【クロアチア秋便り】ドラツ市場にも秋の食材が並び始めました
こんにちは。 今日から10月ですね! 先日ひさしぶりにザグレブのドラツ市場を覗いて来たのですが、市場にも秋の気配が漂い始めていました。 夏の間中、山積みにして売られていた夏野菜のパプリカやトマトが姿を潜めはじめ、変わりにかぼちゃやきのこ、みかん、栗などが並びはじめていました。 いろんな形のかぼちゃ(↓)!お家に飾って秋らしいインテリアにもなりそうですね♬ こちらは大きなきのこ! なんでも今年のクロアチアはきのこが豊作だそう。 あちらこちらでおいしそうなきのこがたくさん売られていました。 それから、みかん! 日本では「みかんの産地」といえば愛媛県や和歌山県を思い浮かべる方が多いと思いますが、クロアチア「ネレトヴァ(Neretva)」というドブロブニク近郊の地域がクロアチアのみかんの産地として有名。 みかんの旬の時期になると、クロアチア中にネレトヴァ産のみかんが出回るようになります。 クロアチアのスーパーや市場では、基本的にくだものは量り売り。 好きな数、量だけ買えるので、これからの時期クロアチアへお越しの方は、ぜひ食べてみてくださいね。 ちなみに夏が旬のくだものや野菜の季節が終わってしまうのを惜しむクロアチア人たち。 8月末から9月上旬にかけては、クロアチアの一般家庭で、そんな夏野菜やくだものを使った保存食づくりが盛んに行われる時期でした。 我が家でも9月上旬にアイヴァルや杏ジャム作りにママが精を出していました。 ... »記事
青の洞窟ツアーに10月に参加予定です。遊泳タイムがありますが、海は寒すぎないですか?
10月に青の洞窟ツアーへご参加予定の方からよく頂戴するのが「クロたびおすすめのツアーでは、遊泳タイムが設けられていますが、10月にも泳ぐのですか?寒すぎないですか?」「もし泳がない場合は、どんな内容のツアーになるのですか?」というご質問。 10月のクロアチアの海は日本人の感覚では海が冷たすぎるかもしれませんが(一般的に水温は20度前半)、現地人をはじめ、10月まで海水浴を楽しむ方が多いので、お天気が良く海が冷たすぎなければ遊泳タイムも設けられます。もちろん、泳ぐ・泳がないは皆様のご自由です。泳がない方は船の上から景色をお楽しみいただけますのでご安心ください。 ただ、10月にもなるとやはり、日により水温や海の状況が異なるため、遊泳タイムの有無は日により異なります。またツアーに参加してくださる皆様のご希望などに合わせて、当日催行会社のスタッフが最適なルートや内容にてご案内させていただいております。 もし遊泳タイムが短くなる、あるいはまったく設けない日は、その分、島巡りのスポットが増えたり、フヴァル島などでの滞在時間をたっぷり設けます。 ただし、代替案の内容は日により様々。当日スタッフが状況を見て判断し、最適な内容を皆様にご提案させていただきます。このように代替案となる場合は、当日催行会社のスタッフより説明がありますので、各自にて当日スタッフにご確認いただけますよう、よろしくお願いいたします。 (※ここでお伝えした内容は、当サイトで紹介している青の洞窟ツアーに限ります。ツアー催行会社により対応は異なりますので、気になる方はそれぞれ、お申込みされるツアーの催行会社にご確認ください) クロたびがおすすめするスプリット発、青の洞窟行きのツアーはこちらです(↓↓↓) 【スプリット発】青の洞窟&緑の洞窟 日帰りツアー(日本語予約可) 『クロアチア旅行 よくあるご質問』一覧へ戻る 記事
【現地レポート】9月初旬のクロアチア 服装最新情報
