ドブロブニク水族館の見所┃小さな癒しの空間、雨の日の観光にもおすすめ!
口コミ評価はまずまずなドブロブニク水族館
11月にクロアチアへお越しくださったみなさんをスルーガイドとして一週間ご案内した際、ドブロブニクにも数日滞在したのですが、その際に立ち寄った水族館が意外とおもしろかったのでレポートしたいと思います!
秋になるとよく雨が降るドブロブニク。
私たちがドブロブニクに滞在した10月31日~11月2日の約3日間、晴れ間にも恵まれましたが、最終日の2日は時折小雨がぱらつく曇り空の一日でした。
でも、それまでの間ドブロブニクを満喫することができましたし、見所もすべて周ってしまったため、みなさんのたってのご希望で水族館へ行くことにしました。
ドブロブニク水族館はずっと昔に一度プライベートでちらっと訪れたことがあったのですが、その時の正直な印象は「小さくてしょぼい水族館。水族館というよりも、”すこし大きめの水槽がいっぱいある場所”」でした(;´▽`A“
なので「今日は水族館に行ってみたい」と仰るみなさんに「・・・以前に行ったことがありますが、すごく小さな水族館でしたよ~。日本の水族館のイメージで行くとガッカリされるかもしれません」とお伝えすると、笑いながら「ネットの口コミでも”しょぼいわりに入場料が高い水族館”“(夏の暑い時期に)涼むのには良い場所”と書かれているのをみました(笑) でも、あまり人気ないから、逆にどんな所なのか興味があるんです」と仰りました。
また、この時ご案内させていただいたのは写真愛好家のみなさんだったのですが、「おもしろい写真が撮れるかもしれない」とワクワクしたご様子。
雨のプリトヴィッツェでも目を輝かせながら「逆に雨の日で素敵な写真が撮れました!」と喜んでくださったみなさんですし、「そう仰るなら 😉 」と水族館に向かいました。
(関連ブログ: 雨や霧のプリトヴィッツェで学んだ、幸せ&元気のヒミツ )
意外と楽しい!ドブロブニク水族館のお魚たち
私たちがドブロブニク水族館を訪れたのは15時頃。11月の閉館時間は16時だったのですが、たっぷり1時間、館内での時間を楽しみました。
みなさんは写真撮影に夢中だったため、おじゃまにならないように私も館内をぶらぶらと見学することに。(※館内での写真はOKですが、お魚がびっくりしないようにフラッシュは禁止です)
以前訪れた時と変わらず、小さな水槽が並ぶ地味な水族館でしたが、今回は昔と異なりとても楽しめました!
それは、「展示されている魚が変わったから」ではなく、「自分自身の見方」が変わったから。
以前訪れた際は、まだおこちゃまだった私。これまで自分が日本で見てきた大きな水族館のイメージを勝手に持って訪れ、小さな水槽にがっかり。
また各水槽の上についている説明をロクに読みもせず、さ~っと見て歩いただけで「なんだか地味でパッとしないお魚ばっかりだった」という印象を受けて水族館を後にしました。
ドブロブニク水族館に展示されているのはすべてアドリア海、クロアチアの海で生息している生き物ばかり。
熱帯の海に生息する色とりどりの美しい魚と異なり、冷たいアドリア海に住む魚は地味な色のものばかりで、見た目に華やかな生き物はほとんど展示されていません。
でも、今回はじっくりと説明を読んだり、ネットで補足情報を調べながら見て回ると意外と「へぇ~!」と思うこともあり、おもしろかったです!
