みなさん、こんにちは!クロアチア在住ガイドのまみです。
ドブロブニク旧市街のすぐ裏手にそびえるスルジ山。標高約412メートルの山頂からはドブロブニクの街並みとアドリア海を一望することができます。
この絶景を見ずしてドブロブニクを去るなんて、もったいない!
そこで今回はスルジ山頂上への行き方、そして「スルジ山ハイキングを楽しみたい」という方のために、知っておくときっと役立つ情報をまとめてお伝えします。
スルジ山頂上への行き方は3つ
スルジ山の山頂への行き方は「ケーブルカー」「タクシー」「徒歩」の3通り。
次にそれぞれの特徴をお伝えします。
1.ケーブルカーを利用する
ほとんどの観光客が利用するスルジ山へのアクセス方法はケーブルカー。
旧市街からケーブルカー乗り場には徒歩10分程度で到着します。
麓から頂上までは片道わずか数分。あっという間にラクラク頂上に到達することができます。
ただし夏場(特に7月、8月)の観光ハイシーズンには麓駅、頂上駅ともにケーブルカーに乗るための長蛇の列ができるので、時間のない方はご注意を。場合によっては30分近く並ばないといけないこともあります。
あまりにも込み合っているようであれば、ピレ門前からタクシーに乗って頂上を目指すのも一案ですが時に道もかなり混雑していることもあるので、その日の状況やスケジュールを見てご判断ください。
【DATA】
運航スケジュールはコチラ
チケット料金: 往復(大人)27€、片道(大人)15€ ┃往復(子供・4歳~12歳)7€、片道(子供)4€ (※4歳未満は無料)
※上記は2023年12月更新現在の料金です
2. タクシーを利用する
特にケーブルカーの運休期間にドブロブニク観光をする方には代案としてタクシーの利用をおすすめします。
タクシーでスルジ山に登ると、途中車でしかなかなかアクセスできない絶景ポイントも楽しむことができます(↓)。
「 【保存版】絶対に逃したくない!ドブロブニクの撮影・絶景スポット6選」の記事で紹介している④の絶景スポットです。
他にも頂上に向かう途中にいくつかビュースポットがあります。気になる場所があれば(停車可能な場所なら)ドライバーさんにお願いすれば停まってもらえますよ。
ケーブルカー乗り場付近(あるいはピレ門前)からスルジ山山頂までのタクシー運賃の相場は、(山頂までまっすぐに向かった場合+山頂での滞在時間が30分程度※乗用車タイプで)60€前後です。
乗車前に「スルジ山まで往復でいくらですか?」と料金を尋ねて、事前に確認してから乗るようにしてくださいね。
往復で60€程度なので、3人以上で行く場合はケーブルカーよりもタクシーを使って行く方が安くなることも。
ちなみにスルジ山頂上ではタクシーをつかまえることができません。麓までタクシーで戻りたい方は、必ず乗ってきたタクシーで帰るように。頂上でしばらく景色を楽しみたい時はドライバーさんに「しばらく待っていてもらえますか?」とお願いすれば快く待っていてもらえますよ。待機時間がいくらくらいになるのかも、乗車前に確認しておくことと安心です。
なお、スルジ山に向かう車道は、対向車が来るとすれ違うのが大変な細い一本道、かつ急な坂道のため、よほど運転に自信がある方をのぞきレンタカーを利用しての自力でのアクセスはおすすめしません。
スルジ山の車道事情をよくわかっている現地ドライバーさんに任せることをおすすめします。
3.徒歩で登る
あまり知られていませんがスルジ山には山道があり、徒歩で登ることができます。ただし「軽いハイキング」というよりは、結構本格的なハイキングになるので、ある程度の準備と心づもりが必要です。
それでは、次のページからスルジ山ハイキングを楽しみたい方向けの情報をお伝えします。
時間と体力の余裕がある方向け┃スルジ山ハイキング
スルジ山には上の写真のような山道があり、ドブロブニクの素晴らしいを眺めながらの絶景ハイキングを楽しむことができます。
ただし、結構な坂道を延々と歩いてゆくことになるので、かなり時間がかかります。
途中景色を眺めたり休憩をはさむと、行き(登山)は1時間半~2時間。帰り(下山)は1時間~1時間半程。
「ネットやガイドブックの口コミで“小一時間くらいで登れました”という情報を見て、軽い気持ちで登り始めたけれど、思っていたよりも大変で途中で後悔した」なんて声もしばしば耳にします。
確かにスプリットの『マルヤンの丘』や『フヴァル島の要塞へ続く道』は気軽にハイキング気分を楽しめますが、ドブロブニクのスルジ山はそうにはいきません。
スルジ山ハイキングは「気軽に楽しみたい方に」といよりは「時間と体力に余裕のある方向け」。所要時間や労力を考えるとケーブルカーやタクシーの料金は決して高くないと言えるでしょう。
歩いた人だけ味わえる絶景
ですが、やはり徒歩で歩くスルジ山では、ケーブルカーやタクシーでは決して体験できない感動を味わえます!
