ディオクレティアヌス宮殿内にひっそりと軒を構える人気チョコレートショップ“Nadalina(ナダリーナ)”。上質なカカオを使ったチョコレートの専門店で、スプリットの本店はもちろん、ドブロブニクやザグレブのお土産屋さんなどでも時折目にする人気店です。
先日スプリットに行った際に、ナダリーナのオーナー兼ショコラティエのマリンコ(Marinko)さんにお話をお伺いしてきました。にこにことした笑顔がとても印象的な、温かい雰囲気を持つマリンコさん。「チョコレートは僕の情熱なんです!」と熱く語ってくださいました。以前からナダリーナのチョコレートのファンでしたが「こんなにチョコレートが大好きな素敵な方が作っているんだ」と思うと、ますます好きになりました。
もともとナダリーナ社(NADALINA d.o.o.)はハーブやスパイスを扱う会社。クロアチアのスーパーでもよく見かけ、日本人旅行者からも「レトロなパッケージが可愛い!」と人気のスパイスは、ナダリーナ社のものなのです。
このように元はスパイスやハーブを扱う会社だったナダリーナですが、マリンコさんのチョコレートへの愛が膨らみ過ぎて、オリジナルのチョコレートを作るまでになったのだとか。
「クロアチア、特にダルマチアらしいものとチョコレートを組み合わせると、きっと面白いものができると思ったんです」と、目をキラキラ輝かせながら語ってくれるマリンコさんのお姿に「本当にチョコレートがお好きなんだなぁ・・・!」と感銘を受けました。
はちみつ、オリーブオイル、いなご豆、いちじく&プロシェック(デザートワイン)、ラベンダーなどなど、世界中から集めた高品質のカカオ豆と、クロアチアの特産を使ったチョコレートがずらりと並ぶ店内。どれも日本ではなかなか見かけない、ちょっぴりユニークなチョコレートばかりです。
実は筆者もはじめてナダリーナのチョコレートに出逢った時は「オリーブオイルのチョコレート?いなご豆って何?どんな味がするんだろう??」と少し驚いたのですが、食べてみると香りが非常に良く、すごくおいしいものばかり!また良質なチョコレートが使われているのも非常に魅力的です。今ではすっかりナダリーナ・チョコレートの大ファンで、スプリットに行く際はいつもついつい、たくさん買い込んでしまいます。(お値段も小サイズ14kn~とお手頃なので、お土産にもおすすめです♪)
ちなみに、チョコレートを愛するくらい音楽も愛するマリンコさんは、お若い時からミュージシャンとしても活動されてきたのだとか。そんなマリンコさんの情熱がたっぷり注ぎ込まれた、とっておきのチョコレートがこの1枚(↓)。
なんとなんと、チョコレートでできたレコード盤!
驚きなのが、ただ単にレコードの形をしたチョコレートなのではなく、レコードプレーヤーがあれば、本当に音楽が聴けちゃうのです!
その動画がこちら↓↓↓
“FON BISKICH”というのはマリンコさんのアーティスト名。チョコレートを作りながらノリノリで歌っているのがマリンコさんです♬
信じられないかもしれませんが、本当にチョコレートから音楽が流れているのです!
「僕が大好きなチョコレートと音楽をひとつにしてみました。もし仮にレコード(歌)が気に入ってもらえなくても、食べて楽しんでもらうことができるからね(笑)」とユーモアたっぷりにお話ししてくれました。
筆者も1枚、マリンコさんからプレゼントで頂いたのですが、甘~い香りに誘われ「食べてしまいたい!」という衝動に駆られる一方、やっぱりもったいなくて食べられそうにありません(笑)
(ローマ遺跡、スプリットのペリスティルで行われた『世界一大きなチョコレート』作りの様子↑)
それからナダリーナは2015年に同社の25周年を記念して『世界一大きなチョコレート』をスプリットのペリスティルで作ったのだとか。その大きさはなんと101㎡!800キロものプレミアム・ダークチョコレートが使用されたそうです。
マリンコさんによると、残念ながら『世界一大きなチョコレート』という記録は、その後スロヴェニアに塗り替えられたそうですが、今でも屋外で作られたチョコレートとしては、世界一の大きさを誇るのだとか。
まだまだチョコレートへの愛と情熱が尽きそうにない、アイディアいっぱいのマリンコさん。これからも、もっともっとユニークでおいしい素敵なチョコレートを生み出してくださることでしょう!
こんな素敵なショコラティエ・マリンコさんが作り出すナダリーナのチョコレート。
「良質なクロアチアチョコレートを食べてみたい!」という方に、イチオシです!
<ナダリーナ・スプリット店のDATA>
■Nadalina(ナダリーナ)
住所:Dioklecijanova 6
電話番号:091-210-8889
営業時間:
平日 8:00~22:00
土曜日、日曜日 9:00~14:00
※祝日は休業
(2016年11月25日 小坂井真美)
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