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【現地レポート】3月のロヴィニ、町本来の魅力が輝く季節

 

先週ザグレブを離れて仕事半分、プライベート半分で、4日間ロヴィニへ行ってきました。

 

実は、今回とある仕事のためにいろんなお店やレストランを訪ねてきたのですが、3月末はまだ冬季休業中のお店が多いロヴィニ。

 

 

2月末までの「完全なる観光オフシーズン」とは異なり、営業しているレストラン、お店もちらほらありましたが、観光客向けのお土産屋さんのほとんどがまだ休業中、もしくは「開店準備中」でした。

 

ショップは冬季休業中のところがほとんど

 

(※ロヴィニの本格的な観光シーズンがはじまるのは5月から。そして10月中頃になるとまたオフシーズンになり、冬季休業に入るお店が多くなってきます。

 

ロヴィニに限らず、ポレチュやプーラなど、イストラ半島の多くの観光都市、そしてクロアチアの島々など、海沿いの都市はこのように「観光オフシーズン」があるので注意が必要です)

 

ロヴィニ旧市街のメインストリート。観光シーズンに向けた改修工事、準備作業を行う人の姿もちらほら

 

今回私が用事があったお店やレストランのほとんどは、数週間前に営業を開始したので、予定に大きな影響はありませんでしたが、実はオフシーズンのロヴィニを訪ねたのは今回がはじめてでした。

 

 

今までも何度もロヴィニを訪れていますが、いつも訪れるのは夏の観光真っ盛りのシーズン中ばかり。

 

 

観光客がほとんどいない静かなロヴィニの町を歩くのは、はじめてでした。

 

 

旧市街エリアは観光客ばかりか、地元民の姿もまばら。犬の散歩をしたり、カフェで寛ぐ人がちらほらいましたが、石畳の通りはがらんとしていました。

 

 

(↑ ↓)上下の写真はロヴィニ旧市街にある、人気のフォトスポット。

 

 

観光シーズン中はいつ訪れても写真を撮りたい観光客が順番待ちしており、ゆっくり写真を撮るのが難しいですが、今回は取り放題!

 

 

また、ほとんど人がいないので、道行く人を気にせずに、ゆっくり、じっくり、たくさん写真を撮ることができました。

 

 

私の写真では、十分にその魅力が伝わらないかもしれませんが、どこを切り取っても絵になる美しいロヴィニ。

 

 

数メートル歩くごとに「あっ!素敵!」と思うものが次々と目に飛び込んでくるので、なかなか先に進みませんでした(笑)

 

 

誰もいない石畳の通りを歩いていると、聞こえてくるのは旧市街の中に住む地元の人々の生活の音や楽し気な話し声だけ・・・。

 

 

 

また、海辺で聞こえてくるのは、風と波の音とカモメの鳴き声のみ。

 

 

観光客で大賑わいする夏には感じることができない、ロヴィニの町本来の魅力を存分に満喫することができました。

 

 

夕暮れ時から夜にかけて、ロマンチックな雰囲気がいっそう濃くなるロヴィニ。

 

 

賑やかな夏の夜も楽しいですが、冷たい空気と静寂に包まれたロヴィニはどこかノスタルジックで雰囲気たっぷり。

 

 

あたたかい色のランプの光が石畳にキラキラと反射して、とても美しかったです。

 

 

ゴッホの「夜のカフェテラス」という絵が大好きなのですが、偶然、あの絵を彷彿とさせる景色(↑上写真)に出会って感激してしまいました!

 

夜のロヴィニ旧市街

 

夜の気温は10度以下とまだまだ寒いロヴィニでしたが、寒さを忘れて何時間もカメラ片手に散策を楽しみました。

 

 

また、たくさんのネコたちが暮らしているロヴィニ。

 

 

私はネコが大好きなのですが、可愛いネコたちにたくさん出逢って、すごく癒されてきました(*´ω`*)

 

道端でネコたちが大宴会をしていました(笑)

 

とても人懐っこいネコちゃんたちが多く「おいで~」と呼んでみると「ニャ~」と返事をしながら近づいて来てくれる子や、こちらが気が付かなくても、塀の上から「ニャッ」と、まるで挨拶でもするかのように鳴き、スリスリ寄って来てくれた可愛いトラねこにも遭遇して、心はメロメロ♥

 

塀の上から呼びかけてきたトラねこ

 

クロアチアの海辺では幸せそうなネコたちをたくさん見かけますが、ロヴィニのネコちゃんたちも地元の人に大切にされているのでしょう。

 

 

観光オフシーズンと言っても、地元の人も利用するスーパーやお店は営業していましたし、1月・2月の完全オフシーズンと異なり、(冒頭でもお伝えしたとおり)3月末は営業しているお店やレストランもちらほらあるので「何も開いていなくて困った!」というような状況ではありませんでした。

 

ねこだけではなく、カモメもたくさん寄ってきました(笑)

 

むしろ私にとっては「今までロヴィニを訪れた季節で一番よかった!」というのが率直な感想。

 

 

活気ある夏の観光シーズンのロヴィニも素敵ですが、ショッピングよりも、のんびりと街歩きを楽しんだり、風景の写真と撮ったり、カフェで寛ぐのが好きな私にとっては、最高の季節でした。

 

建物の間から覗く青空がおもしろくて、ついつい何度もシャッターを切ってしまいます

 

 

「レストランやお土産屋さんのほとんどが開いていないなんて、観光する意味がない!」という方には、まだ本格的な観光シーズン前のロヴィニ観光はあまりおすすめできませんが、私と同じような旅のスタイルがお好きな方には3月後半から4月中頃にかけてのロヴィニは是非ともおすすめしたい季節です。

 

夕日を眺めながら、海辺のカフェでのんびり

 

夏は大混雑してゆっくりできない素敵なカフェやレストランも、のんびり楽しむことができますし、真っ青なアドリア海や溜息がでるよう美しい夕焼けもほぼ独り占め状態!

