先が見えない不安「コロナうつ」にならないために
こんにちは。
早いものでもう4月ですね。
久しぶりのブログ更新となりました。
クロアチアでは本格的な外出自粛がはじまってから約3週間が経ちました。
ちょうど一ヶ月前はクロアチアではまだ「いつもどおりの日常」がぎりぎり続いていた頃。
「コロナのせいで、GW頃まではガイドの仕事は望めないだろうなあ・・・どうしようもないから、あきらめよう」とため息をついていたものの、まだ気持ちは前向きでした。そして、まさかこんな状況になるなんて正直想像していませんでした。
今クロアチアはみんな最低限の外出しか基本的にしていない状態(3月19日以降、クロアチアではスーパーや薬局など生活に必要な最低限の店舗しか営業していません)。そしてこの状況がいつ終わるのか、まったく先が見えていない状態です。
また私たちはガイドをはじめ基本的に観光業で生計を立てている身なので、今シーズンは絶望的。周りには旅行会社やガイド業を営んで生計を立てている友達がほとんどなのですが、文字通り収入がゼロになってしまって今後に大きな不安を抱えている人も少なくありません。
いつまでこの状態が続くのか先は見えないうえ、世界的に経済も大打撃を受けているため、観光業の心配どころか今後、業種を限らず世界経済がどうなっていってしまうのかと不安で仕方ない毎日。
「大丈夫だよ。コロナが収まれば観光客も戻ってくる、クロアチアは観光が国の収入の要だから、きっと政府もなんとかしてくれるはず。夏ころまでにはすべてが良くなっているさ」と話す楽観的な友達もいますが、悲観的な考えの私は、どうしてもそのように考えることができません
世界的に経済的な損失の規模が大きすぎるため、ウイルスが収束しても観光業の先行きはしばらくの間お先真っ暗なのではないかと悲観しています💦
世界的な大不況になれば、生活に直結しない観光業は活気がなくなることしか想像できません。
またコロナの影響で営業停止期間が長引くと、廃業に追い込まれるお店やレストランなども増えてくることでしょう。
また先月22日に起こったザグレブ地震のせいで、市内中心部にあるお店やレストラン、宿なども被害を受けたところがたくさんあります。
ザグレブ市内でアパートメントホテルを営む知り合いは「宿の部屋の壁に大きな亀裂が入り、建物一部が壊れてしまった。仮にコロナが夏までに終息しても、僕は少なくとも今シーズンは営業できない。それどころか、建物自体の被害状況によっては廃業しないといけないかも」と話していました。
しかも彼の自宅は宿と同じ建物。収入源である宿だけではなく自宅も同時に被災してしまい、本当に不憫でかける言葉が見つかりませんでした。
3月末頃までは「前向きにいないと!サイトのコンテンツ作りなど、将来につながる仕事をしよう」と気を強く持っていましたが、先が全く見えない不安の中、コロナや地震のニュースを毎日目にして家にこもって作業をしていると本当に気が滅入ってしまいました。
あちらこちら飛び回ってガイドの仕事をしたり、足を運んだ先の楽しいこと、綺麗な景色をブログに綴ったりすることがまさにライフワークだった私にとって、どこにも行けず、家にひたすら籠る日々は灰色。
「しんどいのはみんな一緒。どうにもならないんだから、どうせなら家で楽しくのんびり過ごそう」と笑う夫の言葉に「そうだなぁ」と思いながらも「今後のためにも、今できることをしよう。有意義に、生産的に過ごさないと」という漠然とした焦燥感に日々取りつかれていた3月。
焦燥感が募るだけで先が見えない不安と苛立ちに3月末頃には心の中でプツンと糸が切れてしまい、自分の中の何かが死んでしまったような気分。すべてがどうでもよくなって「あ〜あ、明日なんてこなければ良いのに。このままずっと寝ていたい」とかなり病んでいました。
どうやら完全に「コロナ鬱」になってしまったみたいです(苦笑)
昔から夫にはよく「きみは泳ぐのを止めたら死んでしまうマグロみたい(笑)」と言われてきたのですが、まさにそのとおりだな・・・と痛感(;´・ω・)
ブログを書いたり、コンテンツ作りをしたり、自分で生み出せば家からでもできることはいくらでもあるのですが、何かを造ろう、文章を書こうと思っていても、心の中が空っぽだと何も浮かんでこないものです。
