ガイドブックには載っていない、ザグレブのトレシュニェヴカ市場で買い物してきました(アクセス方法も)
地元民が集うトレシュニェヴカ市場
こんにちは!
「ザグレブの青空市場」といえば、日本のガイドブックにも載っている「ドラツ市場」が有名ですが、今日は観光客がめったに足を運ばないトレシュニェヴカ市場をご紹介します。
トレシュニェヴカ市場が位置するのは、ほとんどの観光客が足を運ばないエリア。(ザグレブの観光地圏外にあります)
ザグレブの中心地イェラチッチ総督広場からアクセスするにはトラムの利用が便利です。
【トレシュニェヴカ市場情報】
OPEN時間:
月~土 6:30~14:00
日 6:30~13:00
アクセス方法:※イェラチッチ総督広場(Trg Bana J.Jelacica) 駅から12番線トラムで6つ目の駅・トレシュニェヴカ広場 (Tresnjevacki trg)駅で降車すれば、市場は目の前です。乗車時間は約15分。
■ザグレブのトラムの乗り方はこちら
トラムを降りてすぐ目の前は市場!
市場の入り口付近にはカフェもたくさんあり、平日・休日関係なく、お天気の良い日は買い物ついでのおしゃべりをカフェで楽しむ人たちで溢れています。
また市場の周りにはパン屋さんの他、クロアチアのB級グルメを楽しめるファーストフード店も点在しています。(関連記事:【必食】クロアチア人が愛して止まないB級グルメ3選)
(↑)このグリル屋さんは私たちがトレシュニェブカ市場を訪れたら、たまにお昼ごはんを買っていくお店(「FastFood No.1」という名前です)。
ハンバーガーやホットドッグなどお肉料理をメインにいろんなメニューが揃っていますが、私たちがいつも買うのは「チェバピ」というクロアチアの伝統的なお肉料理です。
チェバピとはスパイスで味付けをした挽肉を小さく筒状に丸めたものをグリルした料理。「レピニャ」とよばれるパンとカットされた生のたまねぎと一緒に食べます。
このお店ではチェバピが10個入って25クーナ(約400円)!!
安くておいしいので、ファーストフード感覚で楽しめます!
チェバピはクロアチアに来たらぜひ食べてほしい料理のひとつなので、みなさんもお越しの際はぜひ食べてみてくださいね!(トレシュニェヴカ市場のこのお店でなくても、クロアチア各地のファーストフード店や大衆レストランで食べられます)
なお、市場の入り口付近にはお花屋さんも集まっています。
季節によりいろんなお花が並んでいますが、特に今から気候が良くなる時期はお庭やベランダに植えるためのお花を買う人がたくさんいて賑わいを見せます。
(↑)クロアチアに限らずヨーロッパの街を歩いていると、こんな感じに花で彩られた可愛らしい窓をよく見かけますが、飾られているのはたいていゼラニウムです。
窓や玄関先によく飾られているのは、見た目が綺麗なだけではなく、ゼラニウムには虫よけ効果があると言われているからだそう。
我が家でもママ(義母)がベランダに毎春飾っています。
旬の食材を探して
それでは、次は本題の食材、野菜やくだもの売り場を覗いてみましょう!
「何か今の季節、春らしいものはあるかな~」と思いながら歩いているとイチゴを発見しました!
でも、今年はまだクロアチア産の露地物イチゴがあまり出回っていないので、これはおそらくスペイン産かギリシャ産。イチゴが大好物なのですが、この日はぐっと我慢して他の食材を探すことにしました。
途中「そういえば、ニンニクを切らしていたなぁ」と気が付き、ひとつ買って帰ることにしました。
1個2.5クーナ(約40円)。スーパーで売っているものより立派でおいしそうです。
やっぱり、市場ってブラブラ見て歩くだけでも楽しいですよね♪
私は市場に来るとついつい、いろんな食材を買いたくなってしまうのですが、この日は守銭奴の夫が一緒だったので、今日、明日で食べてしまう分だけ、必要最低限の食材だけ探すことにしました(;´▽`A“(笑)
ところで、今の季節、クロアチアはアスパラガスがまさに旬!
