コロナ渦中のクロアチア、のどかなイースターの食卓
こんにちは!
先日の日曜日(4月12日)はイースターでした。
熱心なカトリック教徒が多いクロアチアでは、イースターは大切な祝日。
例年なら、実家から遠く離れて暮らしている人も帰省して家族と過ごす人が多いのですが、今年はコロナウイルスのせいでクロアチアでも都市間の移動が原則禁止されている状態のため、叶わない人が多かったみたいです。
隣に住む夫の叔母さんは息子夫婦がオーストリアに住んでいるのですが、コロナのせいで国境封鎖されてクロアチアに戻って来れないので夏まで帰省は延期。
「イースターどころか、このままじゃ夏に帰れるかも心配だよ・・・。」と漏らしていました。まったく先が見えず「来年くらいまでこのままなんじゃ・・・」と思う一方で、なんとか夏までには世界が元にもどっているといいな・・・と淡い期待をしています。
一方、我が家はみんな同じ敷地に住んでいるので、みんな揃ってイースターのお祝いをすることができました。
イースターやクリスマスになるといつも以上に張り切って料理をしてくれるママ。
前日からいそいそと準備をはじめてくれていたのですが、土曜日には早くもケーキが完成。
我が家恒例ですが、ママが作るケーキはとにかく巨大です(※うちは大家族ではありません。ママ、義弟、夫、私の4人家族です)
しかも二種類も…!
バナナケーキにココナッツケーキ。
おいしいけれど、本当に量が多い…!
いつもながら「4人で食べるサイズじゃない〜」と心の中で叫びながらも、毎度数日後にはちゃんと消えてなくなるケーキの行方を不思議に思ってます(笑)
土曜日以後、顔を見る度に「ケーキは食べた?まだあるわよ!いっぱい食べてね」と連呼するママ。
甘いものは大好きですし、あったかい気持ちはとっても嬉しい!
でも、贅沢を言ってはバチがあたりそうだけれど、毎日ケーキバイキング状態はさすがにキツイです(笑)
ただでさえ、パンダみたいに毎日ゴロゴロしているだけなのに、こんなに食べてばかりではコロナ鬱の次はコロナ太りになりそうです (笑) (;´▽`A“
イースター当日の我が家のランチはこんな感じ(↑)
メインは子羊のオーブン焼き(写真右下)。
イースターの食事定番のゆで卵やチーズ、ハムもばっちりお皿に並んでいます。
(↑)ちなみにこちらはママが作ったイースターエッグ(ゆで卵です)。
人工染料を使ってカラフルに染める人もいますが、ママはいつも玉ねぎの皮を煮詰めて色をつけるという昔ながらの方法で色染めしています。(ブログ用に作っている様子を写真に撮ろうと思っていたのに、うっかり忘れてしまいました)
それから、いつもはフランツスカ・サラタという(後述する)サラダを作ってくれるのですが、今回は野菜を切っただけのシンプルなサラダプレート(↓)。
トマトにキュウリに・・・生のねぎ!
この生のネギがドドンとプレートの上に載って出てくるスタイルはクロアチアの(地元民が行くようなアットホームな)レストランでも時折見かけるのですが、何度見ても慣れません(笑)
どのように食べるのかというと・・・
ネギの先にちょちょいと塩をつけて・・・
ガブリ!!!
ママが「友達が庭で育てたネギよ〜。新鮮で身体にいいわよ!お肉に合うから、ほら、遠慮しないであなたも食べて食べて!お肉もたくさんとってね」と勧めてくれたのですが、そのままネギにかじりつくと口の中がピリピリしそうなので「ありがとう〜」と遠慮しました💦
ネギはやっぱりお蕎麦やうどん、お味噌に入れて食べたい・・・(;´・ω・)
余ったネギはママにもらってうちに持って帰ることにしました(うどんにでも入れて頂きます)。
翌日のイースターマンデーには「昨日作らなかったら」とママがフランツスカ・サラタを作ってくれました(↑)。
茹でたグリーンピースとニンジン、ゆで卵と細切れにしたキュウリのピクルス、そしてマヨネーズとサワークリームを混ぜたサラダ(サワークリームはなくてもOK)。
簡単に作れるので、よかったら作ってみてくださいね♥
ちなみに「そういえば、なんでフランツスカ・サラタ(フランスのサラダ)って言うんだろう?」と思い聞いてみると「さあ?フランスが発祥なんじゃないかしら?」とママ。
真相は不明ですが、どうなんでしょう?フランス事情に詳しい方、フランスのお家でもこのサラダを食べますか~?
