クロアチア、新型コロナ新規感染者数過去最悪に!EU圏からの旅行も赤信号
こんにちは! 日本ではお盆休みが終わってしまいましたが、みなさんはどんな夏休みを過ごされましたか? クロアチアでも、そろそろ夏のバカンスの終わりの時期が近づいてきました。 この夏は「新型コロナの影響で、泣く泣くクロアチア旅行をキャンセルした」という方も多いと思います。 クロアチアでは、日本を含むEU圏外からクロアチアへの渡航者は入国制限措置および隔離対象の措置が引き続き行われています(クロアチアへの観光目的の入国は現実的でない)が、一方でEU圏及びシェンゲン域内EU及びシェンゲン域にお住まいの方は、日本人を含む第三国の国民であっても長期滞在資格を持っていれば、観光目的であってもクロアチアへ通常通り入国できる状態でした。(自主隔離や48時間以内に実施されたPCR検査の陰性結果の提出を求められません) (【関連記事】7月29日更新:クロアチア新型コロナ最新情報┃EU圏からの旅行はOK、マスクは必須!日本からの旅行は?) ですが、昨日(2020年8月20日)事態が急変しました。 クロアチア、新型コロナ感染者数過去最悪記録を更新 20日、クロアチアで新型コロナの感染者が新たに255名確認され、過去最悪記録を更新しました。 この事態を受けて、スロベニアやイギリスが即座にクロアチアを「レッドリスト(自主隔離免除制限国(=旅行に行くべきでない国))」に掲載。 本日21日以降、クロアチアからスロベニアに入国する者は原則14日間の自主隔離を求められることとなりました。(ただし、現在すでにクロアチアに滞在中のスロベニア人およびスロベニアの滞在許可保持者は、8月24日までにスロベニアに入国した場合、自主隔離が免除されるそうです) (※イギリスも同様だと耳にしていますが、イギリスの対応は詳しく確認しておりません。イギリスにお住まいでクロアチアへ近々ご旅行予定の方は各自でイギリス側の情報をご確認ください) またドイツもクロアチアの一部(シベニク=クニン郡およびスプリット=ダルマチア郡)をレッドリストに追加したとのこと。 オーストリアもクロアチアをレッドリストに追加。2020年8月17日の午前0時クロアチアからオーストリアへ入国する者に14日間の自主隔離または48時間以内に実施されたPCR検査の陰性結果の提出を義務付けています。 ここに挙げた国以外にも、今後クロアチアをレッドリストに加えるEU圏およびシェンゲン域の国が増えるかもしれません。EU圏・シェンゲン域にお住まいで近々クロアチアへのご旅行をご予定されている方は、必ずご自身でお住まいの国の最新情報をご確認ください。 なお、国内の感染拡大を受けてクロアチア政府は再びナイトクラブの営業制限する措置の延長を発表。 特にスプリット周辺のエリアで感染が拡大しており(20日に発表されたうちの新規感染者のうち75名がスプリット郡より)で、現地メディアによると「コロナ感染者が急増した要因は夏のバカンスにある。(バカンス客がたくさん集まって来る)海辺の街はウイルスの温床になっており、特にナイトクラブは危険」などと報道されています。 EU圏にお住まいの方へ ここ数日、EU圏にお住まいの方から「近々クロアチアへ旅行に行く予定なのですが、クロアチアの状況はどうですか?新型コロナによる旅への影響はありませんか?」というご質問をちらほら頂戴します。 現時点(2020年8月21日午前1時)ではクロアチア側としてはEU圏およびシェンゲン域からの旅行者の制限措置(隔離措置など)を行っていないため、クロアチア側の対応よりもお住まいの国の入国者に対する措置をしっかり確認されることをおすすめします。 実際、クロアチア現地の様子は(スーパーの営業など、様々な制限措置が緩和された)6月上旬あたりからずっとウイルスの感染拡大が再燃し続けているにも関わらず、かなり日常が戻って来ており「公共交通機関や商店でマスクを着用しないといけない」という点を除いては、一般市民生活レベルでは不自由を感じることはありませんでした。 また今回の「過去最悪記録を更新」のニュースが報じられるまで、夏のバカンスで特にアドリア海沿いの街は観光客で賑わい、ほぼ通常通り観光を楽しんでいただけるような状況でした。 