「今日は絶対にアスパラを買って帰ろう♪」と市場へやって来ました。
特に今の時期限定のDivlja sparoga(ディブリャ・シュパロガ)と呼ばれるアスパラガスが食べたくて、それを探しながら赤いパラソルの間を歩きました。
クロアチア語では「ディブリャ・シュパロガ」ですが、英語だと「ワイルド・アスパラガス」と呼ばれるアスパラガス。地中海エリアに分布している、ちょっと珍しい野菜。普通のアスパラガスと比べるとヒョロヒョロで細いけれど、栄養満点でとっても体に良い食べ物として知られています。
そんなディブリャ・シュパロガを売っているおばちゃんを発見したので値段を尋ねたら「一束50クーナ(約800円)だよ!」と言われて、思わず目玉が飛び出してしまいそうでした(;´▽`A“(笑)
クロアチアで一束800円の野菜なんて、かなりかなりの高級品・・・。
今の季節にしか食べられない、希少価値が高い野菜なので、値段が高いのは納得ですが、50クーナは悩みます。
優しいおばちゃんは「40クーナ(640円)に負けとくよ~」って言ってくれたので「それなら・・・」と買いそうになったのですが、アスパラがあんまり好きじゃない夫が近くで「アスパラにそんな大金を払うなんて・・・!本気?!」という顔をしてジーッとこちらを見つめていた(無言の圧力をかけてきた)ので、あきらめることにしました(苦笑)
このあともディブリャ・シュパロガを見つけてはお店の人に値段を聞いたのですが、どこも40~50クーナだったので、この日は泣く泣く断念することにしました。また夫なしでひとりで買い物に行く時に探してみます(笑) (夫の目の前で買わず、勝手に買ってきてしれっと食卓に出す分には、なぜか彼は文句をいわないので(^-^;)
ディブリャ・シュパロガが買えなくて残念でしたが、代わりに大好物のキンカンを買って帰ることにしました。キンカンなら夫も好きで一緒に喜んで食べてくれるので・・・!
値段は1キロで40クーナ。半分の500g、20クーナ(約320円)分買うことにしました。
キンカンは冬が旬の食材なので、もうすぐお別れ・・・。その前にたくさん堪能することにします♪
キンカンを買って満足・・・だったけれど、やっぱりどうしてもアスパラが食べたい・・・!!
というわけで、この日は散々迷った挙句、ディブリャ・シュパロガではない普通のアスパラを買うことにしました。
1束20クーナ(約320円)と手ごろな値段、ちょうどいい量のアスパラガスを売っているおじいちゃんがいたので、それを頂くことにしました。
さっきまで「アスパラに40クーナも払うなんてっ!」とシカみたいな顔をして後をついてきていた夫も、20クーナなら文句も言わなかったですし、ディブリャ・シュパロガが買えなかったのがやっぱりちょっと心残りだけれど、おいしそうなアスパラが買えて満足です♪
この日は市場から家に帰って来て、早速アスパラガスを使った料理を作って食べました。
そのメニューとは「フリタヤ」と呼ばれるクロアチアの伝統料理。
フリタヤとはいわゆる「オムレツ」のことで、クロアチアでは特にイストラ地方を中心に朝食によく食べられているお料理です。
いつも当サイトではザグレブの中心地に位置する「ドラツ市場」ばかり紹介していますが、今回はちょっとディープなザグレブのスポット「トレシュニェヴカ市場」のご紹介でした!
ドラツ市場と売っているものはほとんど変わりありませんが「より地元っ子たちの生活の雰囲気を肌で感じてみたい!」「観光客がほとんどいない市場を覗いてみたい」という方は、ザグレブ観光のついでに覗いてみると楽しいかもしれません。
なお「ザグレブ観光案内&トレシュニェヴカ市場にも連れて行ってほしい!」という方がいらしたら、喜んでご案内します(*^^*)ご興味をお持ちくださる方は、よろしければこちら(ザグレブ日本語ガイドサービス)をご覧ください。
またトレシュニェヴカ市場の様子は下のYouTube動画のVlogにもまとめています。ぜひあわせてご覧いただけると嬉しいです!
なお、次回のブログ記事ではアスパラガスのフリタヤの作り方をお届けしますね♪
それでは・・・!
(2021年4月21日 小坂井真美)
♥ クロたびスタッフ・ブログ、Twitter、Facebookでは日々クロアチア各地の最新気候情報をはじめ、さまざまな情報をお伝えしています。よろしければフォローしていただけると嬉しいです。
またYou Tubeチャンネル「クロたびしょう」もぜひご覧ください☆
【これを読めば完璧!?】 |
【クロたびスタッフの著書もよろしくお願いします】
⇒ ガイドブック「アドリア海の素敵な街めぐり クロアチアへ」著書発売のお知らせ
「見落とすべきでない観光スポットは?」「おすすめのホテル、レストランは?」「お土産はどこで買えばいい?」など、これまで数えきれないくらい聞かれたご質問に対する答えをギュッと一冊に詰め込みました。
また当サイト(クロたび)では紹介していないお気に入りのカフェやレストランやホテル、お店、各町でのおすすめの過ごし方などなど・・・当サイトには載せきれていない情報もたくさん盛り込んでいます。
よろしければお手に取っていただけると嬉しいです。
「クロアチア語を勉強してみたい」「クロアチア語って、どんな言葉なんだろう?」という方はもちろん、「これからクロアチアに行く予定!ちょっと言葉を覚えて、より心に残る、出会いや発見のあるクロアチア旅行を楽しみたい」という方もお手に取っていただけると嬉しいです。