一年を通して様々な催し物が行われ、いつもザグレブっ子で賑わう美しい緑のズリニェバッツ公園(Zrinjevac)。
ザグレブには数々の公園が存在しますが、春は花々が咲き乱れ、夏は緑が眩しく、秋は木々が色づき、冬はクリスマスの魔法に包まれるこの公園は、町を代表する市民の憩いの場。公園の名はニコラ・シュビッチ・ズリンスキー(1508-1566年)という人物で、オスマン・トルコ軍からハンガリーのシゲットという町を守るために戦士したクロアチアの総督にちなんで付けられました。
美しい公園にはクロアチアの著名人の胸像や噴水、音楽パビリオンなどが立ち並んでいます。なかでも特徴的なのは美しい巨木の並木道。よく「何の木ですか?」と聞かれますが、これは“プラタナス”という木で、19世紀にトリエステから運ばれてきたものです。
ズリニェバッツ公園のランドマーク
■百葉箱
1884年から気象観測をずっと行っている百葉箱も必見!気温、気圧、時刻が一目でわかる百葉箱は現在でもザグレブ市民に愛され、公園を行きかう人々はこの前で足を止めます。この百葉箱は19世紀末にアドルフ・ホルツェルという裕福な医者から寄贈されたもの。
ちなみに、公園内に建つ音楽パビリオンも裕福なユダヤ人に寄贈されたものだと言われています。19世紀、ザグレブを愛する裕福な人々は町に重要な建築物や公共施設を寄贈したそうです。
■「きのこ」の噴水
ザグレブに水道管が通った1878年直後に、ザグレブ初の噴水がこの公園に造られました。それがザグレブっ子たちから「ヴルガニ(きのこ)」と呼ばれている噴水。う~ん・・・確かにきのこのような形をしていますね!夏になると噴水の周りで無邪気に遊ぶ子供たちの姿をよく見かけます。
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