クロアチアで1本は手に入れたい!「ネクタイ」が大切な人への贈り物にぴったりなワケ
世界中のビジネスマンが毎日のように身につけているネクタイ。このネクタイの発祥地、実はクロアチアなのです!
すっかり私たちの日常に溶け込んでいるネクタイですが、その誕生には恋人たちの願いとロマンスが詰まっています。
17世紀、ヨーロッパでは30年戦争が始まり、クロアチアの兵士もフランスの傭兵として戦地へ赴くことに。
ある村に住む青年も、そんな兵士のひとりでした。青年は、村を発つ前に最後にもう一度遭いたいと恋人の元を訪れました。別れを惜しむふたりに、刻々と迫る出発の時。
美しいその娘は、愛と忠誠の証として青年の首もとに赤いスカーフを巻きながらこう願いました。
「私の愛する人・・・どうかご無事で。私のもとへ戻ってきてください。」
娘の心からの願いが青年を守ったのでしょうか。片時もそのスカーフを身からはずさなかった青年は、その後戦場から無事に戻ってきたそうです。
このロマンチックで幸運な逸話は瞬く間に村々に広まり、クロアチアの女性たちは願いを込めて、戦場に向かう夫や恋人の首に赤いスカーフを巻きつけるようになりました。
そんなクロアチア人の赤いスカーフに彩られた首元が、お洒落王ルイ14世の目に留まることに。王様は家来に「あれ(首元の赤いもの)は何だ?」と聞きます。
すると兵士のことを聞かれたのだと勘違いした家来は「あれ(兵士)はクラバッタ(クロアチア人)です」と答えたのだとか。その後、首元に巻くおしゃれなスカーフは「クラバッタ」としてヨーロッパの上流階級に広く浸透、そして世界中に広まってゆきました。
愛する人の無事を願い結ばれたネクタイ。そんなネクタイは大切な人への贈り物にもぴったりですね。
クロアチア土産に、この逸話を添えて大切な人にとっておきのネクタイをプレゼントしませんか?
(小坂井 真美)
【これを読めば完璧!?】 |