オーストリア、ハンガリー、トルコ、イタリアなど様々な周辺諸国の影響を受けたクロアチア。そのため「クロアチアの伝統料料理をとは何ぞや?」を一言説明するのは至難の業。「クロアチアにクロアチア料理はない」なんて言われることも……。それはクロアチアが歴史的・地理的に周辺諸国の様々な影響を受けてきた故です。そんな中、正真正銘「クロアチアの伝統料理」と言い切れる数少ない伝統料理がシュトゥルクリ(Strukli)。ユネスコの無形文化財にも登録されているほど、伝統ある料理なのです!
シュトゥルクリとは、ザグレブ近郊に位置するザゴリエ地方の伝統料理で、パスタ生地をうすく大きくのばし、中にフレッシュチーズや卵を入れてくるくると巻きオーブンで焼き上げたお料理(オーブンで焼くのではなく、茹でられることもあります)。よく「ザグレブ風ラザニア」と表現されるシュトゥルクリですが、ラザニアよりも更に濃厚なチーズの風味とモチモチの食べごたえが特徴的です!
今までザグレブでは「ホテル・エスプラナーデのシュトゥルクリがザグレブで一番おいしい」と言われてきましたが、数年前に新しくオープンしたばかりのシュトゥルクリ専門店La Štrukが最近地元民、観光客共に注目を集めています。
お店が位置するのは、トカルチチェバ通りに向かう道から脇道に入ったSkalinska(スカリンスカ)通り。小さなお店ですが、噂のシュトゥルクリを食べようと訪れる地元民や観光客でいつも賑わっています。
「シュトゥルクリ専門店」というだけあって、メニューにあるのはシュトゥルクリのみ!定番のチーズのシュトゥルクリ(25クーナ)から、イストラ産トリュフを利用した「トリュフのシュトゥルクリ(35クーナ)」、そしてデザート感覚で楽しめる「リンゴとシナモンのシュトゥルクリ(30クーナ)」「くるみとハチミツのシュトゥルクリ(35クーナ)」「ブルベリーのシュトゥルクリ(35クーナ)」などなど、他ではなかなかお目にかかれない、たくさんの種類のシュトゥルクリが揃います。
筆者のおすすめは定番のチーズのシュトゥルクリ(Sir Slani)ですが、「リンゴとシナモンのシュトゥルクリも日本からのお客さんに好評ですよ」とオーナーのIgor(イゴル)さん。
「“これぞクロアチア料理”と胸を張って言える料理が少ないクロアチア。そんな中、シュトゥルクリは正真正銘、この地に伝わる伝統料理なんです。僕はそんなシュトゥルクリを誇りに思い、そのおいしさを人々に伝えたいと思って、このお店をオープンしたのです」と語ってくれました。
また「クロアチアではひとつの料理だけで勝負するというレストランがまだまだ少ないので、オープンした当初は“シュトゥルクリ1品だけで勝負するなんて無謀だ”なんて声もありましたが、僕は僕の信じる道を一生懸命に進んできました」とイゴルさん。クリエイティビティとポジティブなエネルギーに溢れる、素敵なオーナーさんでした!
「クロアチアらしいものを食べてみたい!」「シュトゥルクリを食べてみたい!」という方は、ぜひLa Štrukへ!
お店の情報
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