【現地レポート】石畳と階段のフォトジェニックな街『シベニク』
シベニクはとても教会が多い町。
聖ヤコブ大聖堂の他にも「聖フランシスコ教会」をはじめ、(内部の見学ができない所もありましたが)様々な教会をガイドさんと巡りました。
ここではすべてお伝えしきることができませんが、また機会があれば改めてレポートさせていただきますね。
お昼が近づき、おなかも空いたため、休憩を兼ねてカフェへ。
ガイドさんも日頃お友達とよくコーヒーを飲みに来るという、美しいお庭がある『スヴェティ・ロヴレ(Sveti Lovre)』に行くことにしました。
『スヴェティ・ロヴレ(Sveti Lovre)』について詳しくは「(シベニク)秘密の花園でカフェタイム♬ Caffe Sveti Lovre」にてお伝えしているので、よろしければご覧ください♬
ランチを食べ終わった後は、シベニクの町を一望できる聖ミカエル要塞へ。
シベニクを訪れたら必ず立ち寄りたい、おすすめの絶景スポットです。
聖ミカエル要塞までは、町から徒歩で約10分程度。
途中階段がありますが、景色を楽しみながら歩いているとあっという間に到着します。
聖ミカエル要塞の一番古い部分は13世紀のものだと言われていますが、現在残っている要塞の大部分は15世紀から16世紀にかけて築かれたものなのだそう。
シベニク周辺には、それぞれ小高い丘の上に築かれた聖ミカエル要塞の他にも聖イヴァン要塞、バロン要塞、そして海の上に建てられた聖ニコラ要塞の4つの要塞が町を囲むように位置しているのですが、これらはすべて主にオスマントルコ帝国から町を守るために作られたのだとか。
中世の時代、聖ミカエル要塞とイヴァン要塞、そしてバロン要塞はすべて城壁で繋がれており、シベニクをすっぽりと囲むような形で町を守っていたそうです。そして町の正面には、海の向こう側に目を光らせる聖ニコラ要塞が鎮座するシベニクの町。
ガイドさんによると、聖イヴァン要塞とバロン要塞は17世紀になってから作られたそうなのですが、オスマントルコ帝国の脅威から町を守るために急遽作られた要塞だそうで、たった2カ月で完成されたのだそう。たった2カ月で要塞を作るなんて驚きですね!
脅威的な早さで要塞が完成したのは、女性や子供も進んで要塞建設を手伝ったからなのだとか。
このように4つの要塞により守られた堅固な町は、さすがのオスマントルコ帝国も陥落させることができなかったそうです。
このように、数百年にも渡りシベニクの町を守り抜いてきた要塞と城壁ですが、その後19世紀になり、町の拡大に伴い城壁は市民自らの手で取り壊されたのだとか。
ですが、現在でも4つの要塞はすべて残されており、町の観光スポットとして人々に親しまれています。
ところで、日本のガイドブックに載っているのは聖ミカエル要塞ばかりですが、実は聖バロン要塞も地元シベニクでは聖ミカエル要塞に次ぐビュースポットやイベント会場として愛されています。
聖ミカエル要塞の入場料は50クーナ。チケットは聖バロン要塞との共通チケットとなっており、1枚のチケットで聖ミカエル要塞と聖バロン要塞の2か所を訪れることができるのです。
聖ミカエル要塞からバロン要塞までは、迷わずに行くことができれば徒歩15分程度。途中坂道や階段がありますが、シベニクでたっぷりと時間のある方は、ぜひバロン要塞にも足を延ばしてみてください。
聖ミカエル要塞とは、また違った角度からシベニクの町や海を一望することができます。
バロン要塞からは聖イヴァン要塞や聖ミカエル要塞を眺めることもできます(↓ ※写真奥に見えているのが聖ミカエル要塞)
写真では少しわかりにくいですが、海の向こう側に浮かぶ聖ニコラ要塞の姿も遠くに見えました。
ガイドブックではあまり詳しく取り上げられていませんが、魅力満点のシベニク!
また少しずつ「クロたび(当サイト)」でもシベニク観光情報を充実させてゆけるよう頑張ります。
みなさまも、ダルマチア地方へ足を延ばされる際は、ぜひお立ち寄りください♪
(2017年7月21日 小坂井真美)
【これを読めば完璧!?】 |