ですが、前述のとおり、このような状況になってしまったので「クロアチアに旅行に入ったはいいが、クロアチアがレッドリストに加えられているため、居住国へ帰った後隔離されることになった・・・」なんてならないよう、ぜひ各自でお住まいの国の情報をご確認ください。 「せっかくクロアチアへ、ちょっぴり遅い夏のバカンスに出かけようと思っていたのに・・・」ときっと肩を落とされていることでしょうが、トラブルに巻き込まれないようにどうか慎重なご判断をなさってくださいね。 (実際、8月22日にザグレブへお越しで街案内をさせていただく予定だったドイツ在住の方は、今回の事態を受けて20日午後にクロアチア旅行のキャンセルをご決断されました。 現在、クロアチアの公共交通機関やお店ではマスク着用が必須です なお、大変恐れ入りますが、ガイドのご依頼を頂いている方をのぞき、クロアチアにおける新型コロナ関連の情報に関する個別のご質問・相談の対応は原則行っておりません。何か情報を手に入れましたら今回のように当サイトでシェアさせていただきますね。申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。) なお、ここでお伝えする情報はすべて『クロアチア市民保護本部』のHPなどが公表している情報等を調べ、正確な情報をお届けできるように努めていますが、みなさんご自身でも正確な情報を収集され、熟考した上でご自身でご判断なさってくださいね。 今後も引き続き、クロアチアの措置内容の変更、入国制限対象除外となる国・地域が拡大する可能性も大いにありますので、「たびレジ」でクロアチアを登録され、正確な最新情報の収集に努められることを強くおすすめします。 引き続き当サイトでも、クロアチア現地のコロナウイルスに対する地元民の反応を含め、なるべく正確な最新状況をシェアできるように努めますので、あくまでもひとつの情報源としてご覧いただけると嬉しいです。 また何かわかったら、当サイトでもこちらのまとめページ(「【まとめ】新型コロナ、クロアチア旅行は中止するべき?現地の状況は?(随時更新)」)に随時情報をUPしていけるように努めますね。 引き続き、みなさんもどうか健康だけにはどうかお気をつけて! (2020年8月21日 小坂井真美) ♥ クロたびスタッフ・ブログ、Twitter、Facebookでは日々クロアチア各地の最新気候情報をはじめ、さまざまな情報をお伝えしています。よろしければフォローしていただけると嬉しいです。 またYou... »記事
【重要】3月22日から30日間、クロアチア国内の公共交通機関・運行停止へ
ドブロブニク旧市街の街並み 先日、3月19日の正午からドブロブニク空港が閉鎖となったとお伝えしましたが、3月21日にクロアチア政府より次のような発表がなされました。 新型コロナ感染のさらなる拡大を防ぐため、3月22日より30日間、公共交通機関の運行を一時的にすべて停止する。 当局の発表(クロアチア語ページ)によると、運行停止対象となる主な交通機関は次のとおり: ・クロアチア国内の陸路による公共旅客輸送(ただしタクシーは除く)(長距離バスは該当します) ・国境を超える陸路による公共旅客輸送(長距離バスが該当します) ・鉄道による人の公共交通機関 ・トラムおよびその他の公共交通機関 ・その他、上記に記されていないものでも、あらゆる種類の公共交通機関(ロープウェー、ケーブルカーなど)も運行停止の対象となります。 また船も一部の国内航路を除き、原則運航停止に。 なお、運航停止措置の期間、クロアチア全土の鉄道駅とバスターミナルは一時的に閉鎖されます。 また。実施期間中は市民保護スタッフおよび警察官により厳しく監督されるとのこと。 幸い物流は停止しないみたいですが、実質的にクロアチアの公共交通機関による交通網は完全マヒ状態です。 現状タクシーの運行は禁止されていませんし、自家用車でなら自由に移動できる状態ですが、今後どうなることやら・・・。 せっかく桜の季節なのに、外に出られそうにありません 3日前の記事「【旅行は今すぐ中止を】クロアチアも食料品店と薬局除く全店舗閉店へ」にて「2020年3月19日からの30日間、クロアチアへの旅行は100%非現実的です」とお伝えしましたが、上記の措置により期間がさらに伸び、少なくとも「3月22日から30日間、クロアチア旅行は難しい」状態です。 