10日近く死んだように何もしていませんでしたが、数日前に思い切って「有意義、生産的に過ごさないと」という思い込みを捨てて、しばらくの間遊び呆けることにしました。
・好きな本、漫画を読む
・絵を描く
・庭でぼ~っとお花見をする
・食べることを楽しむ
・音楽を楽しむ
・映画や動画を観る
などなど・・・
本もこれまでは実用書などスキルや知識に役立ちそうなものばかりを読んでいましたが、ここ数日、子供の頃のように小説ばかり読むようになりました。久しぶりに漫画もたくさん読んでみました。
物語の世界に没頭できると時間も不安も忘れることができます。
そらから、子供の頃大好きだった「お絵描き」をしてみると、思った以上に楽しいことに気が付きました。
(「僕も子供の頃は絵を描くのが好きだった」という夫と一緒に「記憶だけを頼りにお絵描き対決ゲーム」をしてみました。そんな彼が描いたミッキーとピカチュウ(↓) ピカチュウとミッキーの目が一緒。しかも狂気を感じます。(右下のピカチュウは私が描いたものです) 久しぶりに大笑いしました(笑))
「外にも行かないし、食べてばっかりだったら太るだろうな~」という心配も潔く捨てて、好きなものをパクパク楽しんでいます。
また幸いずっとお天気が良いので、庭でゴロゴロして空を眺めながら音楽を聴くとストレス解消になります。(夫は最近、米津玄師さんや中島みゆきさん、ユーミン、ポルノグラフィティ等にハマっているみたいです(※日本語はさっぱりなので、歌詞の意味はほとんどわかっていません)(笑))
小説、漫画、映画、動画、音楽などの世界にどっぷり浸かると、家にいながら別世界へ行くことができます。そんな世界を生み出してくれるクリエイターの方々、そして家に籠りながらもいろいろ楽しめる便利な時代に感謝ですね♥
それから、やっぱり一日中ずっと部屋着で過ごすのはダメだということに今更改めて気づきました💦
そして見ると気が滅入るニュースは必要最低限しかチェックしないことにしました。
こんな風に過ごしていると、少しずつ心に活力が戻ってきて、こうしてブログを綴れるようになりました(*´ω`)
ところで、一昨日、一週間半ぶりに行ったスーパーへ行ってきました。
いつも行くところより大きいスーパーに行ってきたのですが、店内に入れる人数を厳しく制限していて、入店を待つ人の列ができていました。
待つときは2mずつ間を空けて。またほとんどの人がマスクと使い捨て手袋を持参して身に着けていました(私たちもそうしました)。
一度にたくさんの買い物ができるように、みんな大きなカゴに大量の食糧を載せていました。
ところで、今回の買い物で私たちが一番最初にチェックしたのは野菜の種。
「暇だから家庭菜園をはじめた」というクロアチア人の友達が多いので、私たちもはじめてみることにしました。
でも、種コーナーに向かってみると、野菜の種はほとんど売り切れ(↓)。みんな同じことを考えているみたいです。
我が家ではすでにママがトマトやねぎ等の種まきをしているので、余っているもののなかからスイカ、レタス、キャベツを選びました。
「スイカは育てるのが難しい」と聞いたことがあるので、上手くできるかわかりませんが、近々種まきをしようと思います♬
日本でも緊急事態宣言がなされましたね。
私たちと違い「在宅ワークでも仕事が忙しくぼ〜っとしている暇なんてないよ!」という方の方が多いと思いますが、もし「急に時間を持て余してしまった。毎日家の中で過ごしていて、気分が落ち込みそう・・・」となってしまったら、私みたいにならないように気を付けてくださいね(;´▽`A“
また心に元気を溜めて、楽しいコンテンツをお届けできるように頑張りますね。
大変でしんどい時期ですが、みなさんが健康で心穏やかな時間を過ごせますように。
【関連記事】
⇒ 新型コロナ外出自粛要請を甘く見ないで、戦争を体験したあるクロアチア人のメッセージ
(2020年4月10日 小坂井真美)
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