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バチカン市国観光をする前に知っておいた方がいい9つのこと

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラからの眺め

 

今日はヴァチカン観光についてお伝えします。

 

先月(5月)末、少し早い夏休みでクロアチアからイタリア(ローマ)へ遊びに行って来ました。その際、ヴァチカン市国もあわせて観光したのですが、実際に足を運んでみて「これは事前に知っておいてよかった!」「事前に知っておきたかったな」と感じたことをリストアップしてみました。

 

ヴァチカン観光情報はクロアチア在住の筆者にとって専門外ですが、これからヴァチカン観光をされるみなさまの何らかのヒントになれば・・・と思い、まとめました。

 

服装に注意

神聖な場所なため、露出の多い服装は避けましょう

 

世界最小の国、バチカン市国。キリスト教カトリックの聖地でもあるこの国には巡礼者はもちろん、世界中からたくさんの観光客が足を運びます。

 

これはガイドブックやネット情報でもよく書かれていますが、バチカン観光の際は服装に注意しましょう。カトリック信者でない人にとってはヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂は「観光地」のひとつかもしれませんが、やはりただの観光スポットである前に、ここは神聖な場所。

 

ミニスカートやキャミソール、ショートパンツなど、肩やひざがでている服装では入場拒否される可能性があります。サン・ピエトロ大聖堂だけではなく、バチカン美術館も同様です。

 

バチカンを訪れる時だけではなく、他の国でも教会や寺院など神聖な場所を訪れる際は気を付けたいポイントですね。

セキュリティーチェックがある

サン・ピエトロ大聖堂、バチカン美術館ともに、入場する際にセキュリティチェック(荷物チェックとボディーチェックがあります)。要領は空港のセキュリティチェックと同じ。ポケットからカメラや携帯電話などの電子機器を出し、検査機に通すだけです。

 

空港と異なりペットボトルのお水などは持ち込めますが、刃物は持ち込み禁止。旅行中に便利なアーミーナイフなどを持っていると没収されてしまうそうなのでご注意ください。ちなみに、ローマからバチカン市国へ入る際に入国審査はなく、パスポートチェックはありませんでした。

 

ちなみに後にも述べますが、バチカンは朝早くに行かないと、かなり混雑します。筆者たちは朝早く(9時前)バチカンへ到着したので、セキュリティーチェックも全く待つことなく通ることができましたが、16時頃にセキュリティーチェックの近くを通りかかった時、チェックを待つ長蛇の列ができているのを目撃しました。

体に負担の少ない恰好で

 

バチカン観光の際は「露出の少ない服装で」とお伝えしましたが、なおかつ「体に負担の少ない恰好」で行くことをおすすめします。具体的には歩きやすい靴を選び、荷物はできるだけコンパクトに&軽くという2点です。

 

特に女性の方は、ヒールは避けた方が無難。そもそも観光時にヒールを履く方はあまりいらっしゃらないとは思いますが、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラに登ったりバチカン美術館の観光を予定されている方は、たくさん歩くことになるので、ぜひ歩きやすい靴を選んでくださいね。

 

朝早い時間がおすすめ

朝早くは人がまばら(写真は5月末、9:00前のサンピエトロ広場)

 

バチカンに行ったことがある友人に「絶対に朝早く行った方がいいよ」と勧められ、筆者がバチカンに到着したのは朝の9時前。サン・ピエトロ広場にはほとんど人がおらず、セキュリティーチェックも全く並ぶことなく入国することができました。

 

まずはサン・ピエトロ大聖堂を見学。参拝者や観光客もまばらで、ゆっくりと見学することができました。半時間程じっくりと見学させて頂いたあと、クーポラへ。クーポラに登るにも長蛇の列に待つこともあるそうですが、朝に来たためか、まったく並ぶことなく頂上までスムーズに行くことができました。

 

クーポラの上からの景色を満喫し、日本とクロアチアの家族に絵葉書を書いたり、なんだかんだ楽しんだあと、11時前にサン・ピエトロ広場に降りて来たのですが、ほんの数時間の間に広場が人で埋め尽くされており、あまりにもの混雑ぶりにびっくりしました。

 

頑張って朝早くに来て本当によかったと思いました。

 

ガイドブックには「早朝の他、お昼のランチタイム頃にも人が少なくなる」との情報もありましたが、特に夏の暑い時期はランチタイムは日が照り付け暑いので、やっぱり朝早くに行く方がいいかもしれません。

長い長い階段の先に待つ絶景

クーポラからの眺め

 

頂上に近づくにつれ、階段の幅が狭くなります

サン・ピエトロ広場とローマの街を一望できる美しい景色に出逢えるのはサン・ピエトロ大聖堂のクーポラ(ドーム)の頂上。この記事の一番はじめに載せている写真もクーポラの頂上から撮ったものです。

 

絶景スポットとして人気のある場所ですが、頂上に辿りつくには長く狭い階段を上る必要があります。途中まで有料エレベーターで登ることができるのですが、それでも300段ちょっとは自力で登る必要があります

 

エレベーターなしで全部自力で登りきるなら、その階段の数はなんと550段近く・・・!頂上に近づくにつれ、階段の幅もかなり狭くなります。このようにクーポラに登るにはある程度体力が必要になります。

 

筆者はエレベーターを使わず、550段を徒歩で上りきりましたが、頂上に着くころには汗びっしょり、息も絶え絶えに。ですが、やっとの思いで辿りついた頂上で目に飛び込んできた美しい景色に疲れも一気に吹っ飛んでしまいました!

