
みなさん、こんにちは!クロアチア在住ガイドのまみです。
今日はクリスマスですね!
今回はクロアチア各地のクリスマスの様子をたくさんの写真と共にお伝えします。
ザグレブ

まずは私が住んでいる首都ザクレブ(Zagreb)の様子から。
ザクレブは2016~2018の3年連続で『ヨーロッパ・ベスト・クリスマスマーケット』の一位に輝いた街。毎年、クリスマスにはかなり力を入れており、今年も盛り上がっています。

(↑)こちらはザクレブの中心地、イェラチッチ総督広場の様子。
ホットワインや軽食を楽しめる屋台や、可愛い雑貨などを売るクリスマス小屋が立ち並んでいます。

(↑)また広場の一角には子供向けのクリスマス・トラムの発着場があり、時折サンタさんが乗るトラムが走っている姿を目にすることができます。

(↑)マンドゥシェバッツの泉もアドベント・クランツ仕様。
今年は「音楽」がテーマのザグレブのアドベント。

アドベント・クランツには大きなベルがたくさんつけられていました。

なお、11月あたまあたりから(施設老朽による工事の影響で)ドラツ青空市場が一時的に移転中。

市場のお花やさんスペースがイェラチッチ総督広場に移転しているため、総督の銅像のすぐ近くに赤いパラソルが立ち並ぶという珍しい美しい景色が広がっています。(※市場、お花屋さんは8時~14時頃まで)
(↓)ズリニェバッツ公園は例年とおりの美しさ。
クリスマス小屋もたくさん立ち並び、昼夜問わず楽しげな雰囲気に包まれています。
夜になると野外クリスマスコンサート(無料)も行われ、いっそう賑やかに。
公園周辺はサンタクロースの馬車も走っており、いつも見かける度につい笑顔になってしまいます。

ところで、去年は「北極」をテーマにした世界観に溢れた、とても幻想的だったグリッチのトンネル(↑)。
あまりにも美しかったので「今年はどんな風になっているのかな♪」とワクワクしていたら、すでに見に行った地元っ子の友達が「あれはアカン。もはやホラーやわ」と辛辣な評価。

行ってみたら…なるほど…。
一方で「シンプルでいいと思う」という声も。
みなさんはどう思いますか?

(↑)丘の上の旧市街エリアはこんな感じ。

ロトルシュチャック塔周辺は特に夕暮れ時から夜にかけての時間帯が素敵。

光輝くイルミネーションが、まるで天から降り注ぐ星のようでした。

なお、160年以上ガス燈が通りを照らすザグレブ旧市街。
そんなあたたかい光の下で小さなクリスマス・コンサートも行われました。
ここ数年と比べると少し豪華さに欠ける印象も否めない今年のザグレブのクリスマスでしたが、メルヘンチックで煌びやかな雰囲気に包まれています。
ドブロブニク
次にお届けするのはドブロブニク(Dubrovnik)の様子。
クリスマスのドブロブニクについて詳しくは、別途こちらの記事(【クロアチア便り】11月末~12月┃クリスマスのドブロブニク)にまとめていますが、ドブロブニクのクリスマスは上品かつ煌びやか。
「夏のリゾート地」というイメージが強いドブロブニクですが、観光オフシーズンの今は町本来の姿を楽しむことができます。
夏にはない、冬・クリスマスの時期ならではのドブロブニクを存分に楽しむことができました。
ロヴィニ
次は港町ロヴィニ(Rovinj)から。
ロヴィニもドブロブニクと同様、夏が観光シーズンの街。
完全にオフシーズンを迎えたロヴィニ旧市街。
ほとんどのレストランやショップは冬季休業に入り、街全体が静けさに包まれていました。
観光客の姿もほとんど見かけず、石畳の路地で時折すれ違うのは猫や地元っ子ばかり。
その分、時がゆっくりと流れ、美しい街並みをゆったりと堪能することができました。
広場には大きなクリスマスツリーが立ち、噴水は大きなアドベント・クランツで囲まれていました。
(↓)こちらは「港町、船の街ロヴィニらしいな」…と思わず心が和んだ景色。
港に浮かぶ船の上には、魚や星をかたどったイルミネーションが。
静かな水面にやさしく揺れる光が印象的でした。
私が訪れた日はあいにくの曇り空。ピンク色の夕焼けの空は見られませんでした。
それでも、溶け合いそうに淡い色をまとった海と空が広がり、心休まる夕べの景色を目にすることができました。
ポレチュ

次も港町、ポレチュ(Poreč)。
ポレチュはロヴィニ以上に人影が少なく、町全体が静寂に包まれていました。
旧市街内のお店の体感8割近くが冬季休業でクローズ。
曇り空も相まって、正直ちょっぴり物悲しい印象。

それでも、きっと夜になればイルミネーションが灯り、地元っ子たちが集い、昼間とは違うぬくもりのある表情を見せてくれるのだろう…そんな想像をしながら街を歩きました。

お目当てのエウフラシウス大聖堂を貸し切り状態で拝観できたのは、まさにオフシーズンならでは。
世界遺産の美しい大聖堂を独り占めするような、贅沢な時間を堪能することができました。
リエカ

ロヴィニやポレチュと同じく港町であるリエカ(Rijeka)。
ただしこの街は、いわゆる観光地というよりも、一年を通して地元の人々で賑わう場所。
そのため、街にはたくさんの地元っ子たちが行き交い、生活感のある活気に満ちていました。
メインストリートのコルゾ通りには、数こそ多くはないもののクリスマス小屋が並び、ささやかながらも季節の雰囲気を感じさせてくれました。
曇り空の下での散策となりましたが、夜にはきっと、より煌びやかで美しい表情を見せてくれるのでしょう。
オパティヤ

最後にお届けするのは海辺の街オパティヤ(Opatija)から。
20時を過ぎ、ふらっとホテルを抜け出して夜のオパティヤ散策へ繰り出しました。
時間帯(しかも平日)のせいもあってか、人の姿は思いのほか少なく、街は静かで落ち着いた空気に包まれていました。
19世紀頃から、気品漂うヨーロッパ屈指のリゾート地として栄えてきたオパティヤ。
その歴史にふさわしく、街全体に上品で洗練された雰囲気が漂い、クリスマスシーズンの装いもどこか控えめながら華やかでした。
海辺に建ち並ぶホテルは、イルミネーションに彩られ、夜の海と相まってどこか幻想的。
通り沿いのお店のショーウィンドウも、メルヘンチックで物語の世界に迷い込んだかのような演出が多く、眺めているだけで自然と心が弾みました。
人混みとは無縁の静かな夜。
煌びやかな光に包まれた街を歩いているうちに、まるで童話の世界をひとり散策しているような、不思議で贅沢な感覚にとらわれました。
それでは、みなさんも素敵なクリスマスをお過ごしください。
Sretan Božić(スレタン・ボジッチ。※クロアチア語で「メリークリスマス」)!





























