【クロアチア便り】11月なのに・・・いつまで続く?季節外れの暖かさ
こんにちは!
度々当ブログでもお伝えしてきましたが、この秋、異例の暖かさが続いているクロアチア。
もう11月だというのに、一向に本格的な寒さが到来する気配がありません。
ドブロブニクやスプリットなどアドリア海沿いの町と比べると寒い内陸エリアのザグレブやプリトヴィッツェでさえ、まだまだ11月と思えない暖かさが続いています。
(特に内陸エリアでは)平年11月にもなると、日中でも冬物のコートがないと寒いくらい気温が下がり、冬物のコートや手袋を身に着ける人も珍しくないような気候になるもの。
なのに今年は11月になっても日中は17度前後まで気温が上がり、日によっては20度近くなることも。寒がりの筆者でさえ、日中はコートを着ずに出歩く日もあるほどです。
最近、日本からクロアチアへお越しになった方も「11月のクロアチアはかなり寒いと聞いていたので、分厚いダウンコートや冬服をたくさん持ってきたけれど、嵩張るだけで使う機会があまりなかったです」と、予想外の暖かさに驚いていました。
ザグレブ育ちの友達も「もう11月なのに、今年は随分と暖かいねえ・・・僕が子供の頃は、万聖節の日(11月1日)あたりに雪が降ったこともあるのに・・・。寒いのはキライだけど、こんなに暖かいと、ちょっと心配になる」と話していました。
ところで、我が家では毎年秋にママ(お義母さん)が、キセロ・クプス(Kiselo kupus)作りをします。
キセロ・クプス(Kiselo kupus)とは、日本ではドイツ語の「ザワークラウト」で知られている食べ物で、いわゆるキャベツのお漬物。
「クロアチアのおふくろの味」である「サルマ(sarma)」と呼ばれる家庭料理に欠かせない食材です(お米を混ぜた肉団子をキセロ・クプスで巻いたロールキャベツのような食べ物です)
我が家では秋になり寒くなると、ママが大量のキャベツを買ってきて自家製のキセロ・クプスを作ってくれます。
キャベツの外側の葉を何枚か剥がして芯を取り、大きなポリバケツにたくさんのキャベツをぎゅうぎゅうに詰め込み、大量の塩を入れて1ヶ月程放置するだけ。
今年は10月上旬くらいにキャベツを分仕込んでくれたのですが、昨日ママが「今年はいつまでたっても暖かいせいで、キャベツがうまく発酵せずに腐ってしまった・・・!」と嘆いていました💦
中を覗いてみると、ほんのりとピンクがかっていて、確かに様子がおかしいキャベツたち・・・。残念ですが、全部処分することにしました。
ママは早くも大量のキャベツを買いなおし「もう一度漬けなおす」とリベンジに燃えています(↓)。
でも天気予報によると、平年を上回るこの暖かさは「少なくとも11月23日頃まで続く」とのこと。
アドリア海沿岸部(スプリットやドブロブニク)では日中の最高気温は17℃~22℃程度、内陸部(ザグレブやプリトヴィッツェ)では13℃~18℃程度と予想されています。少なくとも、これから2週間近くの間は、11月らしからぬ暖かさが続くようです。
この季節外れの暖かい空気は、クロアチアだけではなくヨーロッパ全体を覆っているのだとか。それに、日本でも平年より暖かいそうですね。
寒いのは苦手ですが、やはりいつまでたっても暖かいと、少し心配になってしまいます。
ですが「暖かい」と言っても、あくまでも「11月だというのに、平年よりは暖かい」というだけなので、やはり冬服(暖かいズボンやセーター)は必須です。
これから11月末までの間にクロアチアへお越しの方は(油断しないことに越したことはありませんが)「真冬並みの寒さ対策」はまだ必要ないかもしれません。
なかなか判断が難しいと思いますが、当ブログ記事にはここ数日のザグレブの街の様子を捉えた写真を載せているので、ぜひ服装選びのヒントにしてくださいね。
(2018年11月8日 小坂井真美)
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