 

実は筆者が今回のローマ+バチカン観光で一番「行って良かった!」と思ったのが、ここクーポラの頂上。ローマ(バチカン)に来てここに足を運ばないなんてもったいな過ぎます・・・!

 

階段を上り下りする時間、頂上からの景色を満喫する時間、途中のショップでお買い物をする時間、絵葉書を書く時間などすべて合わせて約1時間半ちょっとでした。(「世界最小の国」から絵葉書を送るのも旅の素敵な思い出になりますよ♪) 駆け足で行けば1時間もあれば十分なのだそう。「時間がないから」と見逃してしまうのはもったいないです!

 

ただし、これは「待ち時間」なしに、スムーズに行けた場合の所要時間の目安です。上にも述べたように、酷い時はクーポラに登るために数時間待ち・・・なんてこともあるそうなので、やはり朝早く行くことをおすすめします。

美術館は事前予約をするべし

バチカン美術館に入場するために並ぶ人(予約をしていない人)の長蛇の列

 

大混雑するのはサン・ピエトロ大聖堂やクーポラだけではなく、バチカン美術館も同様。

 

ミケランジェロ作の「最後の審判」やラファエロ作の「アテナイの学堂」など、誰もが一度は教科書などで目にしたことがある大傑作が詰まったバチカン美術館。そんな大傑作をひと目見ようと世界中からたくさんの人が訪れるため、時期によっては予約なしで行くと長蛇の列に数時間並ぶハメになることも・・・。「絶対に訪れたい」という方はインターネットで事前予約(Vatican Museum公式HP) して行かれることを強くおすすめします。

 

筆者も友人から「絶対に予約して行った方がいいよ!」とアドバイスをもらい、この日11:30に予約をして行ったのですが、予約チケットを持っていない人たちの長蛇の列を見て「事前予約していて本当によかった!」と心の底から友人に感謝しました。予約をしていなかったら、きっと数時間待つことになったと思います。

水曜日、日曜日に注意

バチカン市国では毎週水曜日に法王謁見、日曜日はミサがあり、大勢の信者の方々で大混雑します。そのため、水曜日、日曜日にバチカン観光を予定している方はご注意ください。またヴァチカン美術館は毎月最終日曜日以外は休館日にあたります。

 

※バチカン美術館の開館日カレンダーはこちら→ Calendar 2017/2018 of the Vatican Museums

見所をチェック

教科書で見たあの名画が・・・!

 

膨大な数のコレクションを所有しているバチカン美術館。あまりにも巨大なため「すべての作品をじっくりと鑑賞するには1週間は必要」だと言われる程なのだとか。「せっかく 来たのに、見所を見逃してしまった・・・!」なんてことにならないよう、事前にどのフロアに何があるのか、どの作品を見たいのか、などチェックしておくこ とをおすすめします。

 

筆者もある程度は「見所」を事前にチェックして行ったのですが、何がどこにあるのかしっかりと確認していなかったため、レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」 やラオコーン像など、見たかった作品を見逃してしまいました・・・。

 

11:30から見学を開始したため、時間はたっぷりとあったので「せっかく来たのだから探してみようか・・・」とも思ったのですが、体力がもたずに断念。事前にしっかりと確認してくるべきだったなぁ・・・と後悔するハメになりました。みなさんは筆者のようにならないよう、ぜひしっかりと確認して行ってくださいね。

事前予習をして行こう

見所たくさんのバチカン美術館

 

ヴァチカン市国は世界有数の美術・芸術の宝庫、そして興味深い歴史を持つ国でもあります。事前に少しでも歴史や所蔵されている数々の作品について予習しておけばさらに見学を楽しむことができます。

 

ですが、あまりにも作品数が膨大なため、事前予習をするのにも限界がありますよね。そこでバチカン美術館を満喫したい方におすすめなのが、オーディオガイド(音声ガイド)。バチカン美術館では、有料で日本語の音声ガイドの貸出しをしてくれます。なお、オーディオガイドを貸りるためにはパスポートなどの身分証明が必要なので、携帯するのをお忘れなく!

 

以上、みなさまの楽しいバチカン観光のヒントになれば幸いです。

小坂井真美