日中はとっても暑かったザダル こんにちは! 約一週間ぶりの更新となりました。 早いものでもう9月ですね。 ニンの塩田 この一週間半、仕事でザグレブ、ザダル、ニン、クルカ国立公園、シベニク、ドブロブニクと、クロアチアを北から南に動き回っていました。 ザダルで「世界一美しい夕日」を楽しむ人々 まだまだ観光シーズンが続くクロアチア。 どの街もたくさんの観光客で賑わっていましたが、混雑のピークは過ぎた模様。 ドブロブニクの夕焼け ドブロブニクの市場でたまたま世間話をしたおじさんの話では「7月、8月は本当に人が多くて、おまけにめちゃくちゃ暑かったから、人がいっぱいで熱気ムンムンの旧市街にいると息が詰まってしまうんじゃないか…と思うくらいすごかったんだよ〜。今日も人が多いけど、少し前と比べると、かなり観光がしやすくなったよ」とのこと。 とは言え、まだまだ日中は日差しがきつく、太陽の下をずっと歩いていると頭がクラクラしそうでした。 こんな風に日中は油断をすると熱中症になってしまうのではないか…というような暑さでしたが、日が暮れるとかなり涼しく感じました。 ドブロブニクの夕日 特に寒かったのはスルジ山の山頂や旧市街が見える高台の眺望ポイント。 夕日を眺めるために、夕暮れ頃にこれらの場所へ足を運んだのですが、日が沈んで行くごとに風が冷たくなり、じっとしているとかなり肌寒く感じました。 この日は日中かなり暑かったので、半袖に涼しいズボン…という格好をしていたのですが、日が暮れると薄手のニットの上着とスカーフを首元に巻いても寒く感じるほどでした。 周囲の人の服装も観てみましたが、真夏の格好をしている人は少なく、ほとんどの人が長袖に(風を通さないタイプの)薄手の上着を着ていました。 ドブロブニクで過ごした3日間もこんな感じでしたが、それまでも毎日コロコロ変わるお天気に毎日、朝の服装選びに頭を悩まされる一週間でした。 クルカ国立公園では、まだ泳いでいる人がたくさんいましたよ! どの町でも共通して言えることは、日中はかなり暑く感じ日でも、朝晩はひんやりとひした空気に包まれるという点。 また雨が降ると一気に気温が下がり、夏服だけでは寒く感じました。 このように、まだしばらく夏服も必要なクロアチアですが、上着や羽織りもの、長袖の用意も必須の季節となってきました。 クルカ国立公園にある「ヴィソヴァッツ島」 特に今日(8日)のザグレブは1日中肌寒く、町ゆく人は(一部の暑がりさんを除いて)みんな温かい長袖や秋物のコートを着ていました。早朝はあまりにもの寒さに、我が家ではこの秋はじめて暖房を入れたほどでした。 ブレッド ちなみに、昨日(6日)はスロベニアのブレッドとリュブリャナにも行って来ましたが、クロアチアよりもずっとずっと寒く、もう夏は遠く彼方に行ってしまったかのよう。夏服では凍えてしまうような寒さで、長袖や温かい上着が必須の気候でした。 9月6日、ブレッドを観光する人々の服装 このように、訪れる町や日によって、目まぐるしく気候が変わる9月のクロアチア(&スロベニア)。 9月のクロアチア旅行の服装は『【保存版】9月のクロアチア観光❘気になる気候や服装は?注意点はある?』にまとめているので、よろしければ旅の支度のヒントにご活用いただけると幸いです。 コロコロ変わる気温のせいで、体調を崩してしまわないよう、ぜひ準備万全でいらしてくださいね! 以上、9月のクロアチアの最新服装情報でした。 (2017年9月8日 小坂井真美) 【これを読めば完璧!?】 クロアチア旅行・観光のよくある質問集 みんなのご質問にクロたびスタッフがお答えします! 記事
【現地レポート】石畳と階段のフォトジェニックな街『シベニク』