 

ロヴィニ旧市街と夕焼け

 

心からリラックスできる、素敵な時間を楽しむことができました。

 

聖エウフェミア教会

 

ところで・・・

 

ロヴィニのランドマークである「聖エウフェミア教会」は修復工事中で閉まっていましたよ!

 

工事をしていたおじさんに「教会はいつから観光客に公開されますか?」と尋ねると「う~ん・・・僕もよくわからないけど、少なくともイースター(※)が終わってからだと思うよ」とのお返事が。(※今年2019年のイースターは4月21日))

 

町の観光インフォメーションセンターのお姉さんにも聞いてみましたが「う~ん・・・私もわかりません。5月くらいまでかかるんじゃないかしら?」との回答。

 

正確なことは不明のままですが、少なくとも夏の観光シーズンには、また観光客にも一般公開される予定だと思われます。

 

ロヴィニの夕焼け

 

なお、私はいつもロヴィニへはザグレブから日帰りで行くか、1泊するかのどちらばかりでしたが、今回はじめて3泊と、ちょっぴり長くロヴィニに滞在しました。

 

 

今回お世話になったのは「La Fondiaria(ラ・フォンディアリア)」というアパートメントホテルですが、とっっっても(!!)良いお宿だったので、みなさんにも情報をシェアしたいと思います(*^^*)

 

また別途、当サイトで詳しい紹介記事を作ってお伝えしたいと思いますが、お部屋はもちろん、オーナーのゾラン(Zoran)さんがとっても素敵な方でした。

 

オーナーのゾランさん

 

これまでクロアチアで数えきれないくらいたくさんのアパートメントホテルに泊まってきましたが、なかでも特に心に残る最高のお宿でした。

 

なんとなんと、お部屋の壁もバスルームも床も、ほぼ全てがゾランさんの手作りなのだそう!!(実際に新たに作業中のお部屋も見せてくださいました)

 

宿泊したキッチン付きのお部屋

 

シンプルなのに温かみがあり、居心地の良いお部屋の内装も、すべてゾランさんのアイディア&手作り。

 

ゾランさんは3人のお子さんのパパだそうですが「僕にとっては、このアパートメントホテルが4番目の子供のようなものさ」と嬉しそうに話すゾランさんの姿に、アパートメントホテルに対する愛情と情熱をひしひしと感じました。

 

「ゲストに快適に過ごしてもらえるように・・・」と、きめ細やかなゾランさんのおもてなしが行き届いたお宿。

 

私たちが滞在したのは、キッチン付きの一番広いお部屋でしたが、キッチンなしの専用バスルームとベッドルームだけのコンパクトなお部屋にも無料で使えるコーヒーマシンーンや電気ポット、冷蔵庫等が設置されていて感激しました(クロアチアでここまで揃っているアパートメントホテルはあまり多くありません)

 

またお宿のロケーションも最高!

 

 

 

長距離バスが発着するロヴィニの中央バスターミナルから徒歩わずか数分。旧市街エリアに位置しており、お宿を出てわずか1分以内で上の写真の景色を望むことができます。

 

(ちなみに、お宿からロヴィニ旧市街の「てっぺんに位置する」聖エウフェミア教会鐘楼までは徒歩約15分程度です)

 

また旧市街エリアに位置していますが、レストランやお店が多い「半島の旧市街エリア」とは少し離れているため、夜遅くまで賑わう観光シーズンでも、騒音に悩まされることなく、ぐっすりと眠ることができそうです。

 

「ロヴィニに泊まってみたい!」という方は、ぜひゾランさんのお宿へ!

 

(現在ゾランさんのお宿が予約できるのはBooking.comだけです。La Fondiariaの予約ぺージはこちら

 

キッチン・リビングスペースもある、広々としたお部屋

 

ちなみに、予約時には必ずチェックインの時刻と合流場所をゾランさんとやりとりしてくださいね(ゾランさんはクロアチア語、英語の他、イタリア語とドイツ語も対応可能です)

 

「はじめてお越しになる方のなかには、宿の場所がわからず迷ってしまう方もいますし、何より、ちゃんとお出迎えしてゲストにご挨拶したいのです」と笑顔で話すゾランさん。

 

バスターミナルから徒歩数分という好立地にも関わらず(バスでロヴィニに来る方には)毎回ゲストをバスターミナルまで車でお出迎えして、スーツケースを車に乗せてお宿まで運んでご案内してくれます。

 

それから、万が一合流場所がわからない場合や、約束の時間に遅れる場合、すぐにゾランさんに現地で連絡が取れるように電話やメールを使えるようにしておくと何かと安心・便利です。

 

またうまく時間が取れたら、今度は秋、観光オフシーズンに差し掛かったロヴィニを訪れて、ゾランさんのお宿で長く滞在を楽しみたいと、早くも再訪を楽しみにしています♪

 

以上、3月末のロヴィニの様子のレポートでした!

 

(2019年4月3日 小坂井真美

 

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