町の発展の礎 ヴィラ・アンジョリーナ
(C) Tourist Board Opatija オパティヤが現在のような「クロアチア有数の高級リゾート地」として発展するきっかけとなったのがヴィラ・アンジョリーナ。それまで海沿いの小さな漁村に過ぎないオパティヤでしたが、このヴィラが完成したことにより、貴族たちの注目を集めるようになりました。ヴィラ・アンジョリーナが建てられたのは1844年のこと。 リエカの豪商であったイジニオ・スカルパが建てたそのヴィラは、彼の美しき亡き妻“アンジョリーナ”にちなみ、“ヴィラ・アンジョリーナ”と名付けられました。(※厳密には“建設”されたのではなく、それまでそこにあった、ある男爵が所有していた建物を改装してヴィラ・アンジョリーナが誕生したと言われています) その後、スカルパはこの館にオーストリア・ハンガリー帝国の数々の貴族たちを招き、そのことがオパティヤの高級リゾートとしての名を高めるきっかけになりました。クロアチアの国民的英雄であるイェラチッチ総督も、この館を訪れた著名人のひとり。現在は「観光博物館」として一般開放されており、19世紀のオパティヤを映した写真などが展示されています。 (C)... »記事