シベニクの町並み こんにちは! 観光シーズンのピークに突入し、ずっとバタバタしていたため少しレポートが遅くなりましたが、先月末にシベニクへ行って来ました。 とっても素敵な町だったので、たくさんの写真と共にレポートしたいと思います♬ スプリットは様々なイベントが町のあちらこちらで行われ、すごく賑やかでした! シベニクはアドリア海沿岸(ダルマチア地方)に位置する小さな街。 仕事でスプリットに行った翌日、「クロたび」のシベニク情報を充実させる目的で、ザグレブに帰る前にシベニクへ立ち寄ってきました。 スプリットのプロムナード。夜遅くまでたくさんの人で賑わっていました! スプリットからシベニクまではバスで約1時間半。 途中海岸沿いの美しい景色や街並みを車窓からぼ~っと眺めていると、あっという間に到着しました(スプリット⇒シベニクへ向かう際は、バスの左側の席がおすすめです。左側に海が見えてきますよ!)。 シベニクのバスターミナル シベニクの中央バスターミナルから旧市街までは徒歩約5分程度。 海沿いを歩いてゆくと、美しい旧市街が見えてきます(↓) 写真奥に見えるのが旧市街の町並みです 「きれいな町並みだな~」と、旧市街に近づくにつれ一人ワクワク感が高まっていたのですが、海を気持ちよさそうに泳ぐ白鳥を見つけてひとり心の中で大興奮! 白鳥・・・といえば、湖のイメージが強かったため「海にも白鳥がいるんだ!」と、びっくりしてしまいました(笑) 近くまで寄ってきてくれました♥ 白鳥にほっこり癒されながら、旧市街に到着。 「クロアチアの中でも最も階段が多い街のひとつ」だと言われるシベニク。 まさにその通りで、旧市街に到着した途端、右を向いても、左を向いても階段だらけの景色が目に飛び込んできました。 中世の街並みを色濃く残し、迷路のように細く入り組んだ石畳の路地が特徴的なシベニク旧市街。 半径約250m以内に旧市街(見所)がすっぽりと収まってしまう程、コンパクトな可愛らしい街なので、方向音痴の筆者でも地図を持たずに安心して街歩きを楽しめました。 途中素敵なテラス席があるカフェやレストランもたくさん見かけましたよ・・・! こんなに素敵な石畳の路地のテラス席に腰掛けて、コーヒーを楽しめたら最高ですね♬ この日はシベニクについて勉強するため、半日ほどガイドさんに案内をして頂きながら街を歩いていたのですが、街角でとてもおもしろい話をしてくださいました。 なんでも、下の写真(↓)に写っている黄色い建物の角にある、白い石を積み上げたような柱は「市民の見栄の張り合いの”レガシー”」なのだとか。 昔シベニクに住んでいたお金持ちの人々が、その財力を誇示するために作り始めたのだそう。「柱の高さ=財力」つまり、この石の柱が高ければ高いほどお金持ちだとみなされた、という説があるそうです。 ですが他にも、ただ単に、荷物の運搬などで建物の角が痛まないように保護するために作られた、という説もあるのだそう。 個人的には”見栄の張り合い説”の方が、何だか人間くさくておもしろうなぁ、と思います(笑) レストランの入り口も素敵です♥ 他にもガイドさんに教えてもらうまで気づかなかったのですが、下の写真のように、民家の壁の足元に小さなくぼみがあいていました(↓) 壁に小さな穴が空いているのが見えるでしょうか?犬やネコのための水飲み場だったそうです これは犬やネコのための水飲み場だったのだとか。上の写真の場所以外にも、町の至る所に小さな生き物たちのための水飲み場が点在していました。 「(シベニクが位置する)ダルマチア地方は昔から夏は暑さが厳しく、水の確保は常に町の死活問題だったの。シベニクの旧市街の中にも、当時大切に使われていた井戸がいくつか今も残されているのよ」と語るガイドさん。 水を手に入れることが容易でなかった中世の時代、人々にとって水は今以上に貴重な存在。それにも関わらず、動物たちのために水飲み場を作り、貴重な水を分け与えていたシベニクの人々の優しさに、思わずじ~んとしました。 そんな心優しい人たちが住む町のためか、シベニクでは毛並みの良い、幸せそうなネコちゃんたちをたくさん見かけました。 >>続きを読む(次のページへ) 記事
【現地便り】夏のクロアチア旅行 ❘ 急な気温の変化にご注意を!