それにしても、4月に入ってからザグレブでは毎日とっても良いお天気が続いています☀
最近、家の中にこもってPCやスマホの画面とにらめっこばかりしていると鬱々してくるので、たくさん庭で過ごすようになりました。
このブログも途中まで、ハンモックでゆらゆら揺られながら(スマホで)書きました。
スマホから目を逸らして上を見上げると目に飛び込んでくるのは・・・桜!・・・と言いたいですが葉桜(笑)
この木の桜は5日ほど前に散ってしまいましたが、早くも緑の小さな実がなっています(他の種類の桜はまだ花が残っています)。
もうすぐさくらんぼの季節♥ 楽しみです!
しばらくハンモックでゴロゴロしていたら、太陽で顔がじりじり・・・。そして、ゆらゆらし過ぎたのか軽い船酔いみたいになってきたので日陰へ・・・。
椅子に座ろうと思ったら、可愛い先客がいました🐇 家族が置いたみたいです。
昨日のお昼にはフランツスカ・サラタの他、ビーフスープを作ってくれたママ。
庭で遊んでいたら、ママが「スープに入れるパセリを摘みに行く」と言うので畑についで行きました。
ママの周りで写真を撮ってうろちょろしていたら「チェシュニャク(Češnjak)いる?食べごろよ」と聞かれたので、てっきり文字通りニンニクのことだと思った私は「うん、欲しい!」とふたつ返事。(クロアチア語でČešnjakはニンニクです)
ママが「これよ〜」と手をかけたのはネギみたいな緑の野菜。
「あれ?ニンニクってこんなだっけ?」と一瞬ハテナマークが頭の中に浮かんだものの、ママが引っこ抜いた根っこ部分に白い塊(ニンニク)がついているとのだと思い込みワクワク覗き込んでいたら目が点になりました(笑)
ニンニクがついていると思い込んでいた部分はただの根っこ。
「あれ?なんだこれ?ニンニクじゃないの??」とハテナマークをいっぱい浮かべ、ママに「これ、何て名前の野菜って言ったっけ?」と尋ねると「Mladi luk češnjakよ」と返ってきました。
直訳するとネギニンニク(Mladi luk=ネギ、Češnjak=ニンニク)。香りはニラみたい。
食べ方がよくわからないのでママに聞いてみたら「ネギと同じよ。そのまま生で食べてもおいしいよ」と教えてくれました。
でも生のネギにバリバリかじりつく義弟みたいに、生のままこれを食べるワイルドさは私にはないので、豚肉と一緒にニラ炒めみたいにしようと思っています。
イースターも終わり、本格的な春に突入したクロアチア。
こんなに素敵な時期に外を思いっきり自由に満喫できないなんて悲しいですが、庭でのひとときを楽しもうと思います。
今までこの時期は忙しくて庭や畑の野菜をじっくりと観察する機会がありませんでしたが、コロナのおかげでたっぷりと時間があるので、これからは家庭菜園や庭いじりも楽しんでみようと思います。
日本も大変だと思いますが、みなさんは私みたいにコロナ疲れにならないよう気を付けてくださいね。(その後好きなことに没頭するようになり、かなり元気になりました!おかげで今日もブログを更新できました♬)
どうか健康だけにはくれぐれもお気をつけて(*^^)v
(2020年4月14日 小坂井真美)
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