ヴィントガル付近を流れるラドヴナ川の渓流である『ヴィントガル渓谷(soteska Vintgar)」。スロベニアを代表する観光地ブレッドから車で約15分程の所に位置しているにも関わらず、ブレッドに比べるとその名を知る人が少ない美しいこの渓谷はまさに秘境!
日本のガイドブックでもあまり詳しく紹介されていないため、日本ではほとんどその名が知られていませんが、ブレッド観光の際にはぜひ足を延ばしていただきたいおすすめの穴場スポットなのです!
そこで今回はヴィントガル渓谷の楽しみ方、行き方、見所や散策マップなど、ヴィントガル渓谷散策に役立つ観光基本情報をお伝えします。
ヴィントガル渓谷の楽しみ方
森の中を縫うように流れるエメラルドグリーンに輝く清流と無数の滝、心地よい水の音・・・。川に沿うように美しい木の遊歩道が敷かれており、美しい景色と水の音を聴きながら歩いていると、心の中からリフレッシュしたような気分になります。
渓谷内は車やバイクはもちろん、自転車の乗り入れもできないため、遊歩道の上を徒歩でのんびりと楽しみます。下の散策マップにある①と④にあるそれぞれのエントランス付近には小さなカフェとお手洗いがありますが、渓谷内(その間)はお店などは一切ありません(お手洗いもありません)。そのため、散策前はお水などの用意をどうぞお忘れなく!
それから、上り坂や階段などは比較的少なく、穏やかな道や遊歩道をずっと歩いてゆくことになりますが、もちろん歩きやすい服装、靴は必須です。
ヴィントガル渓谷のベストシーズン
ヴィントガル渓谷観光のおすすめシーズンは5月~11月。特に緑が眩しく、清流が清々しく感じられる夏、6月~9月中旬頃まではベストシーズンと言えるでしょう。
冬もヴィントガル渓谷を散策することはできますが、雨や雪などで足元が凍って危ないこともあるので、散策時は十分に気を付けてくださいね。また冬以外の時期でもお天気の悪い日は、足元が滑りやすくなる部分もあるので、ケガや転倒をしないようにご注意ください。
ヴィントガル渓谷 見所&散策マップ
ヴィントガル渓谷の全長は約1.6km。ゆったりと景色を楽しんだり、途中写真を撮りながら散策しても片道約40分~50分程度です。
ヴィントガル渓谷への入口は2か所。上の地図の①と④の地点に位置しています。①と④にはチケット売り場があるので、ここでエントランス料を払って“入場”することとなります。前述したように、エントランス付近には小さなカフェとお手洗いがありますが、渓谷内(その間)はお店などは一切ありません(お手洗いもありません)ので、散策前の準備はしっかりと済ませてくださね。
ブレッドからの半日日帰り旅行先としても人気のヴィントガル渓谷。ブレッドから公共バスや車、自転車を利用してアクセスする方の大半が散策をスタートさせる(到着する)のは①のエントランス。ラドヴナ川は①から④の方向に向かって流れているので、川上から川下に向かって歩いてゆくことになりますが、①~②の地点が特に遊歩道と渓谷、川のバランスが美しい絶景に出逢えるエリアです。
③の地点には風情ある石造りの鉄道橋があり、運が良いとブレッド・イェゼロ(Bled Jezero)駅とヴィントガル(Vintgar)駅を結ぶ列車が橋の上を走る様子を見ることができるかもしれません。
また、もうひとつのエントランスがある④の地点に位置するシュム(Šum)滝もお見逃しなく!
以上のように、大抵の方はブレッドからバスで①のエントランスに到着、①から④の方向に向かって歩き、④に到着したらスタート地点である①へ徒歩で折り返してバスでブレッドに戻るか、④のエントランスの北側に位置するヴィントガル駅まで歩いて行き、そこから列車に乗ってブレッドに戻るというルートを辿ります。
ちなみに、①から④に向かって(川上から川下に向かって)の片道ルートだけ歩く際は、真っすぐ前を見て歩くだけではなく、たまに立ち止まって後ろを振り返ってみてくださいね。段々に流れる美しい川の様子が目に飛び込んでくることでしょう。
そのため、時間に余裕があれば、ぜひ往復していただきたいところですが「片道ルートだけ歩きたい」という方には④からスタートして①に到着する(川下から川上に向かって歩く)ルートがおすすめです。その場合、ブレッドから公共交通機関を利用してアクセスするなら、往路はブレッドから列車でヴィントガル駅へ行き④のエントランスからスタート、①に到着後はバスでブレッドに戻ると効率的です。
【DATA】
■ヴィントガル渓谷
遊歩道・開放時間:8:00~18:00
エントランス料:大人ひとり4ユーロ
(Googleマップ)