もう7月も半ばですね。 日本も毎日とても暑い日が続いているようですが、みなさま如何お過ごしでしょうか? クロアチアもここ数週間、溶けるように暑い毎日が続いています。 夏のバカンスシーズンが始まり、ザグレブでも「あと〇日で夏休みだ♬」と長期休暇を楽しみにしている人の声をたくさん耳にするように。夏休みが早い人は、もうとっくにバカンス期間に入って「数週間はザグレブに帰ってこないよ♪」と、嬉しそうに海辺の避暑地へ出かけてゆきました。 こんな風に、みんな暑いザグレブを脱出して、海辺でのんびりと過ごすことで頭がいっぱいです(笑) オパティヤの町並み 一昨日(13日)はオパティヤにザグレブから日帰りで行って来たのですが、海はクロアチア国内外から海水浴にやって来た人たちで大賑わいしていました♬ この日のオパティヤのお天気は晴れ。とても日差しがきつく、数分間日向に立っていると身がじりじりと焦げるような暑さでした。 すぐ目の前には楽しそうに海水浴を楽しむ人たち。私もザブ~ンと海の中へ飛び込みたい気持ちでいっぱいでしたが、仕事で来ていたためそんなわけにもいかず、青く輝くアドリア海の景色だけ目に焼き付けてザグレブへ戻ってきました。 夜になると若干暑さがマシになるものの、ずっと暑かったここ数週間。 「いつまでこの暑さが続くんだろう・・・」と、猛暑にみんなうんざりとしていましたが、昨日(14日)から急にひんやり、涼しくなりました。 ずっとお昼は30度越えの毎日だったのに、昨日のザグレブの最高気温はたったの22℃。特に朝晩は半袖という恰好だと肌寒い程で、さすがの(暑がりやさんが多い)ザグレブでも、薄手の長袖にズボン・・・という恰好の人もちらほら見かけました。 引き続き今日も青空が広がるものの、涼しいお天気のザグレブ。お天気予報によると、今日のザグレブは最高気温は25℃、最低気温は13℃とのこと。毎日溶けるような暑さにうんざりとしていたので、久しぶりの涼しさに気持ちがリフレッシュされました。 暑い日は石畳の上がひんやり気持ちよさそう♬ ・・・が、これはほんの束の間の涼しさのよう。 来週のお天気予報を見ると、水曜日あたりからまたグッと気温が上がる模様。最高気温が35℃越えと恐ろしい数字が並んでいます💦 羽織物が要るくらい涼しくなったかと思えば、また戻って来る猛暑・・・。クロアチア(ヨーロッパ)の夏は、こんな風に急激に気温が変化するので旅の服装選びにも頭を悩ませてしまいますよね。 近々クロアチアへお越しになるご予定の方は、よろしければ下の記事を旅の服装準備のヒントにしていただけると幸いです。 ⇒ 【保存版】7月のクロアチア観光❘気になる気候や服装は?注意点はある? ⇒ 【保存版】8月のクロアチア観光❘気になる気候や服装は?注意点はある? 来週からまた厳しい暑さが戻ってくるクロアチア。散策中の熱中症にはくれぐれもご注意くださいね! ☆オパティヤの観光情報一覧はこちら 【関連記事】 ● 夏のクロアチア旅行に用意して行きたい8... »記事
クロアチア最新情報 ❘ 『緑の洞窟』の入場料へのボイコット騒動について
ラブニク島。緑の洞窟への入口 クロアチアのアドリア海に浮かぶラヴニク島(Ravnik)。この島にある『緑の洞窟』は、近郊のビシェボ(Biševo)島にある『青の洞窟』を巡るツアーの行程の一部に組み込まれるなど、人気の観光スポットでもあります。 当サイトでもスプリットからのおすすめ日帰りツアーとして紹介している「青の洞窟ツアー」にも組み込まれている人気の緑の洞窟。ですが、残念なことに、つい先日から『緑の洞窟』を巡り、現地で少々揉め事が発生しているようです。 これまでツアーでお客さんを緑の洞窟にも案内してきた旅行会社のスタッフ曰く、今までは無料で入れた「緑の洞窟」でしたが、今年の7月に入って、急に”入場料”を徴収するようになったのだとか。 ”入場料”はひとりにつき10ユーロ(しかも中での滞在時間はたったの5分・・・!)。ツアーでやってきたスピードボートが入れないように、洞窟の前にはロープが貼られており、入場料を全員分払ったボートのみ、ロープを外して中に入れてもらえるのだとか。 この事態に緑の洞窟をツアーに組み込んでいる多くの現地旅行会社や関係者は「とんでもない!」