クロアチア・ドブロブニクからの日帰り旅行先としても人気の(ボスニア・ヘルツェゴビナの)モスタル。
エキゾチックな雰囲気漂う、魅力満点のモスタルですが、まだまだ日本のガイドブックでは詳しい情報が乏しい町のひとつでもあります。
そこで今回は、多くの日本人観光客が見落としがちだけれども、モスタルで一番の絶景に出会えるとっておきのスポットをお伝えします!
オリエンタルな薫り漂うモスタル
ご存知の方が多いと思いますが、「モスク」とはイスラム教寺院のこと。「ボスニア・ヘルツェゴビナはヨーロッパの国なのに、モスタルにはイスラム教寺院があるの?!」と驚いた方もいるのではないでしょうか。
かつてオスマントルコ帝国に支配された歴史を持つボスニア・ヘルツェゴビナは、現在でもイスラム教を信仰する人々が非常に多い国。モスタルも1468年から1878年までオスマントルコの統治下にあったため、街中にはたくさんのモスクが点在しています。
今回みなさんにお伝えしたい絶景ポイントとは、日本のガイドブックにも「モスタルの観光スポット」として必ず紹介されているコスキ・メフメット・パシャ(Koski Mehmed-pašina džamija)。
同じくモスタルに位置するカラジョズ・ベグ・モスク(Karađoz-begova džamija)に続き、町を代表するモスクとして知られています。
1618年から1619年にかけて建てられたコスキ・メフメット・パシャ。町のシンボルであるスターリ・モスト橋から150mの北側、ネレトヴァ川沿いに位置しています。
2つの絶景に出会えるコスキ・メフメット・パシャ
モスタルを訪れる多くの観光客はコスキ・メフメット・パシャの前(モスク前の泉)まで足を運ぶものの、入場料が必要なためなのか中に入らずに帰ってしまう人もたくさんいらっしゃるようです。
・・・が非常にもったいない!もう絶景はすぐそこなのに、ここまで来て見ないなんて、もったいなすぎます。
日本のガイドブックでも「川沿いに建つミナレットは絶好の撮影スポット」とは紹介されていますが、あまりにも短くあっさりとした紹介なので、見過ごしてしまう人も多いみたいです。
モスク内部はシンプルでこぢんまりとしていますが、みなさんにぜひ足を運んでいただきたいのが、このモスクのミナレット(尖塔)。ミナレットからは「モスタルで一番美しい」と言っても過言ではない、360度の絶景を楽しむことができます。
ただし、この絶景を目にするためには、ミナレットの頂上まで、モスク内部から続く狭い階段を3分程、頑張ってぐるぐると登っていかなくてはなりません。また狭くて長い階段に加え、ミナレットの頂上も非常に狭いため、一度にたくさんの人が登ることができません。
そのため通常、団体ツアー等ではコスキ・メフメット・パシャのミナレットには案内されることはありませんが、個人旅行でお越しの方、また団体ツアーでも途中自由時間がある方は、ぜひともミナレットに登ってみてくださいね。
また、コスキ・メフメット・パシャの脇の川に面したテラスからの景色もお見逃しなく(↓↓↓ 下の写真)(※ここもコスキ・メフメット・パシャへの入場チケットを購入した人しか立ち入ることができません)!
ここもスタリ・モストとネレトヴァ川を望む絶好の撮影スポットとして知られており、地元のカップルがウェディング・フォトを撮影している姿をよく見かけます。
モスク見学時の注意点
モスク内部の見学を希望する方、特に女性は、肌の露出が多い服を避けるように気を付けてくださいね。
真夏の観光時は、肩が出るサマードレスやキャミソール、ホットパンツなどを身に着ける女性も多いと思いますが、モスク内部に入る時、肌の露出が多い服装はマナー違反。
うっかりこのような服装を着てきてしまった場合は、モスクの出入り口付近でストールを無料で貸してもらえるので、必ずそれを羽織って拝観させてもらってくださいね。
以上、みなさんの楽しい安全なモスタル観光のヒントになれば幸いです。
コスキ・メフメット・パシャ観光情報
■コスキ・メフメット・パシャ(Koski Mehmed-pašina džamija)
【開閉時間】 9時~16時(※季節により異なります)
※金曜日、礼拝時は入場不可となります
【入場料】
モスク内部+テラス 3EUR(または6KM、あるいは24KN)
(おすすめ!)モスク内部+テラス+ミナレット 6EUR(または12KM、あるいは48KN)
【住所&MAP】
・住所: Mala Tepa 16, Mostar
・GoogleMap
(2018年10月公開 小坂井真美)
※モスクの入場料等、記事の内容は記事公開時点での情報です。正確な情報が必要な方は最新情報をご自身で必ずお調べいただけますようお願いします