ちなみにあくまでも私の意見ですが、「3月22日から30日間」でスパッとすべてが終わって元通りに戻るとは想像しがたい現状。「4月末に旅行を予定している。しばらく様子を見ようと思っていた」という方がいらしたら、現時点ではかなり(4月中のクロアチア旅行は)厳しいと思います。 いずれにせよ今後の状況によっては各措置が延長される可能性もあるため、4月下旬以降のクロアチア旅行を予定されている方も、引き続き慎重に情報収集に努めてくださいね。 現状クロアチアでは外出禁止令は出されていませんが、イタリアをはじめ周辺諸国の対応を見ていると、いつクロアチアもさらなる制限措置を取ってもわからないような状態。 隣国モンテネグロでも数日前まで「タクシーだけはOK」という同じような措置が取られていましたが、結局今は「タクシーもNG」。しかも外出禁止令まで発令されるような事態です。 なお、3月21日時点では、クロアチア国内で確認されている感染者は206名と報道されていました。(昨日1日だけで新たに78名の感染者が確認されたそうです) 今朝のクロアチアのニュースでは、お隣イタリアでは新型コロナのせいで1日で800人もの死者が出たと報道され、多くの人が衝撃を受けています。 クロアチアにとっても決して「対岸の火事」ではありませんし、イタリアの惨状をニュースで見てたくさんの人が心を痛めています。 日に日に状況が深刻に、悪くなっていくヨーロッパ諸国。先が見えずに不安ですが、これ以上感染拡大、犠牲者が増えないことを願いながら、じっと耐えるしかなさそうです。 たびレジに登録しよう 在クロアチア日本大使館は連日、クロアチア国内におけるコロナウイルス関連情報を事細かにメールで配信してくださっています。その情報を受け取るためにも、みなさんもぜひ「たびレジ」に登録してくださいね。 また何かわかったら、当サイトでもこちらのまとめページ(「【まとめ】新型コロナ、クロアチア旅行は中止するべき?現地の状況は?(随時更新)」)に随時情報をUPしていけるように努めますね。 引き続き、みなさんもどうか健康だけにはどうかお気をつけて! (2020年3月22日 小坂井真美) ♥ クロたびスタッフ・ブログ、Twitter、Facebookでは日々クロアチア各地の最新気候情報をはじめ、さまざまな情報をお伝えしています。よろしければフォローしていただけると嬉しいです 【これを読めば完璧!?】 クロアチア旅行・観光のよくある質問集 みんなのご質問にクロたびスタッフがお答えします! 【クロたびスタッフの著書もよろしくお願いします】 ⇒ ガイドブック「アドリア海の素敵な街めぐり クロアチアへ」著書発売のお知らせ 「見落とすべきでない観光スポットは?」「おすすめのホテル、レストランは?」「お土産はどこで買えばいい?」など、これまで数えきれないくらい聞かれたご質問に対する答えをギュッと一冊に詰め込みました。 また当サイト(クロたび)では紹介していないお気に入りのカフェやレストランやホテル、お店、各町でのおすすめの過ごし方などなど・・・当サイトには載せきれていない情報もたくさん盛り込んでいます。 よろしければお手に取っていただけると嬉しいです。 ⇒ 「旅するクロアチア語」... »記事
ヨーロッパで新型コロナ感染が確認されていない唯一の国?!
モンテネグロの世界遺産コトルの街並み ヨーロッパで急速に感染が拡大している新型コロナウイルス。 3月15日(現地時間)午後21時にはお隣セルビアで「国家非常事態宣言」がなされ、クロアチアでも大きく報道されています。(3月16日0時現在、クロアチアでは非常事態宣言はなされていません) 「(外交官とその家族、および滞在許可を得ている者以外の)外国人の入国禁止。保育園から大学までの教育施設の一斉閉鎖・休校」などの措置が取られるとのこと。 クロアチアの現状 昨日のブログでもお伝えしたとおり、一般市民の様子はいたって穏やか。 16日からクロアチア各地で休校がはじまり、在宅勤務で自宅に引きこもっている人が多いですが、特にパニックになっている様子はありません。 でも、医療の最前線で頑張ってくれているお医者さんやナース、病院は本当に大変そうです。ザグレブの病院(KB... »記事