と反発している模様。 「青の洞窟は、洞窟の管理者が船頭さんつきの小船を出し、船頭さんが洞窟の中でいろいろな説明を行ってくれるので”入場料”を徴収するのは納得できる。でも緑の洞窟に関しては、自分たちは洞窟の管理も、何も一切しない(船も何も用意しない)上、たった5分の滞在のためにひとり10ユーロも徴収するなんて納得がいかない!サービスを何も提供しないのに、お金だけ徴収するなんておかしい!」というのが、反発の理由なのだとか。 そのため、今まで緑の洞窟をツアーに組み込んでいた多くの現地旅行会社が、緑の洞窟にツアー客を連れて行くことをボイコット(緑の洞窟をツアー行程から外す)しています。 以上のような理由から、現在当サイトでおすすめしている「青の洞窟ツアー」の催行会社Aliskaf... »記事
【観光地図つき】シベニク・おすすめの観光スポット6選
日本のガイドブックにはあまり詳しく取り上げられていないため、観光情報が非常に乏しいシベニク。ですが、シベニクにはガイドブックには載っていない素敵なスポットがたくさん存在します。 そこで今回は必見の「聖ヤコブ大聖堂」や「聖ミカエル要塞」の他にも、シベニクを訪れたらぜひ立ち寄っていただきたいおすすめのスポットを全部で6つお伝えします! シベニク観光マップ ... »記事
【厳選】シベニクでおすすめのホテル3選
日本ではまだまだ情報が少ないクロアチアの町、シベニク。ガイドブックでもシベニクのホテル情報がほとんどないため「どのホテルがおすすめですか?」というご質問をしばしば耳にします。 シベニク中心部(旧市街から徒歩圏内)に位置するホテルはほんの数件程度。旧市街内、あるいは旧市街から徒歩圏内の位置にステイするなら、アパートメントタイプのお宿がほとんどとなります。 ですが、今回は「アパートメントタイプのお宿は、利用方法がホテルと異なり不安なので、やっぱりホテルに泊まりたい!」という方のために、少ないシベニクのホテルの中でも、特におすすめのホテルを3軒リストアップしてみました。 旧市街内のお洒落ホテル『ライフ・パレス』 優雅な雰囲気が漂うホテル内 (C)Booking.com... »記事
プリトヴィッツェに出没する、トンデモナイ人たち
園内は観光客でいっぱい! 一昨日、日本からクロアチアへお越しくださったご夫婦にお供して、再びプリトヴィッツェへ行って来ました! この日はお天気予報によると『晴れのち、所により雷雨』と、ちょっぴり心配なお天気。 ですが、そんな心配とは裏腹に、私たちがプリトヴィッツェに到着した11時頃は気持ちの良い青空が広がっていました。 エントランス1付近 先週の木曜日は予想していたよりも人が少なかったプリトヴィッツェ公園ですが、この日はたくさんの観光客でいっぱい! 私たちは公認ローカルガイドさんと一緒に散策をしたのでチケット売り場に並ぶ必要はありませんでしたが、チケット売り場には長蛇の列ができていました。 この日案内をしてくれたガイドさん曰く「ここ数日で観光客の数もぐっと増えてきました。1日の来園者は今の時期は約8000人~10000人。7月、8月のハイシーズンになると、毎日最大12000人が訪れるんですよ・・・!」とのこと。 数年前から毎年のように「来園者があまりにも多すぎて、プリトヴィッツェが世界ユネスコ自然遺産リストから除外される可能性がある」という噂を度々耳にしていましたが、どうやら単なる噂ではない模様。 なんでも、来園者があまりにも多すぎるため、行き届いた自然保全が難しくなってきており、マナーの悪い観光客のせいでプリトヴィッツェが世界ユネスコ自然遺産リストから除外される可能性が急浮上してきているのだそう。 残念なことに、この日も湖にエサを投げ入れている人や、立ち入り禁止の場所に立って写真を撮る人、川の中に足をつけている人、それから湖の中に浮かぶペットボトルやごみ屑を何度も見かけました。 プリトヴィッツェを心から愛するガイドさんは、そんな人を見かける度に「エサをあげないでください」「ここ、立ち入り禁止エリアですよ。あなたにとっても危険なので、やめてください。遊歩道に戻ってください」と声をかけたり、ごみ屑を見かける度に拾っていました。 