登山道からは常に写真のような絶景を眺めることができます。途中景色を楽しんだり、写真を撮ったりしながら歩く時間は、きっと一生の思い出となるはず!
時間と体力に余裕のある方はぜひ挑戦してみてくださいね!
次にスルジ山をハイキングする際の注意点をお伝えします。
おすすめは帰り道のハイキング
「スルジ山を往復とも徒歩で・・・」というのはかなりハードなので個人的にはあまりおすすめしませんが、ドブロブニクで時間に余裕のある方におすすめしたいのが「行きはケーブルカー(またはタクシー)、帰りは徒歩」というコース。
ケーブルカーで頂上に到着して、てっぺんから見える絶景に感動した後は、その素晴らしい景色を堪能しながらゆっくりと下山しましょう。
スルジ山の登山道は場所が少しわかりにくいのですが、ドブロブニク旧市街を正面に見て、ケーブルカー乗り場の右側に位置します。
ケーブルカー乗り場の右側を進んでゆくと、上の写真のような高い壁がある場所に『戦争博物館』が見えてきますが、博物館の前を通り過ぎ、道なりに歩いていくと次第に登山道が見えてきます。
登山道を歩く時の注意点としては『決して登山道を逸れない』ということ!
登山道のスタート地点付近に『地雷注意』の看板が立てられている通り、今でも旧ユーゴ内戦時代に埋められた地雷が埋まっている可能性があるため、決して登山道以外のところを歩かないでください(もちろん、登山道は安全なので、安心してハイキングをお楽しみください!)。
それから、登山道には電灯など夜道を照らしてくれる灯りがないので、下山する方は日没の2時間、どんなに遅くても1時間前にはスタートするようにしましょう。
途中分かれ道などもないので、道なりにずっと下ってゆくだけ。
上のようなゴツゴツとした石が多くなってくるともうすぐ到着のサインです。
しばらくすると、上下の写真のような車道につながる小道に出ます。麓からスルジ山の頂上を目指して登山する方も、上の写真の小道からスタートすることになります。
この小道への行き方は文章で説明するとややこしくなるので、本記事に貼り付けたGoogleMapを頼りに行ってみてください。
それでもわからなければ、地元の方に聞いてみてください。「スルジ山に歩いて登りたいのですが・・・」と尋ねると、教えてもらえますよ(「本当に歩いて登るの?!ケーブルカーで登った方がいいよ~!」と言われる確率が高いですが・・・(笑))。
準備は万端に!
最後に「スルジ山ハイキングを楽しみたい!」という方のために、服装と持ち物の注意点をお伝えします。
まず、お水と歩きやすい靴は必須アイテムです!ビーチサンダルやヒールのある靴はNG。「準備もせずに気軽な気持ちで、ビーチサンダルを履いた格好で行ったので足がキズだらけになった」なんて方もいらっしゃいます。
砂利道で足が砂埃にまみれてしまうので、できれば足をすっぽりと覆ってくれるスニーカーが理想的。スニーカーでなくても、必ず歩きやすい靴を履いて行ってくださいね。
それから特に夏は日差しがきついので、帽子や日焼け止め、タオルの用意もお忘れなく!何度もしつこいですが、山道で途中お水を買えるような場所は一切ないので、お水は絶対に用意して行ってください。
それでは、スルジ山でのひとときを満喫してください!
(2023年12月1日更新 小坂井真美)
「クロアチアに詳しい現地ガイドにドブロブニク散策がスムーズ&より楽しくなるように色々アドバイスをもらいたい!」という方は、よろしければ日本語ガイドサービスをご検討ください。この記事を書いたクロたびスタッフの小坂井がご案内いたします。
日頃、首都のザグレブ在住のため(ドブロブニクはとても小さな街で個人旅もしやすいですし、みなさんの費用対効果を考慮して)ドブロブニクまでお供することは稀ですが、旅の序盤にザグレブへお越しいただければ、ザグレブの楽しい街歩きはもちろん、ドブロブニクやクロアチアのその他都市、周辺諸国のおすすめ旅情報をお伝えすることも可能です。
クロたびには書ききれていない情報、みなさんのご興味・ご希望にあわせたピッタリな旅のアドバイスをお伝えします。
みなさんにザグレブでお会いできると嬉しいです!
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