ボスニア・ヘルツェゴヴィナの国旗。黄色の三角形は国土の形を図案化したもの。

ビザ（査証）

3ヵ月以内の観光目的の滞在ならビザは不要。

水は飲める？

現地の人々は日常的に水道水を飲んでおり、「飲んでも問題ない」と言われていますが、普段から飲み慣れていない旅行者はやはり避けた方が無難です。

飲み水はペットボトルのミネラルウォーターを購入されることをおすすめします。ですが、歯磨きや手洗い、調理などには安心して水道水を利用することができます。

日本との時差は？

日本とクロアチアの時差は、冬時間では日本が8時間、夏時間（サマータイム）では7時間早くなります。 サマータイムは毎年3月最終日曜日の午前1時に始まり、10月最終日曜日の午前1時に終わります。7月や8月頃になるとサマータイムの影響もあり、午後9 時頃までうっすらと空が明るく、1日がとても長く感じられます。

日本からのアクセス

モスタルはクロアチアのドブロブニクからの日帰り旅行先としても人気の町

現在、 日本とボスニア・ヘルツェゴヴィナを結ぶ直行便はありません。日本からクロアチアに行くには、中東やヨーロッパの主要空港で最低1回 の乗り継ぎが必要なためボスニア・ヘルツェゴヴィナに行くだけでもほぼ1日がかり。往復で2日は移動時間として必要です。もしくはクロアチアなど隣国から陸路で入国する手段も一般的です。

電圧・プラグ

ボスニア・ヘルツェゴビナの電源プラグ、コンセントはCタイプ

ボスニア・ヘルツェゴヴィナの電圧は220V、周波数は50Hz。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ旅行の際に、近隣のクロアチアやモンテネグロ、スロヴェニアを訪れる方も多いと思いますが、これらの国々も同じCタイプの形状。電圧も周波数もボスニア・ヘルツェゴヴィナと同じです。

「変圧器は必要？　クロアチアの電圧・プラグ事情」でお伝えしていることは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナにもあてはまります。ぜひ合わせてご覧ください。

公用語

詳しくは「ボスニア・ヘルツェゴヴィナの公用語は？英語は通じる？」をご覧ください

チップ

ボスニア・ヘルツェゴヴィナでは「チップは必ずしも払うべき」という習慣はありませんが、やはり素晴らしいサービスを提供してもらった時に感謝の気持ちを表す方法のひとつとしてチップは最適です。ホテルで荷物を運んでくれるポーターや、ルームサービスの係り の方、カフェやレストランでの会計時、タクシーの運賃支払いなど……。

高級レストランなら合計金額の10％程度、ホテルのピローチップは2マルク程度、カフェやカジュアルなレストラン、タクシーの支払い時には合計金額の端数部分を切り上げ、おつりとなる金額をチップとして渡すと喜んでもらえます。

通貨と両替

ボスニア・ヘルツェゴビナの通貨は“兌換マルク（だかんマルク）”。”コンヴェルティビルナ・マルカ(Konvertibilna Marka)”とも呼ばれ、KMと省略されます。

※詳しくは「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ　通貨と両替」をご覧ください

治安

ボスニア・ヘルツェゴヴィナは凶悪犯罪が少なく、ヨーロッパでも比較的治安の良い国だと言われてます。普段日本で気を付けているように、常識のある行動をしていれば女性でも安心して一人旅を楽しめます。

またとても気さくで、おしゃべり好きなボスニア・ヘルツェゴヴィナの人々。ですが、旧ユーゴスラビア内戦関連の話題や、民族的・宗教的な話題は思わぬ誤解に発展してしまう可能 性もあるので避けるほうが無難です。相手から話してくれる場合は別ですが、そうでなければこちらからそのような話題を振るのは控えましょう。

気候と旅の服装

サラエボなど内陸部に位置する町は内陸性気候、モスタルなど南部に位置する町は地中海性気候に属します。周囲を山に囲まれた盆地に位置するサラエボは夏は暑さが厳しく、時には最高気温が40度近くまで上ることも。一方冬になると雪が降り気温は氷点下、厳しい寒さの日々が続きます。モスタルはサラエボと比べると冬の寒さは穏やかですが、やはり防寒対策はしっかりと行う必要があります。

※各季節、イメージとしてはクロアチア旅行の服装と同じですので、ぜひ「クロアチアの季節・気候・服装アドバイス」をヒントにしてださい。

マナー

日本ではお店に入る時にあいさつをするという方は少ないと思います。ですが海外ではたとえスーパーであっても、市場であっても、小さなお店であっても、入店時やレジでの支払い時は「こんにちは」と挨拶するのがマナー。ボスニア・ヘルツェゴヴィナでも同様です。それから何も買わずに店を出る時も一言「ありがとうございます、さようなら」の一言を お忘れなく。

またイスラム教徒が多いボスニア・ヘルツェゴヴィナでは観光地として人気のモスタルやサラエボにもモスクが点在し、なかには観光客にも開放されている所があります。

モスク見学時は、観光地ではなく“神聖な場所”であるということを忘れずに見学しましょう。入場時には必ず靴を脱ぎ、女性は肌を露出しない服装で。夏は長袖の薄い上着やショールを用意しておくといいでしょう。また、1日5回ある礼拝の時間には信者以外は入場することができないのでご注意ください。