例えば下の二枚貝(↓)
写真ではわかりにくかもしれませんが、肘から指先までか、それ以上ある大きな二枚貝です。
「なんだこの貝は?」と思って説明を読んでみると・・・名前はクロアチア語で「Periska(ペリスカ)」。「地中海およびアドリア海に生息する最も大きな二枚貝…(中略)…最大で120㎝まで成長する」と書いています。
ネットで日本語の名前を調べてみると、どうやら「タイラギ」という貝だということがわかりました。タイラギは地中海における絶滅危惧種に指定され保護されている希少な貝なのだそう。
またタイラギが入っている水槽のすみっこで、砂の中に半分からだを埋めてかくれんぼしている魚を発見(↑(上の写真の左端下))
これも見たことがない魚だったので、名前を見てみると「クロアチア語名:pauk bijelac 。英語名:greater weever」と書かれていました。聞いたことも、見たこともない魚で、ちょこっとネットで日本語名を探してみても見つかりませんでした。(日本語名を知っている方がいれば、ぜひ教えてください(*^^*))
水槽の上にある説明には「砂の中で一生のほとんどを過ごす魚。一般的に体長は25㎝~30㎝程度だが、最大40㎝まで成長する」というようなことが書かれていましたが、さらにネットで調べてみると、どうやらかなり危険なお魚であることが発覚!
Wikipediaを読んでみると「大西洋東部、地中海、エーゲ海、黒海に渡り広く生息する魚。毒のトゲを有する。 泥やの砂地に身を潜め、時には誤って踏みつけた人間に重傷を負わせることも、トゲとその強力な毒を持つことから、地中海で最も有毒な魚の1つに分類されている」と書かれていました。
砂の中に隠れたシャイなお魚だと思っていたら、とんでもないキケンなお魚のようです💦
(↑)同じく、タイラギの水槽の中を泳いでいた、ちょっぴりマヌケ面のお魚。
びよ~んとヒゲをなびかせながら泳ぐ姿を見て「ヒゲが生えた魚・・・もしかして、これがあの噂に聞く「オジサン」という名前の魚?!」と一瞬ひとりで興奮して喜んでいたのですが、手元のスマホでさっそく調べてみると、どうやら「オジサン」ではないことが判明しました。
さらに、水槽の上に掲げられている名前を見ると、「ストライプトレッドマレット」(クロアチア語ではTrlja kamenjarka)と書かれていました。
こちらも日本語の名前はわかりませんが、どうやら「オジサン」と同じくスズキ目ヒメジ科の魚類の一種のようです。
こんな風に、ひとつひとつ説明を読んだり、スマホで調べながら見学すると、おもしろいことがわかり楽しかったです!
小さな癒しの空間
人がまばらで静かな館内。照明を落とした落ち着いた雰囲気の中、静かに流されるBGMと水の音、そして水槽の中を泳ぐお魚たちに癒されました♥
いろんな生き物の水槽のなかで、特に私が心を奪われたのは、美しいクラゲが泳ぐ小さな水槽。
青くて丸いつぶつぶが、まるで宝石のよう!
青い光の中を上に下に、右に左にプカプカ泳ぐクラゲをじ~っと眺めているだけで、心が癒されるのが感じられました(*´ω`*)
クロアチア語の名前は「Mediteranska meduza(直訳すると「地中海クラゲ」)」。その名の通り、地中海およびアドリア海、エーゲ海に生息するクラゲだそうです。
このクラゲはネットで調べて和名を発見したのですが、「コティロリーザ・ツベルクラータ」という名前なのだとか。舌を噛んでしまいそうな、長くて覚えにくい名前です(笑)
ちなみに、英語では「fried egg jellyfish(目玉焼きクラゲ)」とも呼ばれるのだとか。確かに、見方によってはカサの部分が目玉焼きに見えますね(*^^*)
動かないのにコミカルなタツノオトシゴ
クラゲの次に私が心惹かれたのは、小さなエビが無数に泳ぐ水槽(↑)
説明を読むとこの水槽にはタツノオトシゴが入っているとのこと。
「え!どこにいるの??」と目を凝らして探してみると珊瑚の陰に隠れているタツノオトシゴを発見しました!(上の写真もわかりにくいですが、ばっちり映っていますよ!頑張って探してみてくださいね(*^^)v)