これはこのガイドさんに限らず、他のガイドさんや公園レンジャーさんのみんなが日々心がけていること。私もそんな彼らの姿を見て、プリトヴィッツェ散策の際にゴミが落ちているのを見かけたら、拾うように心がけるようになりました。 実は先月、日本から旅に来られた方とプリトヴィッツェ園内を歩いていた時のこと・・・。別にこの話をお伝えしたわけでもないのに、私やガイドさんが気づくよりも前に「あぁ、こんなところにゴミが落ちているわ。こんな美しい場所にゴミを捨てる人がいるのね・・・」と、その方はさっとゴミを拾われたのです。 そんなお姿を見て、ガイドさんも私も思わず感動! クロアチア人ガイドさんも「ここが自分の国の国立公園だったら、きっとしないようなマナー違反行為をする外国人観光客が多く、毎日腹ただしい思いでいっぱいだった中、この方のようにゴミを拾ってくれる観光客をはじめて見た。日本人はやっぱりすごくマナーが良い・・・!本当にうれしい」と大感激していました。 ちょっと話が逸れてしまいましたが、このように年々増える観光客に伴い、マナー違反行為をする観光客も増え、美しいプリトヴィッツェ湖群国立公園が危機にさらされているのです。 この日お話を聞かせてくれたガイドさんは「プリトヴィッツェがユネスコ自然遺産リストから除外されてしまう事態は本当に避けたいです・・・。もしプリトヴィッツェがユネスコ自然遺産から外され、国立公園から自然公園へ格下げされるようなことがあれば、いろいろな規制が緩和される。 そうなると、お金儲けを考えて利益ばかりを優先する人たちがやってきて、公園周辺にキャンプ場などいろいろな施設を作って、プリトヴィッツェの自然はきっと破壊されることでしょう・・・。そうならないといいのですが・・・」と、心配そうに語っていました。 美しいプリトヴィッツェの景色を後世に伝えるためにも、公園を訪れるひとりひとりがしっかりマナーを守って散策を楽しみたいものですね。 このようにマナー違反行為をする観光客に日々顔をしかめているガイドさんたちですが、もうひとつ、ガイドさんたちが「絶対に許せない!」と怒り心頭のとんでもない人たちが最近プリトヴィッツェ公園に毎日のように出没しています。 そのとんでもない人‥・とはスリ! プリトヴィッツェにやってくる大勢の観光客のお財布を狙ったプロのスリ集団が、園内に出没しています。 特にここ数日前から被害が急増しており、犯人の目星はついているとのこと。なんでもルーマニア辺りからやって来た外国人スリグループだそう。 目星はついているものの、現行犯逮捕か犯行の瞬間を捉えた動画など、決定的な証拠がないと犯人を逮捕できないのだとか。 公園のスタッフやローカルガイド、現地警察が一致団結。勢力を挙げて、犯人逮捕に努めているそうですが、なかなか捕まえるのが難しく、次から次へと出没するスリに手を焼いているそうです。 ※写真はイメージです。この写真に写っている女性はスリと関係ありません この日もエントランス1付近で、ガイドさんが「あっ!あの女2人組!!」と睨んだ先を見ると、旅行者の格好をした若い女性が2人。高台のスロープからキョロキョロとあたりを見渡して、辺りを伺っている様子でした。 「あの二人組、絶対スリよ!プリトヴィッツェのガイドのSNSグループに注意喚起で出回っている、写真の二人組の女にそっくり!!(スマホで写真を確認して)・・・ほらね!!」と、見せてくれた画面の写真に写っていたのは、高台に立っている女性によく似た二人組。 いかにも観光客・・・というような服装をしていましたし、ガイドさんに言われなければ、スリだなんて夢にも思わないような外見の二人組でした。 ガイドさん曰く、スリ被害対策のために、観光客に扮した警察官が園内をパトロールしているとのこと。この日も二人組の姿を見かけたガイドさんは園内の仲間たちに「エントランス1付近でスリの女二人組を見たから注意して」と注意喚起を促していました。 また、犯行はプロのスリ集団によってのみ行われているわけではないらしく、なかには観光中にスリをはたらくトンデモナイ旅行者が要るとのこと…!「先週は、ハンガリー人、それからポーランド人の観光客が、他の観光客の財布を盗んで現行犯逮捕されたの」というトンデモナイ話をガイドさんから聞いて、私も仰天してしまいました... »記事