開館時間:夏季9:00~18:00、冬季9:00~17:00

入場料:2€

 

【MAP】

 

10.オノフリオの大噴水

オノフリオの大噴水

 

ピレ門をくぐり、旧市街に入るとすぐ右手に見えてくるオノフリオの大噴水。上から見ると16角形をしたユニークこの噴水は、1438年にイタリアから呼ばれた職人によって建造されました。

 

昔、ドブロブニクには十分な飲料水がなく住民は困っていたそうですが、12km離れた水源から水を届けてくれるこの噴水のおかげで、多くの市民の喉を潤すことができるようになったのだとか。水道管からはいつも水がチョロチョロと流れ出ておりは、飲料水として今も人々の喉の渇きを癒してくれます。

 

【MAP】

 

この他にもドブロブニク市民の生活が垣間見れる青空市場にもぜひ足を運んでくださいね。ドブロブニクの名産の「オレンジピールの砂糖漬け」やカリっとおいしい「カラメルアーモンド」がお手頃価格で手に入りますよ。

以上、みなさんの楽しいドブロブニク滞在のヒントになれば幸いです。

(2023年12月更新  小坂井真美

「クロアチアに詳しい現地ガイドにドブロブニク散策がスムーズ&より楽しくなるように色々アドバイスをもらいたい!」という方は、よろしければ日本語ガイドサービスをご検討ください。この記事を書いたクロたびスタッフの小坂井がご案内いたします。

 

日頃、首都のザグレブ在住のため(ドブロブニクはとても小さな街で個人旅もしやすいですし、みなさんの費用対効果を考慮して)ドブロブニクまでお供することは稀ですが、旅の序盤にザグレブへお越しいただければ、ザグレブの楽しい街歩きはもちろん、ドブロブニクやクロアチアのその他都市、周辺諸国のおすすめ旅情報をお伝えすることも可能です。

 

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