上の写真は2度目にタツノオトシゴの水槽を除いた時のもの(↑)。
隠れていた珊瑚から姿を現し、砂の上に突っ伏すようなおもしろい格好をしていました(笑)
地面を向いて、ひたすらじ~っとしているタツノオトシゴ。口をとがらせてビックリしているような表情がなんともキュート( *´艸`)
時々目玉がきょろきょろ動いていましたが、まったく動く気配はありませんでした。
そこで、しばらく他の魚の水槽を見学して数十分後に戻って来たら、今度は直立していました!(↓)
動きが少ないタツノオトシゴでしたが、どこかコミカルな姿に思わず笑顔になりました(*^^*)
サービス精神旺盛なハタ
ひときわ大きな水槽で悠々と泳いでいたのはハタ。
大きくて迫力がある姿をしていました。
目をきょろきょろ動かしながら、ゆったりと泳ぐハタたち。
こちらの姿が良く見えているのか、ハタに向かって「お~い」と手を振ると、目をキョロッキョロっと動かしながらこちらに近寄って来てくれました。
何度試しても同じような動きをし、こっちの様子をじ~っと見ながら泳ぐハタと途中で目が合ったような感覚もしました。
ちょっぴり怖い顔をしていますが、人懐っこい(?)ハタとのひとときは、とても楽しく印象的でした^^
こちらをじっと見つめるようなしぐさをしてくれるハタのおかげで、みなさんも「おもしろい写真が撮れた!ありがとう」とハタたちに手を振って喜んでいました(*^^*)
その他、いろいろな生き物
ここではとても紹介しきれませんが、他にもたくさんのお魚や生き物が展示されていました。
上でお伝えしたように、説明を読みながら見学すると「へ~」と思うおもしろいことがわかる生き物が多数。
また、今回私がご一緒したみなさんのように写真が好きな方には、ドブロブニク水族館はなかなかおもしろいスポットだと思います。
館内にいる他の観光客の様子を観察していると、15~20分程度で見学を終えて出て行く人がほとんどでしたが、写真好きのみなさんは閉館までの1時間でも「もう少し長く居てもよかった!」と言う程、楽しまれたご様子でした。
「小さくてしょぼい水族館」と思えばそれまでですが、楽しむ心と好奇心があれば、なかなか楽しいスポットです!
(口コミに載っていた感想のとおり、たしかにこの規模で入場料60クーナ(約1020円)はちょっぴり高いかも・・・と感じましたが、楽しませてくれた水族館の生き物たちの快適な暮らしのための管理費に役立つなら・・・と思えば、私は納得できる金額です(*^^*))
「限られた短いドブロブニク観光の時間のなかで、わざわざ訪れる価値のあるスポットだと思う?」と聞かれたとすると、正直なところ「YES」とは答える自信はありませんが「ドブロブニクで2日以上滞在するので、たっぷりと時間がある」「アドリア海の生き物に興味がある」「雨の日のドブロブニク観光で、屋内で楽しめるスポットを訪れたい」という方にはおすすめしたいと思いました。
以上、ドブロブニク水族館のレポートでした!
(2019年12月1日 小坂井真美)
【ドブロブニク水族館 観光情報】
・ドブロブニク水族館(Akvarij Dubrvonik)
・住所:Ul. kneza Damjana Jude 12, Dubrovnik
・営業時間
月 | 営業時間 |
4/1~4/30 | 9 ~17時 |
5/1~5/15 | 9 ~18 時 |
5/16~6/30 | 9 ~19 時 |
7/1~8/31 | 9 ~20 時 |
9/1~9/30 | 9 ~19 時 |
10/1~10/31 | 9 ~18 時 |
11/1~3/31 | 10~16 時(月曜日は閉館日) |
・料金
大人:60クーナ
子供(4~12歳):20クーナ(4歳未満は無料)
(※現時点ではドブロブニクカードの入場可能施設には含まれていません。ドブロブニクカードに含まれているものはこちら(公式ページ(英語)に飛びます))
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